公開日:2023年6月19日

無修正の浮世絵春画が日本の商業映画史上初めてスクリーンに。『春画先生』に内野聖陽と北香那がダブル主演、柄本佑、白川和子、安達祐実も

全国ロードショーは10月13日。内野聖陽と北香那がダブル主演

ダブル主演する内野聖陽と北香那

春画への探求心で繋がった師弟コンビの推し活を描く 、異色の偏愛コメディ

日本映画史上初めて、無修正の浮世絵春画が映倫審査で区分【R15+】の指定を受け、商業映画として全国公開されると話題の映画『春画先生』。妻に先立たれ世捨て人のように研究に没頭しつつも「春画大全」の完成を目指す変わり者の春画研究者・芳賀一郎(内野聖陽)と、やがて芳賀に恋心を抱くしっかり者の弟子・春野弓子(北香那)の師弟コンビが繰り広げる春画愛をコミカルに描く本作に、柄本佑、白川和子、安達祐実も出演することが発表された。

柄本佑が演じるのは、春画先生こと研究者・芳賀一郎(内野聖陽)の執筆意欲を取り戻すために奔走する編集者・辻村俊介。

柄本 通称いい加減な色男・辻村俊介を演りました柄本です。これ僕が言っているのではなく塩田監督が衣装合わせの時に辻村に与えた通称です。しかし、まさしくそれがしっくりときました。台本上に居る辻村はイケメンではなく、まさに色男でした。頑張りました。

左から白川和子、柄本佑、安達祐実

日活ロマンポルノ『団地妻』シリーズで人気を獲得し、映画、テレビ、舞台で活躍する白川和子が演じるのは、芳賀家三代にわたって仕える本郷絹代。芳賀一郎をめぐっての弟子・春野弓子との恋の鞘当て?も展開する様子。

白川 脚本を読み終え、50年程前の撮影現場に引き戻され、新鮮な気持ちにさせて頂きました。「春画」のおおらかさ、遊び心に少しでもお役にたてればとの思いで、本郷絹代役に挑戦!75歳のおばあさんですが、北香那さん演じる春野弓子に嫉妬する女心が少しでも表現出来れば・・・・私の飽くなき挑戦は続きます。

そして安達祐実は芳賀の亡き妻の姉・一葉を演じ、物語の重要な役割を担う。

安達 私が演じた藤村一葉は、芳賀と弓子を更なる深みへと誘い込む役です。 三人の関係はとても特異ではありますが、芳賀と弓子にとって、一葉はなくてはならない存在であり、そこに流れている愛や時間はとても尊いものだと思えて来ます。 三人の場面の撮影は、濃密な共犯関係のような空気が流れ、せつなくも楽しい時間でした。

『月光の囁き』(1999)、『害虫』(2002)などの先鋭的な作品で映画ファンを唸らせてきた名匠・塩田明彦が監督・脚本を手掛ける本作は、春画に込められた自由な精神を現代に映画として表現することを目指して制作された。「好きなものにのめり込んでいく者たちの幸せ」としての究極の「推し活」を描く異色の偏愛コメディを楽しみに待ちたい。

春画先生

2023年10月13日全国ロードショー
出演:内野聖陽、北香那、柄本佑、白川和子、安達祐実
原作・監督・脚本:塩田明彦
製作:『春画先生』製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、TCエンタテインメント、ハピネットファントム・スタジオ)
企画・製作幹事:カルチュア・エンタテインメント制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
2023/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/114分<R15+>
Ⓒ2023「春画先生」製作委員会
https://happinet-phantom.com/shunga-movie/

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。