塩田千春 掌の鍵 2015 古い鍵、ヴェネチアの木製の船、赤い毛糸 第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(ヴェネチア、イタリア)での展示風景 撮影:サニー・マン © JASPAR, Tokyo, 2022 and Chiharu Shiota
温泉の街として知られる大分県別府市で、塩田千春の個展が開催されることが発表された。会期は8月5日から10月16日。同展は日中韓の各都市が連携する文化イベント「東アジア文化都市2022大分県」のコア事業のひとつで、会期中には別府市の中心市街地各所に塩田の作品が登場するという。
場所やものに宿る人の痕跡や記憶を内包する素材を用い、大量の糸、鞄、窓などでインスタレーションをしつらえる塩田の活動は近年高い関心を集め、約66万人の動員を記録した2019年の森美術館での個展も記憶に新しい。
予測不可能で困難な時代に、人々が生きる意味を問い、心に希望のあかりを灯すプロジェクトになることを目指す同展に期待が高まる。
塩田千春 個展 (仮称)
会期:2022年8月5日~10月16日
会場:別府市中心市街地各所
料金:無料
https://culturecity-oita.com/