左上から時計回りに、「マティス展」(東京都美術館)、「あいだ に あるものー1970年代の資生堂雑誌広告からー」(資生堂ギャラリー)、奥山由之 「windows」(amanaTIGP)、「吉村弘 風景の音 音の風景」(神奈川県立近代美術館 鎌倉別館)
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20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス。世界最大規模のコレクションを所蔵するポンピドゥー・センターの全面的な協力を得て、日本では約20年ぶりの大規模な回顧展が開幕した。絵画に加えて、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵、ロザリオ礼拝堂に関する資料が集まる。公開中のレポートで本展の見どころをぜひチェックしてほしい。なお、本展は事前予約制なので訪れる際は公式サイトの確認をお忘れなく。
会場:東京都美術館
会期:4月27日~8月20日
事前予約制
東京都庭園美術館では、フィンランドの「アートグラス」に焦点を当てた展覧会が先週開幕した。アートグラスとは、1917年にロシアから独立し国家としてのアイデンティティを取り戻すことを目指したフィンランドで作られた、芸術的志向の高いプロダクトのこと。30年代の台頭期から50年代に始まる黄金期、そして現行のデザイナーが手がけた優品約140件を通して、その系譜をたどる。
会場:東京都美術館
会期:6月24日~9月3日
TABアプリで20%割引!
本展は、資生堂が時代ごとに創造してきたクリエイティブワークを紹介するシリーズ企画の第一弾。1970年代の資生堂のクリエイティブワークにフォーカスし、資生堂を代表するブランド「シフォネット」や男性用化粧品「MG5」「ブラバス」、香水「モア」などの雑誌広告約150点が、グラフィックや映像として展示される。展示空間を演出する、アンビエント音楽を用いたインスタレーションにも注目したい。
会場:資生堂ギャラリー
会期:6月6日〜7月30日
六本木のamanaTIGPでは、写真家・奥山由之の4年ぶりの個展が開催中。展示作品は、東京の住宅の不透明な窓のみをとらえた25点ほどの写真。コロナ禍の2年半にわたって撮影されたものだ。奥山は、窓を人と社会をつなぐ「結節点」と述べる。不透明なガラスによって、屋内の日用品や屋外の風景がぼやけ、抽象化された都市の様相が現れる。
会場:amanaTIGP
会期:6月10日~7月8日
*月曜、日曜、祝日は休廊
神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で開催されている音楽家・吉村弘の回顧展。吉村は環境音楽の国内での普及や公共空間の音響デザイン、美術館でのワークショップなど、多岐にわたって活動を展開した。本展では、初期のコンクリートポエトリー、楽譜、写真、映像作品、サウンドオブジェ、モビールなど、作品や資料を通じて彼の活動に迫る。レポートはこちら。
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
会期:4月29日~9月3日