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3月18日にリニューアルオープンした広島市現代美術館では、記念特別展「Before/After」が開催。建物の改修工事を契機とする「前/後」をひとつの足がかりとして、様々な「前」と「後」に着目する本展は、石内都の新作や、新しく購入されたシリン・ネシャットの作品などが公開される。詳細はフォトレポートをチェックしてほしい。
会場:広島市現代美術館
会期:3月18日~6月18日
イギリスの現代アーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスの個展が、東京・赤坂の草月会館1Fの石庭「天国」で開催中だ。本展は、2018年に同会場で開催された個展の第2章という位置付け。クリスタルガラス製のフルートが自動演奏される立体作品や、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の日本語訳を基にした大型ネオン作品が展示されている。本展を主催するタカ・イシイギャラリーでもエヴァンスの個展が行われており、合わせて訪れたい。詳細はニュースをチェック。
会場:草月会館
会期:4月1日~4月29日
東京・日本橋にスペースを構えるタグチファインアートでは、ドイツ出身のレギーネ・シューマンの個展が開催中。彼女が制作に用いるのは、製造業者との共同研究のもと作り出した、蛍光顔料を混入させたオリジナルのアクリル板。抽象表現主義の絵画や、ミニマル・アート、ライト・アートの系譜に置かれたシューマンの作品に注目したい。
会場:タグチファインアート
会期:4月1日~5月20日
東京芸術大学の大学美術館での本展は、「愛の新しい公式」がテーマ。クィア、異種間の愛、ヴァーチャルの愛、自己愛など、歴史上の規範から外れてきた愛に注目し、システム上の不具合やバグなど取り除かれるべき対象を表す「グリッチ」と命名した。出展作家はデイヴィッド・オライリー、エド・フォーニレス、陳飛、グラハム・マーティン、ウチダリナ、山本和真、上原菜々恵 / 柳原好貴、芹野直子、シュペラ・ピートリッチ、河野富広、王之玉、Zzywと多国籍なラインナップ。開催は今週末まで。
会場:東京藝術大学 大学美術館・陳列館
会期:3月24日~4月9日
本展は、ワタリウム美術館のコレクションとゲストアーティストとして迎える小谷元彦の作品で構成されるグループ展。作品約150点を、古代ギリシアから上野公園まで、広場の風景や人物にみたてた展示がなされている。展覧会のメインは「リボーンアート・フェスティバル2021-22」に出展された小谷による全長6メートルの天使《Surf Angel(Provisional Monument 2)》と、ナムジュン・パイクのロボット《K-567》だ。
会場:ワタリウム美術館
会期:3月19日~7月23日