公開日:2023年4月8日

【2023年4月第2週】今週末見たい展覧会5選。広島現美のリニューアル展「Before/After」から、愛のあり方をめぐる東京藝大美術館でのグループ展まで

毎週更新。関東近郊を中心にピックアップ。今週は広島現美のリニューアル展、ケリス・ウィン・エヴァンス、レギーネ・シューマンの個展、「愛」をめぐる東京藝大と「遊び」に注目するワタリウム美術館のグループ展の5つ

週末に訪れたい展覧会を、TAB編集部がピックアップ。気になる展覧会はTABアプリでブックマークがおすすめ。開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。

リニューアルオープン記念特別展「Before/After」(広島市現代美術館)

3月18日にリニューアルオープンした広島市現代美術館では、記念特別展「Before/After」が開催。建物の改修工事を契機とする「前/後」をひとつの足がかりとして、様々な「前」と「後」に着目する本展は、石内都の新作や、新しく購入されたシリン・ネシャットの作品などが公開される。詳細はフォトレポートをチェックしてほしい。

会場:広島市現代美術館
会期:3月18日~6月18日

ケリス・ウィン・エヴァンス展(草月会館、東京都)

イギリスの現代アーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスの個展が、東京・赤坂の草月会館1Fの石庭「天国」で開催中だ。本展は、2018年に同会場で開催された個展の第2章という位置付け。クリスタルガラス製のフルートが自動演奏される立体作品や、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の日本語訳を基にした大型ネオン作品が展示されている。本展を主催するタカ・イシイギャラリーでもエヴァンスの個展が行われており、合わせて訪れたい。詳細はニュースをチェック。

会場:草月会館
会期:4月1日~4月29日

レギーネ・シューマン 「サイレント・チェンジ」(タグチファインアート、東京都)

東京・日本橋にスペースを構えるタグチファインアートでは、ドイツ出身のレギーネ・シューマンの個展が開催中。彼女が制作に用いるのは、製造業者との共同研究のもと作り出した、蛍光顔料を混入させたオリジナルのアクリル板。抽象表現主義の絵画や、ミニマル・アート、ライト・アートの系譜に置かれたシューマンの作品に注目したい。

会場:タグチファインアート
会期:4月1日~5月20日

Glitches in Love: A New Formula / 愛のグリッチ : 新しい公式(東京藝術大学 大学美術館・陳列館)

東京芸術大学の大学美術館での本展は、「愛の新しい公式」がテーマ。クィア、異種間の愛、ヴァーチャルの愛、自己愛など、歴史上の規範から外れてきた愛に注目し、システム上の不具合やバグなど取り除かれるべき対象を表す「グリッチ」と命名した。出展作家はデイヴィッド・オライリー、エド・フォーニレス、陳飛、グラハム・マーティン、ウチダリナ、山本和真、上原菜々恵 / 柳原好貴、芹野直子、シュペラ・ピートリッチ、河野富広、王之玉、Zzywと多国籍なラインナップ。開催は今週末まで。

会場:東京藝術大学 大学美術館・陳列館
会期:3月24日~4月9日

プレイプレイアート展(ワタリウム美術館、東京都)

本展は、ワタリウム美術館のコレクションとゲストアーティストとして迎える小谷元彦の作品で構成されるグループ展。作品約150点を、古代ギリシアから上野公園まで、広場の風景や人物にみたてた展示がなされている。展覧会のメインは「リボーンアート・フェスティバル2021-22」に出展された小谷による全長6メートルの天使《Surf Angel(Provisional Monument 2)》と、ナムジュン・パイクのロボット《K-567》だ。

会場:ワタリウム美術館
会期:3月19日~7月23日

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。
Loading.................................................