週末に訪れたい展覧会を、TAB編集部がピックアップ。気になる展覧会はTABアプリでブックマークがおすすめ。開幕と閉幕間近をプッシュ通知でお知らせします。
ユーモラスなタイトルの本展では、猫にまつわる現代美術作品が紹介される。参加作家は泉太郎、大田黒衣美、落合多武、岸本清子、佐々木健、五月女哲平、中山英之+砂山太一。隙間や内と外を自在に往来し、言葉の秩序から逃れる不可思議な存在としての猫。自由、野生、ユーモア、ナンセンス溢れる、作品たちに注目したい。参加作家による作品など、詳細はニュースをチェック。
会場:豊田市美術館
会期:2月25日~5月21日
東京・六本木のTARO NASUでは、セルビア出身のジョージェ・オズボルトの個展が開催中。オズボルトは、商業デザインやファッション、音楽などの「イメージ」を分解して再構成する、コラージュにも似た手法で独特の絵画世界を作り続けてきた。手のなかにおさまるスマートフォンを操作するだけで、ありとあらゆる視覚情報が入手できてしまう現代において、「イメージ」とは何かを問いかける。
会場:TARO NASU
会期:2月25日~3月25日
ルーヴルの名品が東京へ。本展で公開されるのは、膨大なルーヴル・コレクションからセレクトされた、「愛」をモチーフとする作品たち。18世紀フランス絵画の至宝ともいうべきジャン=オノレ・フラゴナール《かんぬき》、フランス新古典主義の傑作であるフランソワ・ジェラール《アモルとプシュケ》をはじめ、74点の名画が揃う。詳細はニュースをチェック。なお本展は、6月に京都市京セラ美術館へ巡回予定だ。
会場:国立新美術館
会期:3月1日〜6月12日
アーティゾン美術館では、「ダムタイプ」の新作が公開される。本展は、昨年開催された第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館で発表した《2022》の日本バージョン。ニューアルバムのリリースでも話題を呼んだ坂本龍一を新たなメンバーに迎えて作られた新作《2022》の、国内初公開の機会となる。速報フォトレポートは要チェック。
会場:アーティゾン美術館
会期:2月25日〜5月14日
八幡亜樹は「辺境」に着目し、独自の取材調査をもとにした映像インスタレーションを制作している現代美術家。タイトルにある「ベシュバルマク」とはカザフスタンとキルギスの伝統的な肉料理で、「5本の指」を意味する。作家は中央アジアを取材するなかで、この料理名をめぐるカザフスタン人の複雑な思いとアイデンティティの問題、その背景にあるロシアとの関係にもふれていくことになったという。芸術というフィルターを通したからこそとらえることのできる、人間の生や人類のあゆみに考えをめぐらせる展覧会だ。
会場:京都市京セラ美術館
会期:2月14日〜5月28日