いま、東京のカルチャーシーンを震撼させる事件が起きている。
レッドブルが主宰する「レッドブル・ミュージック・アカデミー(以下 RBMA)」は、才能溢れるアーティストたちを支援する世界的な音楽学校。
ベルリン、ニューヨーク、ロンドン、バルセロナなど毎年世界の文化都市を巡回し、アカデミー開催中は街中のいたるところで音楽イベントやアートインスタレーションが巻き起こる。今回は、満を持してRBMAが東京に上陸。世界中の過去最多6,000通を超える応募者から選ばれた、合計34カ国から59名の参加者たちが1ヶ月間アカデミーに集結している。
また注目は、今回のためにビルの4フロアを大改造して作られたアカデミースタジオだ。アカデミー参加者が1ヶ月間自由に利用できるスタジオは、日本を代表する建築家、隈研吾がデザインを監修。超貴重な音楽機材がフルセットで装備されると共に、畳やスダレ、和紙、灰でコーティングされた壁面など、随所に日本伝統の技術が施された唯一無二の空間になっている。
アートキュレーターの窪田研二によって召集された現代アーティストたちの作品も見逃せない。音楽スタジオの小部屋にはそれぞれアーティストの作品が展示されたほか、エントランスからラウンジ、オフィスなどスタジオの至るところにインスタレーションを展開。東京の最もカッティングエッジなアートシーンと、世界中から音楽家の集まる刺激的な創作空間と見事に融合を果たした。
出品アーティスト(敬称略・順不同):
Chim↑Pom / 佃弘樹 / 三嶋章義 / 安村崇 / 飯沼英樹 / 鈴木ヒラク / 青山悟 / 梅沢和木 / 加藤翼 / 加藤泉 / 山川冬樹 / 狩野哲郎 / 宇治野宗輝 / 篠崎裕美子 / 岡田裕子 / キュンチョメ / 金理有 / ひろせなおき / 毛利悠子 / 西野達
アカデミー真っ最中の現在、講師として著名なプロデューサーやミュージシャンが招かれ、この創意溢れるスタジオ内で日々レクチャー、ワークショップ、スタジオセッションなどが行われている。
11月中旬までほぼ毎日がイベント目白押し。気になるイベントは下記をチェックしよう。
Red Bull Music Academy 公式サイト
Text by Arina Tsukada