アーニー・グリムシャーが創設したペース(Pace)が麻布台ヒルズに、2024年春にギャラリーをオープン予定だ。世界有数のメガギャラリーであるペースは日本のアート・コミュニティとも深い結びつきを持ち、これまで李禹煥、奈良美智、名和晃平、チームラボなど国内外で高く評価されるアーティストと契約を交わし、活動を支援してきた。
東京は過去から現在にいたるまで、
国際的なアート・シーンの鍵を握る都市であり続けています。
この数年はとくに、アジアのアートをとりまく環境の中で、
東京が重要性を増していることが明らかになってきました。
世界の主要な首都のひとつである東京は、新旧の文化を背景に、
活気溢れる現代アート・シーンの舞台となっており、
その東京に新たにギャラリーを常設できるのは喜ばしいかぎりです。
ーペース・マーク・グリムシャー(CEO)
現在、ペースは世界に8つの拠点があり、ヨーロッパにはロンドンとジュネーブ、そして2023年にはベルリンにオフィスを新設している。またグローバルギャラリーのなかでもいち早くアジアに進出し、現在、香港とソウルに常設ギャラリーを、北京にオフィスとビューイング・ルームを構えている。
東京の新ギャラリーは、今年11月24日より順次開業する麻布台ヒルズの低層エリアにオープンする予定で、3フロアにわたる総面積510㎡という広さを誇る。この低層エリアはヘザウィック・スタジオがデザインを手がけており、ペースの内装を手がけるのは、建築家の藤本壮介が担当する。
緩やかな丘陵をおもわせる建築の1、2階には、総面積280㎡におよぶ展示スペースが広がり、プライベートテラスとなる3階は斜面と一体的にデザインされた屋外彫刻の展示にふさわしい空間となっている。人間の身体・自然界・そして建築デザインの共存を重視する藤本らしい内装が特徴だ。
オープニング展なども予定されている。今後の発表を待ちたい。