公開日:2024年10月28日

大阪市立美術館、2025年3月にリニューアルオープン。記念特別展は「What’s New!大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」 

館内の全フロアを特別展会場とし、絵画や書蹟、彫刻、漆工、金工、陶磁など分野ごとに選りすぐりの作品約200件を一堂に展観。大阪市立美術館の「変わらぬ魅力と新たな魅力」を伝える

魚介蒔絵杯(3枚のうち) 銘 羊遊斎 江戸-明治時代・19世紀 大阪市立美術館蔵(カザールコレクション)

2025年3月1日にリニューアルオープンする大阪市立美術館で、特別展「What’s New!大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」が開催される。

久しぶりに会った相手に「お変わりはありませんか」と軽く近況を尋ねる挨拶と、「最新情報/新着情報」の2つの意味を持つ「What’s new」。展覧会名には、約2年半に及ぶ休館期間を経て久しぶりに来館する人々への親しみを込めた挨拶と、リニューアルした最新の姿をお披露目するという2つの意味が込められている。

青銅鍍金銀 羽人 中国・後漢時代・1~2世紀 大阪市立美術館蔵(山口コレクション)

日本・東洋美術を中心とする大阪市立美術館の所蔵品は、昭和11年(1936)5月1日に開館してから現在に至るまで充実され、その数は約8700件にのぼる。

青磁染付 青海波宝尽くし文皿 鍋島焼 江戸時代・18世紀 大阪市立美術館蔵(田原コレクション)

本展では、館内の全フロアを特別展会場とし、絵画や書蹟、彫刻、漆工、金工、陶磁など分野ごとに選りすぐりの作品約200件を一堂に展観する。

上村松園  晩秋 昭和18(1943) 大阪市立美術館蔵(住友コレクション)

新たな都市魅力となる「ひらかれたミュージアム」へ

今回のリニューアルでは、ため息が出るほど美しい美術品をより良い環境で鑑賞者が見ることのできるよう、展示ケース、照明を一新。作品の魅力を最大限に引き出す。また、国の登録有形文化財である建物外観を保全するいっぽう、無料ゾーンや新エントランスの新設、カフェやミュージアムショップの開設など、天王寺・阿倍野エリアの新たな都市魅力となる「ひらかれたミュージアム」として活動していく。

魚介蒔絵杯(3枚のうち) 銘 羊遊斎 江戸-明治時代・19世紀 大阪市立美術館蔵(カザールコレクション)
勝部如春斎 小袖屏風虫干図巻 江戸時代・18世紀 大阪市立美術館蔵

知られざる「珍品」の魅力

本展では、同館を代表する名品たちに加え、これまであまりご紹介する機会のなかった「珍品」ともいえる知られざる所蔵品も多数展示。「珍品」たるゆえんを知れば、その魅力のとりこになるかもしれない。

石造菩薩立像頭部(中国河南省・龍門石窟賓陽中洞将来) 中国・北魏・6世紀 大阪市立美術館蔵(江口治郎氏寄贈)

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