2025年3月1日にリニューアルオープンする大阪市立美術館で、特別展「What’s New!大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」が開催される。
久しぶりに会った相手に「お変わりはありませんか」と軽く近況を尋ねる挨拶と、「最新情報/新着情報」の2つの意味を持つ「What’s new」。展覧会名には、約2年半に及ぶ休館期間を経て久しぶりに来館する人々への親しみを込めた挨拶と、リニューアルした最新の姿をお披露目するという2つの意味が込められている。
日本・東洋美術を中心とする大阪市立美術館の所蔵品は、昭和11年(1936)5月1日に開館してから現在に至るまで充実され、その数は約8700件にのぼる。
本展では、館内の全フロアを特別展会場とし、絵画や書蹟、彫刻、漆工、金工、陶磁など分野ごとに選りすぐりの作品約200件を一堂に展観する。
今回のリニューアルでは、ため息が出るほど美しい美術品をより良い環境で鑑賞者が見ることのできるよう、展示ケース、照明を一新。作品の魅力を最大限に引き出す。また、国の登録有形文化財である建物外観を保全するいっぽう、無料ゾーンや新エントランスの新設、カフェやミュージアムショップの開設など、天王寺・阿倍野エリアの新たな都市魅力となる「ひらかれたミュージアム」として活動していく。
本展では、同館を代表する名品たちに加え、これまであまりご紹介する機会のなかった「珍品」ともいえる知られざる所蔵品も多数展示。「珍品」たるゆえんを知れば、その魅力のとりこになるかもしれない。