公開日:2024年3月29日

名古屋芸術大学次期学長のセクハラを学生らが訴え。大学側は「ハラスメントが行われたとは認定できない」

愛知県の名古屋芸術大学で4月から学長に就く予定の來住尚彦氏からセクハラを受けたと複数の学生が訴えている。

名古屋芸術大学ウェブサイトより 出典:https://www.nua.ac.jp/info/detail/post_360.html

愛知県にある名古屋芸術大学で4月から学長に就く予定の來住尚彦(きし・なおひこ)氏からセクハラを受けたと複数の学生が訴えていると、3月28日に中日新聞が報じた。

來住氏は同大学で非常勤講師を務め、4月に学長になることが決まっていた。

大学側も「一部報道に関するお知らせ」という文章を公式サイトに公開。2023年8月19日に教育活動状況の把握の一環として來住氏が学生とともにミュージカル練習を見学した際にハラスメント行為があったとして、学生より調査依頼が2024年2月28日付であったと認めている。これを受け、大学側は第三者による調査委員会を設置したが、「ハラスメントが行われたとは認定できない」との結論に至ったと報告している。

学生の被害を訴える名古屋芸術大学 学生有志の会は大学へ提出した書面を公開しており、そのなかで來住氏より指導を名目に背中や頭をなでられたり、肩を組まれたり、容姿についての不適切な発言などがあったと訴えている。

同会は大学側からの今回の報告を受け、「私たちはこれを受け、到底納得が出来ずまた何故処分無しなのか具体的な理由も無いため、引き下がることは無く徹底的に戦いたいと思います。」とSNSで投稿している。

來住氏は東京放送(現TBSホールディングス)に入社し、1996年にライブ空間「赤坂BLITZ」の立ち上げや複合エンタテインメント空間「赤坂サカス」の企画立案、様々なコンサート、ワールドツアー公演のプロデュースを手がけた。2015年一般社団法人アート東京を設立し、「アートフェア東京」のエグゼクティブ・プロデューサーを務める。近年は京都でアートフェア「artKYOTO」を開催している。

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