公開日:2024年3月7日

国立西洋美術館がロダン彫刻を3Dデータ化へ、クラウドファンディングを開始。《考える人》ぬいぐるみや彫刻の埃払いなどのリターンも

国立美術館クラウドファンディング第4弾。オーギュスト・ロダンの彫刻作品、全60点の3Dデータが閲覧できるウェブサイト「みんなの3Dロダン図鑑」制作のため。目標額は700万円。

国立西洋美術館 外観

独立行政法人国立美術館が、国立西洋美術館の所蔵するオーギュスト・ロダンの彫刻作品、全60点の3Dデータが閲覧できるウェブサイト「みんなの3Dロダン図鑑」制作のためのクラウドファンディングを開始。同館所蔵のロダン作品コレクションを3Dデータ化・公開することを目指し、3月5日~7月2日まで、700万円を目標に支援金を募集している。

国立西洋美術館は世界有数のロダン作品コレクションを所蔵するが、展示スペースなどの理由から、常時展示は10数点に限られる。本プロジェクトでは、同館所蔵のロダンの彫刻作品全60点を3Dデータ化し、ウェブサイトで公開することで新たな鑑賞機会を提供するもの。

オーギュスト・ロダン 《地獄の門》 1880-90年頃/1917年(原型) 1930-33年(鋳造) ブロンズ、松方コレクション 撮影:©上野則宏

3Dモデルは、鑑賞者が好きな距離・角度で鑑賞できるため、通常では見ることのできない視点から作品を楽しめる。また、近年自然災害の多発や急激な環境変化により、文化財のデジタルアーカイブの重要性が高まることから、3Dデータ化は保存修復研究での活用および調査研究の発展へつながることも期待される。

国立美術館のクラウドファンディング第4弾 国立西洋美術館のロダン彫刻全作品の3Dデータが閲覧できるWEBサイト「みんなの3Dロダン図鑑」をつくろう! キーイメージ

国立美術館のクラウドファンディングは「来館者と美術館」という関係を越えて、一緒に文化・芸術を盛り上げていくことを目的に2019年より開始。国立西洋美術館でのクロード・モネ《睡蓮、柳の反映》デジタル推定復元、国立工芸館での12人の工芸・美術作家による新作制作、国立映画アーカイブでの『わが映画人生』デジタルファイルに続き、今回で4回目。

《考える人》ぬいぐるみや、イラストを募集してつくる《考える人》にぎやか手ぬぐいなどのオリジナルグッズ、彫刻修復トーク付きの彫刻の埃払い、国立西洋美術館館長と見るロダン彫刻作品の体験コースなど、ここだけのリターンも楽しい。

詳細については、プロジェクトページをチェックしてほしい。

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