ロンドン発の新ギャラリー「Pocko Gallery（ポコギャラリー）」が⻄麻布にオープン。こけら落としは写真家、ジャンルカ・ ガルトゥルッコ展

東京・西麻布に、ロンドン発の新ギャラリー「Pocko Gallery（ポコギャラリー）」がオープンする。

ロンドンにヘッドオフィスを構え、20年以上に渡り世界的各地のアーティストとともにブランドコンテンツを制作しているクリエイティブ・エージェンシー「Pocko（ポコ）」。その東京オフィスとして設立された「Pocko Japan（ポコジャパン）」が同ギャラリーを運営する。これまで日本で紹介されていなかったユニークな才能の展覧会を企画し、作品を展示・販売するという。

第1回の展覧会はロサンゼルスを拠点とする写真家、ジャンルカ・ガルトゥルッコ（Gianluca Galtrucco）による「Welcome Home」展。会期は11月29日〜2025年1月10日。KANA KAWANISHI ART OFFICEが共同キュレーションを行う。

ジャンルカ・ガルトゥルッコは1971年生まれ。1990年代にミラノからロサンゼルスに移り住んで以来、現代美術作家として国際的に評価を受け、ミラノやバルセロナ、ニューヨーク、ロサンゼルスなどで作品を発表している。シネマティックな表現で知られるガルトルッコは、写真集『For Your Consideration』（2017）と『Time Traveler』（2021）などを出版しており、前者はドイツの写真賞「German Photo Book Prize」で銀賞を受賞した。

本展で披露される最新作「Welcome Home」はハリウッドが持つ現実と虚構の幻想的な融合を描き出す作品だ。ディストピア的な崩壊と回復力をテーマにした表現に、パンデミックや環境災害、経済危機、AIの発展、そして紛争といった最近の世界的変化を反映。混沌のなかでの予期せぬ美しさとユーモアを提示し、不確かな世界の中であっても私たちを希望の瞬間に誘う。