公開日:2009年7月16日

ニュースダイジェスト 7/7号

日本初のアートブック・フェアとデジタルシネマ映画祭 — 今週末いよいよ開催

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009

今年も、デジタルシネマにフォーカスをあてた第6回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009が、7/10~20の11日間に渡り、彩の国ビジュアルプラザ(埼玉・川口)において開催されます。

長編・短編コンペティション部門では、国内外のデジタルで撮影・制作されたデジタルシネマ作品より、第1次選考を経たノミネート作品が映画祭期間中上映されます。全作品を4Kデジタルシネマプロジェクターにて最高クラスの環境で上映。各審査員により審査が行われ、最終日には各賞が発表されます。その他にも、招待作品、特集プログラム、シンポジウムなど様々なプログラムが催されます。

初日には、日米の協力によって復元された黒澤明監督の不朽の名作『羅生門』のデジタルリ復元版が世界最高級画質の4Kで上映されます。

都外での開催ですが、会期中は最寄り駅からの無料シャトルバスの送迎もあり、当日のアクセスは良好です。アメリカの映画雑誌「VARIETY」で「世界の見逃せない50の映画祭」に日本で唯一選ばれたとのことで、世界的に注目の映画祭です。

■現代カルチャー誌の休刊/日本初のアーティストブックフェア

『エスクァイア日本版』の7月号休刊、『ARTiT』の紙媒体からウェブへの移管に続き、いわゆるサブ・カルチャーを扱った月刊誌『STUDIO VOICE』が休刊を発表。次号8月号で最終号になるという突然のニュースに、多くのTABユーザーも驚いたのではないでしょうか。時事通信によると最終号はカメラ特集とのこと。ウェブサイト「スタジオボイスオンライン」は引き続き更新されるそう。

一方では、日本初のアーティストブックのフェアZINE’S MATE TOKYO 2009がいよいよ今週末より開催されます。7/10〜12まで、GYRE(表参道)、VACANT(原宿)の2会場にて。UTRECHTの江口宏志氏とPAPERBACKのオリバー・ワトソン氏がディレクターを務める、日本初の大規模なアーティストブックのフェアの第一回展。アートブックのインディペンデント出版は現在ブームのなかだそう。

Rie Yoshioka

Rie Yoshioka

富山生まれ。IAMAS(情報科学芸術大学院大学)修士課程メディア表現研究科修了。アートプロデューサーのアシスタントを経て、フリーランサー。エディター、ライターとして活動するほか、展覧会企画、アートプロジェクトのウェブ・ディレクションを務める。yoshiokarie+tab[at]gmail.com