2021年8月に発生した台風9号の影響で破損していたベネッセハウス ミュージアムの屋外作品、草間彌生の《南瓜》が復元制作を経て、10月4日に再展示された。展示場所はこれまでと同じく、海に突き出た桟橋。素材やサイズも同一だが、今後の災害対策としてプラスチックの厚みを増やし、高波時には一時避難できるよう、作品上部にフックが取り付けられた。
行われたオープニングセレモニーでは、ベネッセホールディングスのスタッフのほか、直島町の関係者や町長、小中学校の生徒ら約80人が参加。大勢が見守るなかでテープカットが行われた。1994年の設置以来、直島と世界をつなげる象徴として愛されてきたカボチャの、待ち望まれた帰還だ。