「坂本龍一展(仮)」が東京都現代美術館で2024年12月21日〜2025年3月30日に開催される。
本展は2023年3月に71歳で逝去した音楽家・アーティストの坂本龍一(1952〜2023)の日本では初となる最大規模の個展だ。
大型インスタレーション作品を包括的に紹介するもので、生前に坂本が本展のために構想した新作と、これまでの代表作を美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開。さらにクロニクル展示を加えて、坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどるという。
音楽家としての活動に加え、1980年代から2000年代を通じて、多くの展覧会や大型メディア映像イベントに参画してきた坂本。とくに2000年代以降は、様々なアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考/実践してきた。
2018年piknic(ソウル)、2021年M WOODS(北京)、2023年 M WOODS(成都)での大規模インスタレーション展示、また没後も最新のMR作品「KAGAMI」がニューヨーク、マンチェスター、ロンドンなどを巡回し、アート界への積極的な越境はいまも続いている。23年12月16日からはインターコミュニケーション・センター [ICC] で「坂本龍一トリビュート展 音楽/アート/メディア」も開催予定だ。
多彩な表現活動を通して、時代の先端を切り開いてきた坂本。その表現を美術館で体験できることを楽しみに待ちたい。