第4回目を迎えて大きな盛り上がりを見せた大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ2009」が開催されるかたわら、同じ新潟県でもうひとつの芸術祭が産声をあげました。
日本一の水量と延長を持つ信濃川、日本最大級の水量と清流度を持つ阿賀野川を有する新潟市(2005年に広域合併)を舞台とした「水と土の芸術祭」です。
今でも市域の約4分の1が海抜ゼロメートル地帯であるというくらいに、人の手で水と土と戦い、寄り添いながら積み上げられてきた歴史や、その風景を活かした作品が多く見られた芸術祭をレポートします!
【水と土の芸術祭2009】
[会期] 2009年7月18日~12月27日
[会場] 新潟市全域726k㎡
[主催] 水と土の芸術祭実行委員会
[実行委員長] 篠田昭(新潟市長)
[ディレクター] 北川フラム(アートディレクター・新潟市美術企画監)
[URL] http://www.mizu-tsuchi.jp/
第1回の芸術祭とのことでしたが、新潟全域に点在する作品を見てまわることで、各エリアの風景や文化資源などを楽しみながらめぐることのできるよう、工夫されていたように思います。
サポーターの活動や、作品が設置された地元での受け入れ状況などもよいエピソードが見聞きできました。
12月末の時点でパスポート販売27,000枚、有料施設の入場者数が12万人、無料の屋外アート作品への動員は27万人と数字的にも目標以上の成果があったそうです。
新潟市美術館での展示は1月末まで行われているほか、一部作品は恒久設置も視野に入れ残されたり、再公開が検討されているそうです。
Makoto Hashimoto
Makoto Hashimoto