港区の東京都庭園美術館にて、4月25日(土)より「フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展」が開催されます。内覧会では初夏を感じさせるような陽気の中、建物内に瑞々しい自然光が差し込んでいました。
本展では、アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカから集められたケ・ブランリ美術館の所蔵作品より、各地のマスク(仮面)約100点を展示。フランスよりキュレーターのイヴ・ル・フュール氏自らが展示チームとともに来日し、アール・デコ建築が特色の旧朝香宮邸の空間に合わせて展示を構成しました。
世界各国のマスクが、庭園美術館の建物のあちらこちらに姿をあらわす今回の展示。アール・デコの建物とマスクによる、新たなインスタレーションのように感じました。マスクを着用する時に、異界と通じるのはマスクの向こう側。仮面の裏側に回ると、自分の知らない世界にあっという間に吸い込まれてしまいそうです。それは恐ろしくもあり、快感でもあるような不思議な瞬間です。
ル・フュール氏は、光の入り方や反射まで、展示室の全てが計算されているといいます。多様なマスクはもちろんのこと、マスクに重なって展示ケースのガラス面に映り込む自分の姿さえもが、異界への道を感じさせるようでした。
【関連情報】
東京都庭園美術館「フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展」では、TABの割引アプリ「ミューぽん」が使えます。一般・学生2名まで、入場料が20%割引になります。
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