© The Guy Bourdin Estate 2022 Courtesy of Louise Alexander Gallery
2022年度のKYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)は4月9日〜5月8日に行われることが決定した。10周年を迎える今回のテーマは「ONE」。仏教用語である「一即一切、一切即一」の言葉を背景に、個々の存在を祝うとともに、その多様性について讃えることが目指されている。
本展は20世紀の巨匠から気鋭の作家まで、20人の作家による10プログラムを予定している。メインイメージを飾るのはフランスの写真家、ギイ・ブルダンの作品だ。プログラムには、先日まで銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催していた「The Absurb and The Sublime」と同じタイトルが冠されている。会場は京都文化博物館 別館、キュレーターはインディア・ダルガルカーが務める。
京都市美術館別館ではアメリカのアーヴィング・ペン、出町柳商店街ではガーナのプリンス・ジャズィの作品が、建仁寺山内の両足院では奈良原一高「JAPANESQUE(ジャパネスク)」から「禅」シリーズが展示。室町にある老舗帯匠、誉田屋源兵衛 黒蔵の奥座敷では、スペインのイサベル・ムニョスが撮影した当店の10代目当主山口源兵衛とダンサーの田中泯の写真をもとにした「写真の織物」が発表される。
フランスのサミュエル・ボレンドルフは、21世紀の産業汚染を扱った「Contaminations」を、ジャーナリストのアルノ・ロバートと写真家のパオロ・ウッズは製薬業界における幸せを巡る「Happy Pills」をテーマに展示する。ほかにも、イタリアのマイムーナ・ゲレシや、鷹巣由佳の作品も展示予定だ。
10周年を記念するプログラム「10/10 女性写真家たちの祝祭」では、ニューヨーク国際写真センターでもキュレーターを務めたポリーヌ・ベルマールと、KYOTOGRAPHIEのディレクターであるルシール・レイボーズと仲西祐介の共同キュレーションのもと、将来的に活躍が期待される10人の日本人女性写真家の作品を展示。地蔵ゆかり、林典子、細倉真弓、稲岡亜里子、岩根愛、岡部桃、清水はるみ、鈴木麻弓、殿村任香、吉田多麻希の10人が名を連ねる。