公開日:2025年1月15日

キュレーターの山峰潤也さんが41歳で死去。今年初開催「東京お台場トリエンナーレ2025」のアーティスティック・ディレクターも務める

東京都写真美術館、金沢21世紀美術館、水戸芸術館現代美術センターにてキュレーターとして勤務した後、ANB Tokyoの設立とディレクションを手がけた

山峰潤也 Photo by Mayumi Hosokura

キュレーター、プロデューサーの山峰潤也さんが2025年1月9日、病気のため死去した。享年41。

山峰さんは1983年茨城県生まれ。株式会社NYAW代表取締役、東京藝術大学客員教授。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科卒業後、東京芸術大学映像研究科メディア映像専攻修了。東京都写真美術館、金沢21世紀美術館、水戸芸術館現代美術センターにてキュレーターとして勤務した後、ANB Tokyoの設立とディレクションを手がけた。

山峰潤也 Photo by Mayumi Hosokura

その後、文化/アート関連事業の企画やコンサルを行う株式会社NYAWを設立。これまで担当した主な展覧会に、「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」(水戸芸術館 現代美術ギャラリー、2018)、「霧の抵抗 中谷芙二子」(水戸芸術館 現代美術ギャラリー、2018)や「The world began without the human race and it will end without it.」(国立台湾美術館)など。また、avexが主催するアートフェスティバル「Meet Your Art Festival “NEW SOIL”」、文化庁とサマーソニックの共同プロジェクト「Music Loves Art in Summer Sonic 2022」、森山未來と共同キュレーションした「KOBE Re:Public Art Project」などのほか、雑誌やテレビなどのアート番組や特集の監修、執筆、講演、審査委員、国際機関による海外派遣など多数。そのほか、文化を含む社会共通資本に関わるインパクト評価の研究や地域の魅力を再発見していく旅を2024年より自主活動としてスタート。国立アートリサーチセンター外部アドバイザー、CIMAM(国際美術館会議)個人会員。

2025年10月に初開催される「東京お台場トリエンナーレ2025」のアーティスティック・ディレクターのひとりとしても名を連ねていた。

記者会見にて左より、山峰潤也、三木あき子、建畠晢

株式会社NYAWが死去に際して発表したプレスリリースは、「キュレーター/プロデューサーとして、美術館学芸員の経験に基づきながら、国内外の多種多様な業界をつなぎ、『NEW SOIL』新たな土壌づくりのために走してきた山峰の意志や願いは、今後も生き続けると言じています。みなさまとともに耕していけますと幸甚です」と締めくくられている。

葬儀は関係者のみで行う予定。供花はウェブサイトより1月15日17時まで受付中。

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。