左から、「イェール大学で色彩の授業を行うアルバースと学生 1952 撮影者不詳 ジョセフ&アニ・アルバース財団蔵 Courtesy of the Josef and Anni Albers Foundation」と「ジョセフ・アルバース 3つの茶色+黄土色 1948–57 ジョセフ&アニ・アルバース財団蔵 © The Josef and Anni Albers Foundation / JASPAR, Tokyo, 2023 G3217 Photo: Tim Nighswander / Imaging4Art」
DIC川村記念美術館は「ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室」の開催詳細を発表した。会期は7月29日〜11月5日。国内では初めてとなるアルバースの大規模回顧展だ。
ジョセフ・アルバース(1888-1976)は画家、デザイナー、美術教師として活動。ドイツで生まれたアルバースはバウハウスで学び、後に同校で教員に。バウハウス閉校後は渡米し、ブラックマウンテン・カレッジ、イェール大学に勤務。戦後アメリカにおいて重要なアーティストを数多く育て上げた。作家としては、色面を用いた抽象画が知られている。
本展はジョセフ&アニ・アルバース財団の全面的な協力を得て、国内初公開作品を含む約100点を公開。アルバースの絵画作品はもちろん、実験的な授業をとらえた写真や映像、当時の学生の作品まで展示し、アルバースの制作者/教師という両側面にアプローチする。
展示構成は、「1章 バウハウスー素材の経済性(1920-1933)」「2章 ブラックマウンテン・カレッジー芸術と生(1933-1949)」「3章 イェール大学以後ー色彩の探究(1950-)」「4章 版画集〈フォーミュレーション:アーティキュレーション〉(1972)」と時系列に。さらに、色や紙を用いたアルバースの課題に挑戦できる常設のワークショップ・スペースも設置される。