梅沢和木の個展「エターナルフォース画像コア」がfrantic galleryで開催された。
梅沢といえばインターネットアートシーンを中心に今一番熱いの若手ペインターといっても過言ではない。
「エターナルフォース画像コア」という展覧会名は電子掲示板サイト”2ちゃんねる”で考え出された魔法名「エターナルフォースブリザード(一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる)」から由来している。
また、出展されている作品タイトル「ジェノサイドの筆跡」「BOSS in Cube EM 」「灼画ソのつかさ lie 聖」 等は既存のゲームやアニメのキャラクタ・アイテム名から引用されているものが多い。
同展で開催された美術評論家の黒瀬陽平とのトークイベントには会場に入りきらない100人以上の観客が押し寄せた。その多くの観客がインターネットで作家を知り、初めてホワイトキューブに足を踏み入れたという。
個展の様子は数多くの”梅沢和木ファン”が自由に撮影し、flickrにアップロードしている点も興味深い。
この梅沢を取り巻く熱狂的なファンの空気は奈良美智とHAPPY HOUR(※1)の関係を彷彿とさせる。梅沢はインターネットが生み出す新たな”ジャパニーズアーティスト”となり得るのだろうか?
http://www.flickr.com/photos/workshop/sets/72157622982257190/detail/
http://www.flickr.com/photos/atsushi-nishio/sets/72157622891030020/
http://www.flickr.com/photos/yuiseki/sets/72157622781025669/detail/
http://www.flickr.com/photos/ak47tumblr/sets/72157622967981301/
※1 奈良美智のファンサイトで、2005年10月からはサイトを一時休止しているが、オープン中の6年4カ月間の訪問者数は延べ約305万人を超え、個人のファンサイトとしては大規模なアートサイトとして成長した。