国際博物館の日シンポジウム ビジュアル
5月18日は「国際博物館の日」。この日を定めたICOM(国際博物館会議)では、博物館が社会に果たす役割について広く市民にアピールする活動を行っている。
そもそもなぜ「国際博物館の日」は5月18日なのか?1977年にモスクワで開催されたICOMの第11回大会で「国際博物館の日」を設ける決議が採択。第11回大会が始まった日が5月18日だったことから、この日を記念日として定めたのだという。
本年のテーマは”Museums for Education and Research”「学びと研究のための博物館」。博物館が社会教育・文化施設としての役割を果たすために「学び」と「研究」がもっとも重要な機能であることを改めて強調するテーマともいえる。同テーマを掲げた記念シンポジウムが、5月19日に大阪の国立民族学博物館で開催予定だ。
各地で行われる主な記念事業を見ていこう。
東京では、5月18日に、東京国立近代美術館、東京国立博物館が常設展示を無料公開。国立新美術館では、5月18日に「遠距離現在 Universal / Remote」の入場料の割引、「マティス 自由なフォルム」で先着30名様にポストカードのプレゼントのほか、ミュージアムショップ『スーベニアフロムトーキョー』や『カフェテリア カレ』でも特典が用意されている。
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館では、5月13日〜5月24日に、記念品プレゼントのほか、スタンプラリー、Museum Live、ミュージアムコンサート等のイベントも実施。東京ステーションギャラリーは、5月11日〜26日に、来場者全員に「つくってみよう!東京駅丸の内駅舎ポップアップカード」が配られる。
全国の博物館・美術館でも、様々な取り組みが行われる。京都国立近代美術館、大分県立美術館、足利市立美術館などで常設展が無料。また、開館時間を延長し、ライトアップ/ダウンされた館内を学芸員の案内でめぐる黄昏スペースツアー「夜の問い」を開催する石川県の鈴木大拙館のように、この日だけの特別なプログラムを用意する博物館も。
この機会にまだ行ったことのない美術館・博物館に足を運んでみるのも面白い。情報については、公式ウェブサイトをチェックしてほしい。