関東は早くも40度越えを記録するなど、厳しい暑さが予想されるこの夏。そんななか美術館へ出かけたら、アート鑑賞とともに楽しみたいもの……それはアイス。Tokyo Art Beat編集部が選んだ、ミュージアムカフェ・レストランのおすすめアイスをご紹介します。
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2017年に開館した太田市美術館・図書館。建築家の平田晃久が設計したユニークな空間で展示を楽しんだら、1階にあるカフェ「Coffee&Th!ngs Oh!」へ。 丸みのあるフォルムがかわいい「東毛酪農ミルクソフト」(450円)は、濃厚でクリーミー。でも後味さっぱり。もちろんソフトクリームだけでも十分美味しいけど、ここでは「アフォガード」(600円)をチョイス! 添えられたエスプレッソをお好みでかければ、ちょっぴり大人の味に。ちなみに群馬県南東部に位置する東毛の東毛酪農は低温殺菌牛乳のパイオニアだそう。
東京都現代美術館の2階にある「二階のサンドイッチ」は、サンドイッチだけでなく「ミルクソフトクリーム」(500円)を中心としたデザートも販売。こちらのソフトクリームは、濃厚というよりさっぱりした味わいで、暑い日にもすっきり食べられます。「クッキーの突き刺さったソフトクリーム」(720円)には、名前の通りクッキーやチョコレートソースのトッピングが加わり、カップの中にはスポンジケーキが。
市原湖畔美術館にある、「地」の食材をふんだんに使うピザも美味しい「PIZZERIA BOSSO」。こちらでは市原市の「山崎農園の生乳ジェラート」(500円)をはじめ、ブルーベリーや山桃を使ったジェラート、そして千葉の名産品を使った「八街産落花生のジェラート」も楽しめます。湖畔の景色とともに、房総半島の食材を味わってみては。
空と太陽を感じるオープンエアーミュージアムである彫刻の森美術館。アート好きはもちろん多くの観光客が訪れる本館ならではの居心地の良さを追求したカフェ「The Hakone Open-Air Museum Café」では、地元・神奈川の生乳を使用したソフトクリーム(450円)が食べられます。ほかに各種アイスクリームも(450円〜550円)。
じつは、アイスクリームの消費(金額)は、金沢市が全国トップだということをご存知でしたか?(2012〜20年の9年間で6回も1位となっている)。 そんな金沢にある金沢21世紀美術館内のレストラン「Fusion21」で人気のアイスを使ったデザートは、能登ワインの果皮と能登半島の生乳で作った「能登もったいないジェラート」を添えた「もったいないパフェ」(830円)。大人な味わいのジェラートが楽しめます。
目にも鮮やかなソフトクリーム「Wind大濠」が登場! このスペシャルなソフトクリームは、インカ・ショニバレCBEの屋外彫刻《ウィンド・スカルプチャー(SG)Ⅱ》(2021)がモチーフ。ロンドンに生まれ、3歳からナイジェリアで過ごした作家は、植民地主義の歴史と密接につながる「アフリカンプリント」を作品にたびたび用いてきた。「Wind大濠」にあしらわれたチョコレートは、この「アフリカンプリント」をイメージしたもの。ホテルニューオータニ博多が運営する福岡市美術館1階のカフェ「アクアム」で食べられます。お天気の良い日にはテイクアウトして屋外でどうぞ(イートイン770円、テイクアウト756円)。
福島夏子(編集部)
福島夏子(編集部)