公開日:2024年8月26日

「ヒルマ・アフ・クリント展(仮称)」が東京国立近代美術館で3月開催決定。抽象絵画の先駆者のアジア初となる大回顧展

会期は3月4日~6月15日。高さ3mを超える10点組の絵画《10の最大物》(1907)をはじめ、すべて初来日となる作品約140点が出品される

ヒルマ・アフ・クリント 10の最大物,グループIV,No.7成人期 1907 ヒルマ・アフ・クリント財団

「ヒルマ・アフ・クリント展(仮称)」が、東京国立近代美術館2025年3月4日~6月15日に開催される。抽象絵画の先駆者であるヒルマ・アフ・クリント(1862~1944)のアジア初となる大回顧展だ。

ヒルマ・アフ・クリント 祭壇画,グループX,No.1 1915 ヒルマ・アフ・クリント財団

スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリントは、ワシリー・カンディンスキーピエト・モンドリアンら同時代のアーティストに先駆け、抽象絵画を創案した画家として近年再評価が高まっている。彼女の残した1000点を超える作品群は、長らく限られた人々に知られるばかりだった。しかし、1980年代以降いくつかの展覧会で紹介が始まり、21世紀に入りその存在は一挙に世界的なものとなった。2018年にグッゲンハイム美術館(アメリカ)で開催された回顧展では、同館史上最多となる60万人もの動員を記録した。

ヒルマ・アフ・クリント 10の最大物,グループIV,No.3 青年期 1907 ヒルマ・アフ・クリント財団

本展では、高さ3mを超える10点組の絵画《10の最大物》(1907)をはじめ、すべて初来日となる作品約140点が出品される。代表的作品群「神殿のための絵画」を中心に、画家が残した資料や、同時代の神秘主義思想や女性運動といった多様な制作の源の紹介をまじえ、その画業の全貌をひもとく。

ヒルマ・アフ・クリント展(仮称)
会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
会期:2025年3月4日~6月15日
主催:東京国立近代美術館、日本経済新聞社、 NHK
後援:スウェーデン大使館
特別協力:ヒルマ・アフ・クリント財団

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