公開日:2022年11月9日

2024年秋、岡山県北部で国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が開催。キュレーションは長谷川祐子

アートディレクターに長谷川祐子が就任

バーンブルック・スタジオによる芸術祭ロゴ

「新しい資本」をつくりだすことを目指す芸術祭

2024年秋に、岡山県北部を中心とする地域で国際芸術祭「森の芸術祭 晴れの国・岡山」が開催されることが発表された。エリアとなるのは津山市高梁市新見市真庭市美作市新庄村鏡野町勝央町奈義町西粟倉村久米南町美咲町の12市町村。

森の芸術祭 晴れの国・岡山
開催エリアは岡山県の北半分という広大さだ

同エリアは、山陽と山陰を分ける中国山地から吉備高原にかけて広がり、中国山地を水源とする三大河川(吉井川・旭川・高梁川)の上流域にあたる。緑豊かで雄大な自然、旧街道沿いの宿場町や城下町、水運の拠点として栄えた歴史ある街並み、優れた泉質の美作三湯(湯郷温泉・奥津温泉・湯原温泉)など、魅力的な地域資源を数多く有している。

キュレーションを担うのは、⾧谷川祐子。長谷川が国内で国際芸術祭のアートディレクションを行うのはこれが初となる。長谷川によると、「森」がもたらす「恵み」を芸術の力で未来に向けて活性化することを目的とし、「本当に必要な資本とは何か?」を問いかけ、アーティストのみならず、建築家、科学者、民俗学者といった専門家も交え、地域の人々の協力を得ながら「新しい資本」を作りあげていくという。

2023年には開催概要が発表されるとのことだが、それに先駆けてイギリスを拠点に活動し、デヴィッド・ボウイの遺作となったアルバム『ブラックスター』などのデザインを手掛けてきたバーンブルック・スタジオによる芸術祭ロゴも発表されている。

バーンブルック・スタジオによる芸術祭ロゴ

自然と人間のかかわりをコンセプトとする芸術祭の方向性は、とくに国内で顕著だ。同芸術祭がどのようなオリジナリティをもって展開していくか、期待して再来年の開催を待ちたい。

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