フランスのフレグランス・化粧品メーカー「ゲラン」は毎年、芸術家や職人とのコラボレーションから生まれる「エクセプショナルピース」を発表。代々受け継がれてきた伝統を称え、再解釈し、メゾンの溢れる情熱を体現してきた。香りのハイジュエリーとも言えるこの「エクセプショナルピース」で、新たにアーティストの李禹煥(リ・ウーファン)とコラボレーションすることがわかった。
今回のフレグランスでは、ゲランの伝統的なクアドリローブボトルに李禹煥の代表作のひとつ「Dialogue( 対話)」シリーズからエクスクルーシブな鮮やかな緑のバージョンが描かれる。グレーの単色で始まったこのシリーズは、その後、青や赤などでも製作されるようになったが、緑は異例のことだという。
ボトルとして選ばれたのは、19世紀の古い薬瓶からインスピレーションを得た、ゲランのアイコニックなフレグランスボトル「クアドリローブ」。1908年、フレグランス「リュ・ド・ラ・ペ」のために初めて作られたこのボトルは、ゲランとバカラのコラボレーションの始まりでもあった。多面的で構築的なフォルムのボトルに、4枚の葉(ローブ)を象ったキャップの先進的なデザインは当時大きな話題となり、現在もタイムレスな魅力を湛える。今回、このエクセプショナルピースのボトル製作はフランスの老舗陶磁器メゾン、ベルナルドが担う。
調香を手がけたのはゲランの調香師、デルフィーヌ・ジェルク。李が幼少期に親しんだ山々とそこに咲く蘭に着想を得て、クリスタルのような純粋さ、ミネラルの世界と岩を中心に展開するという。
商品の価格は774万4000円(税込)。世界限定21個・日本限定3個で2025年4月発売予定。