イタリアのファッションブランド、グッチの製品が日本で紹介されてから60年を迎える本年。そのメモリアルイヤーを記念した展覧会「Bamboo 1947: Then and Now バンブーが出会う日本の工芸と現代アート」がグッチ銀座 ギャラリーで開催される。会期は8月2日~9月23日。
本展の見どころは日本の伝統工芸作家やコンテンポラリーアーティストが、同メゾンのアーカイブピースを用いて制作するコラボレーションハンドバック。グッチの専任アーキビストが厳選した60点のヴィンテージバッグを、工芸家とアーティストが、自身の匠の技とクリエイティビティを通じて、唯一無二の「グッチバンブー 1947」ハンドバッグを創り上げる。参加アーティストには、彫金家で人間国宝の桂盛仁と、その弟子の北東尚呼、塗師の渡慶次愛、陶芸家の中里博恒、写真家の森山大道、画家の八重樫ゆい、横山奈美らがラインナップされている。
今回のプロジェクトに用いられるハンドバック「グッチバンブー 1947」は、上質な素材を手に入れるのが困難だった戦後期のイタリアで、ブランド創設者であるグッチオ・グッチとフィレンツェの職人たちが、日本の竹を加工してバッグのハンドルにしたことで誕生したバッグだ。
本展では、コラボレーションバックの発表・販売のほか、「グッチバンブー 1947」の歴史を紹介するような展示も行われる予定だ。60年前にグッチと日本の出会いが生んだバックが、現代の日本を代表する工芸家・アーティストと出会うことでどのような化学変化を生み出すのか、ぜひたしかめにいってみたい。