日本発信のポップカルチャーは数多いが、『鉄人28号』などの巨大ロボットアニメもその代表の一つ。そんな巨大ロボットの魅力に迫る展覧会「日本の巨大ロボット群像」が、福岡市美術館で開催される。会期は2023年9月9日から11月12日まで。
同展は横須賀美術館でも2024年2月10日から4月7日まで開催された後、全国各地を巡回する予定。
2023年は、初の巨大ロボットアニメである『鉄人28号』が1963年に放映開始してからちょうど60年。その節目の年に開催される今展では、日本の社会や文化事象の変遷と並行させながら、巨大ロボットアニメの変化を追う内容になる。スケッチ、設定資料、絵コンテ、原画、セル画、アニメーション動画、模型、フィギュアなどのメカニカルデザインに関する資料のほかに、人気ロボットの大きさを体感できるインスタレーションも館内の空間を使って展開するとのことだ。
なぜ戦後の日本で「巨大」な「ロボット」が人気を博したのか? 主役がパイロットとしてロボットに乗り込むのはなぜか? そういった問いは文化批評や現代美術作品の題材としてもこれまで様々に語られてきた。巨大ロボットの表象を通して、多様な思考を深めたい展覧会だ。