公開日:2024年2月19日

芸術系大学でのギャラリーストーカー行為への対策を求める署名を有志が呼びかけ。芸術祭・オープンキャンパス・卒業制作展等を対象に

迷惑行為(ギャラリーストーカー行為) 対策に取り組む学生有志の会が署名呼びかけ

ギャラリーストーカー問題への対策求める

2月15日、【大学・文科省・国に】芸術系大学の芸術祭・オープンキャンパス・卒業制作展などでの迷惑行為(ギャラリーストーカー行為)への対策を求めます!」という署名ページが立ち上がった。署名の発信者は迷惑行為(ギャラリーストーカー行為) 対策に取り組む学生有志の会

同会は、文科省・国・大学に対して、芸術祭・オープンキャンパス・卒業制作展などで発生する迷惑行為(ギャラリーストーカー行為)の実態調査と、こうした迷惑行為への対策を講じることを求めている。

金沢美術工芸大学、広島市立大学芸術学部、武蔵野美術大学の学生・卒業生の有志による同会は、「それぞれが在籍する大学で、芸術祭・オープンキャンパス・卒業制作展など学外者と学生が関わる機会に発生する、深刻な迷惑行為/ギャラリーストーカー行為(性的な言動を聞かされる、長時間のつきまとい、高圧的な態度での説教、盗撮、個人情報を聞き出そうとするなど)への対策に取り組んできました」と説明。

そのうえで、今回は「1.芸術系大学におけるギャラリーストーカー行為および、学生の被害の実態調査を実施すること」「2.芸術系大学におけるギャラリーストーカー対策を各大学が主体的に講じること」「3.芸術系大学における迷惑行為(ギャラリーストーカー行為)が発生した場合の被害者への適切なケアと二次被害を防ぐための啓発」を求めている。

書籍『ギャラリーストーカー 美術業界を蝕む女性差別と性被害』(猪谷千香、中央公論新社)が昨年刊行されるなど、近年「ギャラリーストーカー」と呼ばれる迷惑行為への注目が高まっているが、未だ大学自体がきちんと対策を行なっておらず、学生が主体となって防止や啓発、被害者のケアなどにあたっている場合も多い。

今回のアクションは、こうした状況の周知および改善の大きな一歩となるだろうか。

署名サイトの詳細は、こちらにアクセスしてほしい。

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