公開日:2025年2月17日

映画『ジョン・バージャーと4つの季節』が5月に劇場公開。ティルダ・スウィントンが製作総指揮

イギリスの作家・美術批評家・詩人、ジョン・バージャーの思想に迫る映画が日本初公開

『ジョン・バージャーと4つの季節』 © 2015 The Derek Jarman Lab

イギリスの作家・美術批評家・詩人、ジョン・バージャーの思想に迫る映画『ジョン・バージャーと4つの季節』が、5月24日から東京のシアター・イメージフォーラムにて公開される。

社会構造を巧みに捉えた美術批評や独自の文学作品を世に残したジョン・バージャー。1972年の小説『G.』でのブッカー賞受賞や、世界的ロングセラーである『イメージ:視覚とメディア』(原題:Ways of Seeing)で国際的な作家としての地位を確立した。その著作は近年、韓国で多く翻訳されているほか、『第七の男』をはじめ、日本でも昨年に邦訳が立て続けに刊行された。

『ジョン・バージャーと4つの季節』 © 2015 The Derek Jarman Lab

2016年の「第66回ベルリン国際映画祭」に正式出品された『ジョン・バージャーと4つの季節』は、バージャーの素顔を描いた作品。1980年代からバージャーと親交を深め、強く影響を受けたという俳優のティルダ・スウィントンが製作総指揮を務めており、スウィントンが2009年にロンドンの映像プロダクション「デレク・ジャーマン・ラボ」と共同で企画した。

『ジョン・バージャーと4つの季節』 © 2015 The Derek Jarman Lab

作中では、スウィントンとふたりの子供や、バージャーを慕うアーティストたちが彼のもとを訪ね、戦争の記憶、人間と動物、政治とアート、そして次世代への継承などについて哲学的な対話を展開する。日本では昨年10月にイメージフォーラムにて1日限りの上映が行われ、満員を記録した。最初の公開から8年を経たいま、バージャーの作品がもつ普遍性と、近年のアジアでの評価の高まりを受け、日本初公開となる。

『ジョン・バージャーと4つの季節』 © 2015 The Derek Jarman Lab

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。