公開日:2023年11月9日

岡山で新たな芸術祭「森の芸術祭晴れの国・岡山」が2024年秋に開催。参加アーティスト16組と展示エリアが決定

岡山県北部6エリア(津山・津山城周辺、津山・グリーンヒルズ津山、奈義・奈義町現代美術館周辺、新見・満奇洞、真庭・蒜山、鏡野・奥津)が会場に

メインヴィジュアル

2024年9月28日〜11月24日に、国際芸術祭・森の芸術祭【晴れの国・岡山】が開催予定だ。アートディレクターは、金沢21世紀美術館館長、キュレーター兼美術評論家である長谷川祐子が務める。参加アーティストの一部と作品展示エリアが決定した。国内外からアーティストや音楽家、ダンサー、建築家、デザイナー、華道家、料理シェフなど幅広いジャンルのクリエイターを迎え、新作の展示や場所に合わせたユニークなプロジェクトが展開される。

森山未來 The Pure Present 2022 演出・出演/大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ「最後の教室」にて
作州民芸館
奥津渓

会場となる岡山県北部には、中国山地の雄大な自然に加え、旧街道の宿場町や城下町として栄えた歴史ある街並み、古くから受け継がれた伝統、芸能、多彩な農産物など、魅力的な風景・文化・地域資源が数多くある。この度、展示エリアとなったのが、津山・津山城周辺、津山・グリーンヒルズ津山、奈義・奈義町現代美術館周辺、新見・満奇洞、真庭・蒜山、鏡野・奥津の6エリアだ。

奈義町現代美術館
満奇洞

津山市を中心に作州一円で作られている民芸品、郷土玩具などを展示する「作州民芸館」や作品と全体の空間を建築化した「奈義町現代美術館」などの屋内施設から、県の天然記念物に指定されている全長約450mの鍾乳洞「満奇洞」、岡山県を代表する紅葉の名所「奥津渓」など自然を体験できる屋外も会場に選ばれている。

ビアンカ・ボンディ Scrying in Astral Ponds 2022 Photo be Jean-Christophe Lett © MAMAC, Nice / Bianca Bondi / ADAGP
ウメッシュ・P・K Light flows like water 2017 © Umesh P.K
片桐功敦 LIGHT OF FLOWERS 2021

国内外で活躍する気鋭のアーティスト16組の参加も発表された。「織り」の3次元性を探究したテキスタイル作品を制作するパオラ・ベザーナ、塩水を使った化学反応による作品を制作するビアンカ・ボンディ、人間と自然とをつなぐ回廊をテーマとした作品を制作するウメッシュ・P・K、文化人類学的な観点から植物と人間の関係性をひもとくことを目指す華道家の片桐功敦など、様々な作家が揃っている。

川内倫子 無題 (シリーズ〈Illuminance 〉より)

ほかにも写真家の川内倫子、俳優・ダンサーの森山未來、建築家の妹島和世なども名を連ねている。今後の追加情報にも期待したい。

森の芸術祭【晴れの国・岡山】
会期:2024年9月28日〜11月24日
開催エリア:岡山県内の12市町村(うちアート作品設置は5市町)
アートディレクター:長谷川祐子(キュレーター、美術評論家、金沢21世紀美術館館長)
主催:「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委員会

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。