パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで「モネ - ミッチェル 対話と回顧」「ジョーン・ミッチェル回顧展」が10月5日から同時開催

印象派の巨匠と対話するアメリカ人画家

フランス・パリでLVMHが所有する文化複合施設「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」で、「モネ - ミッチェル 対話と回顧」と「ジョーン・ミッチェル回顧展」のふたつの企画展が開催される。会期は2022年10⽉5⽇から2023年2⽉27⽇。

前者は世界最⼤のクロード・モネのコレクションを誇るマルモッタン・モネ美術館と提携し、印象派の巨匠モネの晩年の作品《睡蓮》をはじめ貴重な作品群と、アメリカのアーティストであるジョーン・ミッチェルの作品との対話をテーマとする。ミッチェルは、2020年にエスパス ルイ・ヴィトン⼤阪のグランドオープンでも展⽰され、好評を博したのが記憶に新しいが、これまで男性アーティストの存在感が強かった抽象表現主義というジャンルにおける再評価が進む作家でもある。今展では、両者の代表的な作品約60点を通じて、魅惑的で没⼊感のある旅を楽しめるようになっているという。

後者の「ジョーン・ミッチェル回顧展」はミッチェル個人に焦点を当てた回顧展で、約1000平⽅メートルの会場に約50点の作品を展⽰する。ミッチェルは、⾃分の記憶やその感情、そしてゴッホ、セザンヌ、マティス、モネといった近代の偉⼤な巨匠たちの作品から影響を受けて創作する画家だ。モネとの対話と、ミッチェル個人の創作の営みに同時に触れることのできる、またとない機会となるだろう。