公開日:2024年12月16日

寿司、蕎麦、天ぷら! 浮世絵で江戸の食を堪能。太田記念美術館で「江戸メシ」が1月スタート

約90点の浮世絵を通して、現代の食文化にもつながっている「江戸メシ」の魅力を紹介。 会期は1月5日〜26日

歌川広重 鯛 鯉 鰹

日本において食文化が大きく発展した江戸時代。寿司や蕎麦、天ぷらなどのファストフードが人気を博し、味噌や酢、醤油といった調味料も広く流通するようになった。人々は自宅で気ままに食事を楽しむだけでなく、料亭や屋台で外食して舌鼓を打ち、庶民たちの暮らしを題材とする浮世絵では、様々な料理や食材、あるいは食事の様子などが数多く描かれている。

月岡芳年 風俗三十二相 むまさう嘉永年間女郎之風俗

太田記念美術館で1月5日から26日まで開催される「江戸メシ」は、葛飾北斎歌川広重歌川国芳といった人気絵師たちをはじめとする約90点の浮世絵を通して、現代の食文化にもつながっている「江戸メシ」の魅力を紹介する企画だ。

歌川国芳 縞揃女弁慶 松の鮨

見どころは、寿司、蕎麦、天ぷらをはじめとした現代でも人気の高い和食の描写。そのルーツは江戸時代にあり、庶民たちが手軽に楽しむことのできるファストフードとして人気が広った。料理はもちろん、食材や調味料など、多彩な「江戸メシ」が紹介される。

歌川国芳 木曽街道六十九次之内 守山 達磨大師
歌川豊国 豊広豊国 両画十二候 四月 三枚続

また、北斎や広重は風景画、国芳は武者絵や戯画が有名だが、じつは江戸っ子たちの暮らしを描くことも得意としていた。彼らの代表作とは一味異なる、多彩な「江戸メシ」の描き方に注目したい。

葛飾北斎 東海道 鞠子

あわせて、様々な場で楽しまれていた「江戸メシ」の食事風景も紹介。現代との共通点相違点をあれこれ見つけるのも楽しいだろう。

Art Beat News

Art Beat News

Art Beat Newsでは、アート・デザインにまつわる国内外の重要なニュースをお伝えしていきます。