公開日:2023年4月3日

徳川家康の生涯を美術品・歴史資料で辿る。「どうする家康」展が三井記念美術館で開催

三井記念美術館で4月15日から6月11日まで

「どうする家康」展覧会リリースより

家康や戦国武将ゆかりの品々から「どうする家康」の世界にさらに深く迫る

真面目で心配性な若き徳川家康と気のいい家臣団、クセつよな織田信長や武田信玄ら戦国武将たちとのコミカルなやりとりが楽しい現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」。その主役である家康の生涯を美術品と歴史資料で辿る展覧会「NHK大河ドラマ特別展『どうする家康』」三井記念美術館で開催する。会期は4月15日から6月11日まで。

重要文化財 金陀美具足 桃山時代(16世紀) 久能山東照宮博物館

展覧会では、家康が愛用した品々、由来の品々が並ぶ。家康自身が所持した脇差や、部下に命じて作らせた火縄銃などからは戦国時代の空気を感じることができそう。またスペイン国王から贈られた洋時計のように、徳川時代の日本と外国とのかかわりにちなんだ品も並ぶ。

当時の有名武将たちにまつわる品としては、例えば石田三成が所有した《国宝 短刀 無銘 正宗(名物 日向正宗)》も刀剣ファンには見逃せない。

重要文化財 洋時計 1573 久能山東照宮博物館蔵 前期(4/15〜5/14)展示
国宝 短刀 無銘 正宗(名物 日向正宗) 鎌倉時代(14世紀) 三井記念美術館蔵 前期(4/15~5/14)展示

屏風や絵巻に描かれた当時の風景からは、家康の一生をビジュアルに辿ることができそうだ。《大日本五道中図屏風(駿府・久能山の部分)》にはは江戸時代初期、家康没後30年頃の景観が描かれていて、岡崎城、浜松城、駿府城、甲斐、信濃、小田原城、関ヶ原の布陣、名古屋城、そして久能山東照宮などの家康ゆかりの土地土地を鳥瞰することができる。そしてドラマでも魅力的に描かれている家臣たちの姿は、彼らがずらりと並ぶ《家康及び徳川十六将図》で確認を。

大日本五道中図屏風(駿府・久能山の部分) 8曲2双 江戸時代(19世紀) 三井記念美術館蔵 通期展示
家康及び徳川十六将図 伝狩野探信守政筆 江戸時代(17~18世紀) 久能山東照宮博物館蔵 前期(4/15~5/14)展示

これ以外にも様々な品々で家康の生涯を追う本展。まだまだ前半戦の渦中にあるドラマを思い出しながら、これからの家康が迎える怒涛の展開に「ほんとにどうする家康?」と思いを馳せてみてはどうだろう?

東照大権現像 天海僧正賛写 江戸時代(17~18世紀) 久能山東照宮博物館蔵 通期展示

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