公開日:2025年2月18日

特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」がお台場の日本科学未来館で7月開催へ。宇宙探査・開発の最前線を一堂に紹介

世界初公開の有人月面探査車の実物大模型から、前澤友作が搭乗したソユーズ宇宙船まで、宇宙探査の真相に迫る展覧会。会期は7月12日〜9月28日

特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyond メインヴィジュアル

人類の新たな宇宙への挑戦を体感する大規模展覧会「『深宇宙展~人類はどこへ向かうのか』To the Moon and Beyond」、お台場の日本科学未来館で開催される。会期は7月12日〜9月28日。巡回展は、10月18日~2026年1月18日に愛知・豊田市博物館で開催予定だ。

アポロ計画からおよそ半世紀が経ったいま、人類はかつてない宇宙探査の時代を迎えている。本展では、NASAが主導する月面探査プログラム「アルテミス計画」のために日本が開発中の有人月面探査車「有人与圧ローバー」の実物大模型が世界初公開されるほか、大画面映像で体感する火星ツアーなど、最先端の宇宙探査技術が集結する。

すばる望遠鏡 画像提供:国立天文台

見どころのひとつは、「アルテミス計画」で活躍する最先端技術の数々だ。宇宙飛行士が宇宙服を着ずに車内で約1ヶ月間生活しながら探査できる次世代の月面探査車「有人与圧ローバー」の実物大模型や、月面の土砂などの物質の誘電率を測定する装置(LDA)など、革新的な技術が展示される。

加えて、日本の最新宇宙ミッションも焦点を当てる。「H3ロケット」(最先端部にあるフェアリング)の実物大模型、火星衛星探査計画「MMX」、人工衛星、民間企業による宇宙開発、教育・研究機関の取り組みなどを多面的に紹介する。

LDA 画像提供:東京大学

探査機がとらえた最新データをもとに、火星を旅するような迫力満点の大画面映像を体験できるほか、子供も楽しめる体験コーナーでは、JAXA種子島宇宙センターに展示されている実物のロケット部品を直接手に取り、その精密さやスケールを実感できる。

NinjaSat 画像提供:理化学研究所
おうし座HL星の周囲の塵の円盤 © ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)

また、国立天文台の「すばる望遠鏡」、国際協力で運用される「アルマ望遠鏡」、JAXAの最新宇宙望遠鏡「XRISM」がとらえた観測データをもとに、深宇宙の驚くべき姿を紹介する。

さらに、日本の民間人として初めて国際宇宙ステーションに滞在を果たした前澤友作が搭乗したソユーズ宇宙船の実機を特別展示。世界初公開の展示や体験型企画を通じて、宇宙への挑戦を続ける人類の「知」を存分に体感できる貴重な機会になりそうだ。

前澤友作が搭乗したソユーズ宇宙船
アルマ望遠鏡 画像提供:国立天文台

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