ウフィツィ美術館の内部 出典:Wikimedia Commons
◎映画の未来について語るライブストリーミングイベント ニューヨークのミュージアム・オブ・ザ・ムービング・イメージズは新型コロナウイルス感染拡大を受け、ライブストリーミングイベント「Room H.264」を開催中。スカイプを介して映画の未来について語る様子をライブストリーミングで配信。録画した動画は現在も視聴可能。 http://www.movingimage.us/programs/2020/04/19/detail/room-h-264-quarantine-april-2020/ ◎アメリカ政府組織が雇用維持のための最大約3200万円の支援 アメリカの芸術や人文科学研究を支援する独立連邦組織の全米人文科学基金(NEH)は緊急助成金を設立。スタッフの雇用維持を主たる目的とし、アメリカの人文系団体に最大30万ドル(約3200万円)を給付予定。 ◎MoMAが希少本販売で展覧会資金に ニューヨーク近代美術館(MoMA)が稀少価値のあるアート本約100冊をオンラインストア「MoMA Design Store」で販売。価格帯は25ドル(約2700円)から250ドル(約2万7000円)。収益は今後の展覧会開催のための資金となる。 https://store.moma.org/books/rare-books ▼2020年4月22日 更新 ◎ユネスコが文化のためのグローバルムーブメントを開始 教育・科学・文化を振興する国連機関のユネスコは、新型コロナウイルス感染拡大を受けグローバルムーブメント「ResiliArt」をスタート。ディスカッション、対話、情報共有を通した文化保護を目的とし、多様なアーティストたちとバーチャル討論を継続して開催。討論が国連の政策決定の参考となることも考慮に入れている。 https://en.unesco.org/news/unesco-resiliart-debate-artists-and-creativity-beyond-crisis ◎カナダ国立美術館が賞金を候補者に分配 ソーベイ・アート財団とカナダ国立美術館は新型コロナウイルス感染拡大によって影響を受けたアーティストを支援するため、今年のソーベイ・アート賞の賞金を25人の候補者に分配することを決定。本来は1人の受賞者に授与されるはずの10万ドル(約1100万円)が25人の候補者に2万5000ドル(約270万円)ずつ分配される。MUSEUMS ASSEMBLE! It's time for #CURATORBATTLE! 💥
— Yorkshire Museum (@YorkshireMuseum) April 17, 2020
Today's theme, chosen by you, is #CreepiestObject!
We're kicking things off with this 3rd/4th century hair bun from the burial of a #Roman lady, still with the jet pins in place...
CAN YOU BEAT IT? 💥 pic.twitter.com/ntPiXDuM6v
◎オークランドの美術館が業務分担で解雇回避 新型コロナウイルス感染拡大に伴う長期休館により、ホイットニー美術館やロサンゼルス現代美術館など各美術館で解雇が相次いでいる。そんななか、カリフォルニア・オークランド博物館(OMCA) はフルタイムスタッフの勤務時間を調節することで、パートタイムスタッフへ仕事を分担し解雇を避けている。 ◎人権保護活動組織によるファンドレイジング アート界における人権保護活動を行う組織「Artists at Risk」が緊急募金を開始。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国を出られず生活の自由を奪われたアーティストの支援を目的としている。生活費や安全な場所へ移動するための費用を援助。 https://www.gofundme.com/f/artistsatrisk ◎フィリップスによる寄付のためのオークション 老舗オークション会社のフィリップスはニューヨーク市の貧困層の支援組織「ロビン・フッド」への寄付を目的にオンラインセール「NYCのためのオークション(Auction4NYC)」を主催。アルベルト・オールン、ミミ・ローターなどの作品を含むオークションは5月1日にスタートする。 https://www.phillips.com/article/56806988/robin-hood-auction4nyc-charity-auction-contemporary-art ◎ダミアン・ハーストが医療従事者への敬意を示す新作を公開 新型コロナウイルス感染拡大に立ち向かう医療従事者への敬意を示すため、ダミアン・ハーストが新作《バタフライ・レインボー(Butterfly Rainbow)》を公開。ハーストは虹を希望の印とし、人々が自宅で各々のオリジナルバージョンをつくり家に飾ることを呼びかけている。作品画像はハーストのウェブサイトから無料でダウンロード可能。同シリーズとして制作されたハート型の作品は、プリント作品として販売し収益を寄付する予定。25 artists longlisted for the 2020 Sobey Art Award to each receive cash prizes, supporting these exceptional Canadian artists through economic downturn provoked by COVID-19 pandemic. See the deserving artists here 👉🏽 https://t.co/hKoEg6OnSM pic.twitter.com/6UZpiSxd6M
— National Gallery of Canada (@NatGalleryCan) April 15, 2020
◎美術館の元スタッフが組合を構成し署名活動 ディア美術財団、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ニュー・ミュージアム、スミソニアン美術館、ハーレム・スタジオ美術館の元スタッフで構成されるグループ「NYCアートワーカーズ」は、美術館の上層部と一般スタッフの収入格差を批判。先週には、パンデミック下ですべてのスタッフの雇用を維持するため全力を尽くすことを美術館に求め署名活動を行った。4月20日時点で1600人以上の署名が集まっている。 ◎マンハッタンの電子広告で励ましのメッセージ 非営利団体「タイムズ・スクエア・アート(Times Square Arts)」、プラットフォーム「フォー・フリーダムズ(For Freedoms)」、ウェブサイト「Print magazine」などが共同で、ニューヨーク市に約1800店あるキオスクやタイムズスクエアの電光掲示板、リンカーントンネルなどにデジタル画像を掲載。シェパード・フェアリーやマイラ・カルマンを主とするグラフィックデザイナーやイラストレーターによる、人々の安全と感謝の気持ちを伝えるビジュアルメッセージが映し出されている。タイムズスクエアの複数の電子広告版は支援目的のため、広告料を取っていない。 ◎「セリーヌ」ディレクターが選んだ映画10本を無料公開 ファッションブランド「セリーヌ」のディレクターのエディ・スリマンが映画をオンラインストリーミングするサービス「ムビ(MUBI)」とコラボレーションし、映画を無料公開。『シャレード』『地獄の黙示録』『わたしはロランス』など、スリマンがキュレーションした10本をMUBI上で鑑賞できる。 https://mubi.com/hedislimane ◎ポスターデザインをファンドレイジングの謝礼に 新型コロナウイルス感染拡大を受け、ヴォルフガング・ティルマンスの呼びかけで40人以上の国際的なアーティストが、キャンペーン「2020Solidarity」に参加。アーティストは各自1枚ずつポスターをデザイン。ポスターは販売されるためではなく、慈善団体などが募金を行う際、寄付者への謝礼として渡すことを目的としている。2017年に設立されたアートやLGBTへの理解を促進する財団「Between Bridges」を通してポスターの購入が可能。 http://www.betweenbridges.net/index.php ▼2020年4月17日 更新 ◎絵本作家のための最大26万円の支援プログラム ニューヨーク芸術財団は モーリス・センダック財団と共同で絵本作家のための緊急補助金プログラムを設立。最大2500ドル(約26万円)まで無制限で支援予定。現地時間の4月23日13時から募集を開始し、応募者数が600人になり次第終了する。 ◎フライ美術館のスタッフが抗議活動 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、シアトルのフライ美術館はスタッフの3分の1を解雇。それを受け4月10日、同美術館周辺でフェイスカバーと手袋を着用したうえでソーシャルディスタンスを保ちながら抗議活動が行われた。抗議参加者は復職と美術館再オープンまでのパンデミックペイ、健康保険の提供を訴えた。 ◎アメリカ、文化関連の被害想定額は45億ドル(約4900億円)と発表 非営利団体「アメリカンズ・フォー・ジ・アーツ(Americans for the Arts)」は新型コロナウイルス感染拡大による文化関係の経済被害額を断続的に調査し公表中。間接的な影響も含め被害推定額は45億ドル(約4900億円)と発表。この数字は2週間前に議会で可決された法案の中で、芸術基金や施設などに割り当てられた2億ドル(約215億円)の約22.5倍に相当する。調査はアート関係者による報告も受付中で、期間は無期限。 https://www.surveygizmo.com/s3/5532991/6539d78e3593 ◎遠隔ロボットを使ったギャラリーツアー イギリスのヘイスティングス現代美術館(Hastings Contemporary)は遠隔操作可能な移動式ロボット「テレプレゼンス」を使ったギャラリーツアーを計画中。このツアーでは、自宅待機する鑑賞者へ向けてロボットが館内を歩き回るビデオストリームを配信する。ロボットが様々な役割担うバーチャルオープニングも5月初旬に開催予定。 ◎メトロポリタン美術館がリヒター回顧展をオンライン公開 ニューヨークのメトロポリタン美術館は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催中止となったゲルハルト・リヒターの回顧展「Gerhard Richter:Painting After All」をオンラインで公開。長編ドキュメンタリーは7月上旬まで無料視聴可能となっている。 https://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2020/gerhard-richter-painting-after-all ◎バンクシーが自宅待機中の作品を投稿 様々なアーティストが自宅待機を余儀なくされている中、匿名ストリートアーティストのバンクシーがアート作品を公開。Instagramの公式アカウントで「妻は僕が家で仕事をするのを嫌がる(My wife hates it when I work from home.)」というコメントとともにトイレ(バンクシー曰く「自宅のトイレ」)で暴れるネズミの絵を投稿した。
◎アーティストがDV被害者のために寄付 スコットランドのアーティストのケイティ・パターソンが、自宅待機に伴い増加するDV被害者を支援。自身の著書『月明かりの中だけに存在する場所(A Place that Exists Only in Moonlight)』のデジタルコピーを1000部販売し、5000ポンド(約67万円)以上をDV被害者をサポートする慈善団体へ寄付した。すべてのコピーにサインとエディションが記されている。 https://www.justgiving.com/fundraising/katie-patersonIDEAS ◎フランスのアートセンターが新プロジェクトを公募 フランス南西部ボルドーにあるアートセンター「The Frac Nouvelle-Aquitaine MÉCA」は、パンデミック下で新プロジェクトを行うアーティストを4月19日まで募集。ボルドーに何かしらの形で関わりのあるアーティストが対象となる。4月下旬に決定する受賞者は全20名で、それぞれに2000ユーロ(約23万円)の助成金が支給される。 ◎ロンドンのギャラリーが約1億4000万円の寄付を目指しグッズ販売 ロンドンの現代アートギャラリー「ホワイト・キューブ(White Cube)」がハーランド・ミラーのダストジャケットシリーズを模したプリント『Who Cares Wins(2020)』を1枚5000ポンド(約67万円)で250枚販売。収益はすべて新型コロナウイルスの最前線で働く人々、特に低賃金で感染リスクの高い介護従事者のために寄付予定。目標額は125万ユーロ(約1億4000万円)。 ◎Artsyが作品販売の収益10%をWHOへ寄付 アート販売のオンラインプラットフォーム「Artsy」が#ArtKeepsGoingと題した支援キャンペーンを開始。新シリーズ「ギブ・バック(the Give Back)」では新型コロナウイルス感染拡大により展示がキャンセルされた有名アーティストから若手までの作品を販売する。収益の10%はWHOへ寄付される。寄付金は全額「Artsy」が補助するため、アーティストの負担はゼロ。 https://www.artsy.net/campaign/art-keeps-going ◎イタリア文化のための経済的支援を政府に求める署名活動 イタリアの文化擁護団体「Federculture」は「文化のための国家基金」の設立を政府に求め署名活動を実施。イタリア国立21世紀美術館の館長をはじめとする2260人以上の署名とともに3月31日、請願書がイタリアの文化遺産大臣に提出された。 ▼2020年4月16日 更新 ◎アメリカを拠点とする南アジア出身アーティストを支援 アメリカを拠点にインドの文化振興を行う非営利団体「インド・センター基金(the India Center Foundation)」が新型コロナウイルス感染拡大を受けて救済基金を設立。この「サウス・アジアン・アート・レジリエンシー基金(South Asian Arts Resiliency Fund)」は経済的損失を受けたアメリカで活動する南アジア出身のアーティストやアート関係者への援助が目的。パンデミック下で新プロジェクトを始めるアーティストには最低1000ドル(約10万円)を支援する。 http://theindiacenter.us/artsfund/ ◎アーティストのためのファイナンスワークショップを「Zoom」上で開催 アート業界でのキャリアや財務など実用的な情報を提供する組織「アート・ワールド・カンファレンス」がウェブサービス「Zoom」上でワークショップを開催。新型コロナウイルス感染拡大によって不安定な経済状況が続くアーティストが対象。第1回は4月14日に財務エデュケーターによる「アーティストとフリーランサーのための財務戦略」を開催。第2回は4月21日にアーティストの税務サポートを行う組織「サンライト・タックス(Sunlight Tax)」の創設者ハンナ・コールが、アーティスト、フリーランサー、クリエイティブビジネスに関連する税務について解説。質疑応答も可能なインタラクティブなこのワークショップは録画後、無料で公開予定。 https://www.artworldconference.com/events ◎子どものためのアートスクールが英語とスペイン語で開講 カリフォルニアの非営利団体「18番街アートセンター(the 18th Street Arts Center)」が幼児から10代までのためのオンラインアートスクールを開講。第1回は4月15日に「Zoom」で開始され、6月の学年末まで継続予定。毎週水曜日と金曜日の11時から、異なるアーティストが2つのクラスを担当。ライブ通訳も参加し、すべてのクラスが英語とスペイン語で開講される。 https://18thstreet.org ◎アンディ・ウォーホル財団が約1億7000万円を寄付 アンディ・ウォーホル財団は、新型コロナウイルス感染拡大で経済的影響を受けたアーティストに160万ドル(約1億7000万円)の緊急助成金を提供。10万ドル(約1000万円)の助成金がアメリカのボルティモア、シカゴ、デンバー、ヒューストンなどを含む各16都市のアーティストに割り当てられ、食費、家賃、医療費、保育料などの費用となる。 ◎ニューヨーク市観光局がオンラインで楽しめる観光施設検索サイトを公開 ニューヨーク市観光局はオンラインコンテンツを提供する美術館、ギャラリー、コメディクラブ、シアターなどの観光施設をまとめ検索できるウェブサイトを公開。施設は今後も随時追加されていく。 https://www.nycgo.com/virtual-nyc/ ◎ファン・ゴッホ美術館が塗り絵を公開 ミュシャ財団やニューヨーク近代美術館が塗り絵を公開するなか、新たにファン・ゴッホ美術館も塗り絵を提供。全13種類が公開中。 https://vangoghmuseum.nl/en/whats-on/children-and-families/van-gogh-colouring-pages ◎免疫学者アンソニー・ファウチをアート作品に アメリカ国立アレルギー・感染症研究所所長でありホワイトハウスのコロナウイルス対策本部メンバーの免疫学者アンソニー・ファウチをアート作品にする動きが活発化。警告メッセージを強く発信し続けるファウチへの謝意と賞賛を示すべく、SNS上で彼を主題とするアート作品が多く投稿されている。作品は肖像画や漫画、タトゥー、靴下人形など多岐にわたる。 ◎KAWSが慈善団体を支援するための限定版プリントをリリース アーティストのカウズ(KAWS)が限定版プリントのシリーズをリリース。全30枚のうち5枚はアーティストプルーフのエディションとなっている。価格は送料込みで1200ドル(約13万円)。全ての売り上げが非営利団体 「フリーアーツ NYC(Free Arts NYC)」へ寄付され、青少年のためのバーチャル・メンタリングなどの資金となる。
◎「マグナム・フォト」が収益の50%を「国境なき医師団」へ寄付 国際的な写真家のグループ「マグナム・フォト(Magnum Photos)」と写真の非営利団体「エブリディ・プロジェクト(the Everyday Projects)」によって2020年4月に開催され、100点以上の作品を販売したプロジェクト「ターニング・ポイント(Turning Point)」。「マグナム・フォト」のフォトグラファーは、このセールの収益の50%を「国境なき医師団」の新型コロナウイルスに従事する活動へ最大で50万ドル(約5000万円)まで寄付を予定。 https://www.magnumphotos.com/shop/ ▼2020年4月10日 更新 ◎シカゴ美術館がオンラインプラットフォームをローンチ シカゴ現代美術館はオンラインプラットフォーム「コモンズ・オンライン(Commons Online)」をローンチ。バーチャルトーク、ワークショップ、ディスカッション、普段見られないアーカイブなどを公開中。現代アートを学ぶための資料やカリキュラムも用意されている。 https://mcachicago.org/The-Commons-Online ◎フィリップスがオンラインオークションを開催 老舗オークション会社のフィリップス(Phillips)が4月と5月にオンラインオークションを開催。第1回は4月8日から1週間行われ、1970年から2016年に制作された紙を媒体とする作品を扱う。第2回は4月15日から開始予定。 https://www.phillips.com/auctions/auction/NY030320 ◎IGTVで女性インディペンデント・キュレーターらを紹介 女性が経営するニューヨークのギャラリー「アセンブリー・ルーム」がパンデミック下で女性キュレーター支援企画をスタート。「COVID19におけるキュレーション(“Curating in the time of COVID19”)」と題されたこのプロジェクトでは女性のインディペンデント・キュレーターを招待。普段の仕事や現在盛り上がりを見せているオンライン展示についての意見などを約5分の映像にまとめインスタグラムのIGTVで紹介する。 https://www.instagram.com/p/B-e2n6pl6lH/
◎ヨーロッパ博物館組織ネットワークが各国の博物館の経済被害を報告 ヨーロッパ博物館組織ネットワーク(NEMO)がEU加盟国、アメリカ、イランなどを含む世界41ヵ国、650の博物館の新型コロナウイルス感染拡大による経済被害を調査し公表。調査によると観光地の博物館は収益が75%〜80%減少。アムステルダム国立美術館、アムステルダム市立美術館、ウィーンの美術史美術館などは週に10万〜60万ユーロ(約1000万円〜7000万円)損失している。調査は4月17日まで継続予定。 https://www.ne-mo.org/news/article/nemo/nemo-publishes-results-of-survey-on-the-impact-of-the-corona-crisis-on-museums-in-europe.html ◎ニューヨークの集中治療室でゲリラギャラリー ニューヨーク在住アーティストのエリザベス・イェガーと看護師のケイディ・チャップリンは、医療従事者への応援運動としてイラスト、絵画、デジタル作品を募集。マンハッタンのレノックス・ヒル病院の集中治療室(ICU)の壁に作品を飾り、ゲリラギャラリーを開催している。イェガーは自宅待機中の「無力感」との戦いとしてこのプロジェクトを継続中。 ◎40歳以上の女性のアーティストへ緊急支援 1996年から40歳以上の女性のアーティストに対し賞金を授与してきた「アノニマス・ワズ・ア・ウーマン(Anonymous Was a Woman)」。新型コロナウイルスの感染拡大による美術館やギャラリーの休館を受け、年間助成金に25万ドル(約2700万円)追加。1件につき2500ドル(約27万円)まで支援する。経済的影響を受けた40歳以上の女性のアーティストが対象。 https://www.anonymouswasawoman.org/ ◎ドキュメンタリー界で支援の輪広がる 新型コロナウイルス感染拡大による世界中の映画館の休館を受け、短編ノンフィクション映画制作会社「フィールド・オブ・ヴィジョン(Field of Vision)」と「トピック(Topic)」が、ドキュメンタリー業界のフリーランスを対象に25万ドル(約2700万円)規模の基金を共同設立。さらに非営利団体「アメリカン・ドキュメンタリー」は新しい救済基金を設立。1人あたり最大500ドル(約5万4000円)の助成金を提供する。申請は現在も受付中。またドキュメンタリーに特化したストリーミングプラットフォーム「ダフィルムス(DAFilms)」は、「イタリアのためのフィルム("Films for Italy")」と題したプロジェクトを開始。特別セレクション19作品のうち、いずれかの作品を有料で鑑賞すると収益の40%がイタリアのロンバルディア地方の病院に寄付される。 ◎アメリカの屋外アート会場がオンラインプロジェクトを開始 アメリカのモンタナ州の屋外彫刻などの展示会場ティペット・ライズ・アートセンター(Tippet Rise Art Center)は4月10日から音楽、映像、写真などをオンラインで公開。彫刻家マーク・ディ・スヴェロがインスピレーションを受けた詩を朗読するビデオシリーズなども含まれる。その他、コンサート映像、作品、ポッドキャストも公開中。 ◎アメリカの7つのアート支援団体が受給者数無制限の助成金 アメリカ詩人協会(the Academy of American Poets)、アータディア(Artadia)、クリエイティブ・キャピタル、現代アート財団(Foundation for Contemporary Arts)、MAPファンド、国立ヤングアーツ財団(National YoungArts Fundation)、ユナイテッド・ステイツ・アーティスト(United States Artists)の7つのアート支援団体は共同で緊急援助基金を設立。4月9日から6ヶ月間、受給者数無制限で5000ドル(約50万円)の助成金を分配する。すでに1000万ドル(約10億円)の用意がある。
◎ヘレン・フランケンサーラー財団が約5億5000万円の長期的支援 アメリカのヘレン・フランケンサーラー財団は、アート界への長期的サポートの必要性を示し、今後3年間で500万ドル(約5億5000万円)を援助すると発表。臨時支援金として、125万ドル(約1億4000万円)をイギリスなどの救済基金とニューヨークを拠点とする15の非営利アート組織へ寄付。残りの資金は、必要に応じてアート界の長期的回復のために充てる予定。 ◎国際写真センターがパンデミック関連の写真をアーカイブ化 ニューヨークにある写真専門の総合施設「国際写真センター(ICP)」はInstagram上で新型コロナウイルスのパンデミックに関連する写真や映像、オーディオを募集。#ICPConcernedのハッシュタグで共有された3000以上の記録はICPのキュレーターによって審査後、公式アカウントで1日3〜6個投稿されている。メールでの応募も受付中。 ◎ミュシャ財団が塗り絵を無料公開 ミュシャ財団は「Colour your own Mucha(自分なりのミュシャを塗ろう)」と題し、ダウンロード可能な塗り絵全6作品を無料公開。完成した塗り絵は、オンライン写真共有サービス「フリッカー(flickr)」の財団公式アカウントでシェアすることも呼び掛けている。 http://www.muchafoundation.org/gallery/colour-your-own-mucha ▼2020年4月3日 更新 ◎メトロポリタン美術館は5月2日まで給与支払い 新型コロナウイルスの影響で数百万人が職を失ったアメリカ。ニューヨークのメトロポリタン美術館は、当初、4月4日までを予定していた2200人の従業員への給与支払いを5月2日まで継続することを発表。フリーランスへの支払いは未定。館長で最高経営責任者のダニエル・ワイスは「私たちが最優先することは、すべての人の安全を確保すること。そして経済的な安定を維持するため、スタッフをできる限りサポートすることです」とコメントし、永続的ではないが、現時点で取りうる最善の方法との意向を示している。 ◎フリーズ・ニューヨークがブース料返金とバーチャル・ルーム設立 5月8日よりニューヨークで開催予定だったアートフェア「フリーズ・ニューヨーク」は、ギャラリーに対して支払い済みブースコストを100%返金することに同意。作品はバーチャル・ルームにて販売予定。 https://frieze.com/fairs/frieze-new-york ◎ハウザー&ワースがWHOへ寄付 ニューヨークのメガギャラリー、ハウザー&ワースはオンラインセールの売り上げのうち10%をWHOのコロナ救援金へ寄付することを発表。4月3日スタートの第1回では、ジョージ・コンドの作品を販売する。なお、「アート界がいまできること」を呼びかけるべくハウザー&ワースがイニシアチブをとるこの活動は、#artforbetterのハッシュタグで今後数ヶ月継続予定。
◎「アメリカズ・ソサエティ」がラテンアメリカ文化を発信 アメリカ大陸の教育・対話・討論の重要性を呼びかけためにロックフェラーによって設立された非営利団体「アメリカズ・ソサエティ」がラテンアメリカ文化を発信。パンデミックが加速する中でも、ラテンアメリカの現代アートや音楽に対する人々の関心を高めるためにオンラインシリーズを配信中。 ◎「ロエベ」がInstagramでイベント配信 ファッションブランド「ロエベ」がInstagramのアカウントでメタルワークや家具づくり、テキスタイルづくりなどを紹介するオンラインイベントを配信中。4月2日に行われた第1回では「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2019」のファイナリストの井尾鉱一が登壇し、4月4日、4月5日にも配信予定。 https://www.instagram.com/loewe/ ◎ビクトリア国立美術館がKAWSらのバーチャルツアー配信 オーストラリアのビクトリア国立美術館は所蔵コレクション、バーチャルツアー、書籍、子供向けプログラムなどを公開中。会期途中で中止された展覧会「KAWS:Companionship in the Age of Loneliness」もオンライン上で現在鑑賞が可能。 https://www.ngv.vic.gov.au/virtual-tours/
◎名画を自宅で再現 自宅で名画を再現し、その写真をInstagram上でシェアする運動が盛り上がりを見せている。オランダのアムステルダム国立美術はアカウント「Tussen Kunst & Quarantaine」で世界中の投稿をアーカイブし、日々更新中。ロサンゼルスのゲティ美術館もTwitter、Facebook、Instagramなどでの参加を呼びかけている。発端は4人のアート好きルームメイトによるアカウント@covidclassics。
▼2020年4月1日 更新 ◎アメリカの芸術基金が非営利芸術団体へ約80億円の支援を決定 全米最大の芸術支援組織「the National Endowment for the Arts (NEA、全米芸術基金)」が、非営利芸術団体に対して7500万ドル(約80億)の支援を決定。「アメリカは経済、コミュニティ、生活の一部として芸術を必要としており、NEAはその役割を果たすことを約束します」とコメントしている。 ◎ドイツがアーティスト、フリーランサーらに約590億円の支援 3月11日、「文化は、良い時にのみ与えられる贅沢ではありません」との声明を発表したドイツの文化相、モニカ・グリュッタース。そんなドイツで、政府が打ち出した総額7500億ユーロうち、最大500億ユーロ(約590億円)がアーティストやフリーランサー、個人業者に充てられることが決定した。3か月間のあいだ、最大9000ユーロ(約106万円)を助成金やローンなどのかたちで一括で受け取ることができる。 ◎アメリカの各美術館が備品を病院へ寄付 ニューヨーク近代美術館(MoMA)はゴム手袋やN95マスクを複数の病院に寄付。別館のMoMA PS1も、手袋を市内の病院へ寄付。ARTnewsによると、芸術大学のクーパー・ユニオンも研究のためのマスク、手袋、ゴーグルなどを病院へ寄付したほか、J・ポール・ゲティ美術館、サンフランシスコ近代美術館、サンフランシスコ・アジアン美術館も同様に、マスクどの備品を病院や市に寄付した。 ◎オブリストが大規模支援プロジェクトの必要性をイギリス政府へ提言 ロンドンにあるサーペンタイン・ギャラリーのディレクター、ハンス・ウルリッヒ・オブリストが、アートのための数百万ポンド規模のプロジェクトの必要性を主張。1930年代の世界恐慌中、アメリカ大統領ルーズベルトが行った政策「Works of Art Project(PWAP)」 や「Works Progress Administration(WPA)」を例に出し、イギリス政府へ野心的なパブリックプロジェクトの主導を訴えた。「この危機的な時期に、美術館が壁を越えて誰にでも手が届くようにする方法を考えることが重要です」とコメント。 ◎フリーランス技術者のためのオークション 作品梱包や開梱、作品インストールなどを行い、アート界の屋台骨でもあるフリーランス技術者の収入減を受け、緊急支援プロジェクトが誕生。アーティストによって寄付された作品をオークションにかけ、収益を技術者に寄付する目的。募金も受け付けている。発起人はイギリスを拠点とする技術者であるサラ・ティザリッジ、マルティナ・シュミュッカー、タズ・ラブジョイ、カトリンハヌシュ、エオイン・ドネリーの5名。 https://www.jumblebee.co.uk/arttechnicianemergencyfund ◎ニューヨークの非営利団体が展覧会延期・中止に際したガイドラインを発表 ニューヨークを拠点とするアーティストのための非営利団体「Working Artists and the Greater Economy(W.A.G.E)」は、新型コロナウイルスの影響で展覧会が延期、中止となった際の支払いのためのガイドラインを作成。延期や中止に加え、契約未完了の仕事に関しても指針を掲載し、「機関(美術館、ギャラリーなど)は、口頭または書面のいずれかで契約を結んだ作品に対して支払いを行う必要がある」などの旨が記載されている。 https://wageforwork.com/home/news#top ◎アーティストが支援金を得るための法的アドバイスセミナー アーティスト、税務専門家のハンナ・コールは、アメリカ政府の約2兆ドル(約220兆円)の対策金投入の決定を受け、フリーランスやアーティストのためのオンラインセミナーを配信中。法的保護や有給休暇の拡大や財務省から支援金を得るための方法などを伝える。なお、新型コロナウイルス関連のセミナーの登録料は自分が払いたい分だけを払う「PWYW(Pay What You Want)」制、収益の50%はノースカロライナ州の学校財団「Asheville City Schools Foundation」の緊急助成金の一部になる。 https://www.sunlighttax.com/covid-help-webinars ◎美術館ガイドアプリが2020年公開予定の全音声ガイドを無料で公開 美術館の音声ガイドなどを提供するアプリ「Smartify」が2020年に配信予定の全音声ガイドを無料で公開することを決定。美術館アプリとしてはもっともダウンロードされている「Smartify」。120会場以上、200万点以上の作品を紹介する音声ガイドツアーを提供している。 https://smartify.org/ ◎カナダの芸術評議会が約64億円をアート界に補助 カナダ政府の芸術評議会「Canada Council for the Arts」がアート界への緊急補助金の給付を宣言。年間助成金のうち35%に相当する6000万ドル(約64億円)を1100の組織に前払いで助成し、組織に関係するアーティストや従業員への未払い金を保証する考え。 2020年の5月4日までに前払いを行う予定。 https://canadacouncil.ca/press/2020/03/advance-funding ◎MoMAが塗り絵を公開 ニューヨーク近代美術館(MoMA)が、自宅でクリエイティブに過ごすための12種類の塗り絵を公開。アーティストのルイーズ・ローラーとコラボレーションしたこの塗り絵は、誰でもダウンロード可能。完成した塗り絵は、ハッシュタグ#DrawingwithMoMAとともにSNSで投稿することを呼びかけている。 https://www.moma.org/magazine/articles/257
◎デイヴィッド・ツヴィルナーがオンラインプラットフォームを設立 ニューヨーク、ロンドンなどに拠点をもつメガギャラリー「デイヴィッド・ツヴィルナー」がオンラインプラットフォーム「Platform: New York」を設立。ニューヨークの12のギャラリーも、このプラットフォームを間借りするかたちで使用する。 https://www.davidzwirner.com/viewing-room ◎BLUM&POEがオンラインスペース「Broadcasts」をスタート ロサンゼルス、ニューヨーク、東京に拠点をもつギャラリー「BLUM&POE」が、展示風景とともに所属作家たちの作品を紹介するオンラインスペース「Broadcasts」をスタート。現在、ニューヨークのミミ・ローター展ならびに東京でのパロマ・ボスケ展での展示作品を見ることができるほか、制作の裏側を紹介していく映像シリーズ、アーティストが自宅で過ごすくつろぎの時間にぴったりのプレイリスト、論考やテキストを無料公開中。 https://www.blumandpoe.com/broadcasts/categories/current ▼2020年3月27日 更新 ◎グッチが2つのクラウドファンディングに200万ユーロを寄付 グッチは、新型コロナウィルスのパンデミックに立ち向かうため、2つのクラウドファンディングを通じて200万ユーロ(約2億4000万円)寄付を行うことを発表し、寄付用のサイトも設立。グッチのクリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレと社長兼CEOのマルコ・ビッザーリは次のようなステートメントを発表している。「今私たちは、COVID-19 パンデミックという思いもよらなかった危機に直面しています。私たちはこの脅威に立ち向かうべく、パンデミックにより影響を受けている人々、特に母国であるイタリアで、また世界中で人々を救うために最前線で献身的な仕事をしている医療専門家、医師、看護師の方々を支援します。彼らの惜しみない行動と勇気は、この困難な日々の中で私たちの進むべき道を照らしてくれます。お互いに支え合い、最も弱い立場にある人々を助けることで、私たちはこの危機を乗り越え、これまで以上に団結することができるでしょう」。
◎ワシントンDCが2500万ドルの支援 ワシントンDCの市長は2500万ドル(約27億円)を市内の中小企業、非営利団体、フリーランスに支援することを決定。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で収入の25%の損失があることが条件。支援金は従業員の賃金、施設費、家賃などに当てることを目的とする。 ◎定額制サービスでアーティスト支援 ニューヨーク在住のアーティストたちがビデオプラットフォーム「The Trickle Up」を設立。これは月10ドルの定額制ビデオプラットフォームで、劇作家、コレオグラファー、歌手などによるオリジナル作品にアクセスすることができる。収益はすべて新型コロナウイルスによる影響を受けたアーティストへ寄付される。「10000人の登録者がいれば、毎月10000ドル(約110万円)を10人のアーティストへ寄付することが可能だ」と登録を呼びかけている。 https://trickleup.uscreen.io/ ◎ホイットニー美術館がマスクと手袋を寄付 3月21日、ニューヨーク市のホイットニー美術館は展示作業や作品を扱うために使用するマスク、手袋を集めコロンビア医療センターに寄付した。
▼2020年3月25日 更新 ◎ニューヨークで孤立する子どもたちがつながるバーチャール・スペース 地域コミュニティと教育のため、タイムズスクエア、病院など、ニューヨーク市内の様々な場所でアートを提供してきた非営利団体「No Longer Empty」が、休校に伴い家で孤立する子どもたちのためのバーチャル・スペース「NLE NYCapsule」をスタート。毎週金曜日の16時から18時まで、無償のウェブサービス「Zoom」を用いて様々なプログラムを行う。ニューヨーク市に住む14歳から19歳までが対象。 https://www.nolongerempty.org/in-response/nles-youth-led-response-covid-19/ ◎フリーランスのための逸失利益計上シート インディペンデント・クリエイティブ・プロデューサーのローラ・スウィーニーが、アート関連のフリーランスの逸失利益をまとめるためのテンプレートを作成。新型コロナウイルスの影響で仕事をキャンセルされた人々が、援助申請のために政府や財団に提出するフォームとして活用可能。 http://www.laurasweeney.co.uk/recently/covid-19-lost-earnings-log ◎シドニー・ビエンナーレがオンライン上で企画を継続 3月24日から展示を無期限中止中の第22回シドニー・ビエンナーレが、オンラインのGoogle Arts & Culture platform上に場所を移し、展示続行の考え。主催者はプレスリリース内で「バーチャル・ビエンナーレは、ライブコンテンツ、バーチャル鑑賞、ポッドキャスト、インタラクティブなQ&A、ツアーなどを通して展示やプログラムをより活気づけること」「私たちがいままで以上に重要視しているのは、展示の核となるテーマである、お互いにつながり、助け合い、耳を傾け、協力し、癒す方法を見つけることです」と述べている。 ◎J・ポール・ゲティ美術館がオンラインで展示、アート・ブック、ポッドキャスト、映像を公開 3月19日、アメリカで初めて州全体に外出禁止令が出されたカリフォルニア州。そんななか、ロサンゼルスのゲティ美術館は、オンライン展示に加え、所蔵するアート・ブックや映像、ポッドキャストを同館のブログで公開。中世からルネサンス初期の彩飾写本の制作方法、タペストリーの編み方、ビジュアル・ポエムのつくり方などは、YouTube上で講義形式で公開している。 http://blogs.getty.edu/iris/explore-getty-art-resources-closed-coronavirus/ ▼2020年3月19日 更新 ◎アート・バーゼルがウェブ上のバーチャル・ギャラリーを公開 「アート・バーゼル香港2020」の中止を受け、アート・バーゼルがウェブ上のバーチャル・ギャラリーを公開。50周年記念として当初より準備していたこのサイトでは、世界の約230軒のギャラリーの作品をオンラインで鑑賞することが可能。各ギャラリーはバーチャル展示向けに独自のコンセプトを掲げ、ホワイトキューブの空間にとらわれない自由な展示を行なっている。3月20日から25日までの期間限定公開。 https://www.artbasel.com/ ◎シアトル市長が110万ドル(約1億2000万円)でアーティスト支援 シアトルの市長、ジェニー・ダーカンは政府の支援金として、経済的に悪影響を受けたクリエイティブ職の人々や文化組織を支援すると発表。100万ドルはアートや文化組織への投資のための基金の創設のために使用され、残りの10万ドルが緊急救済金としてアーティストらに振り分けられる。 ◎オペラやコンサートを無料配信 メトロポリタン歌劇場とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は3月31日までの期間限定で、オペラや音楽コンサートの無料デジタル配信をスタート。 ◎アメリカ博物館協会(AAM)が救済基金のための署名活動をスタート 1906年の設立以来、博物館の基準やベストプラクティスの策定を支援、知識の収集と共有を行なってきた非営利団体「アメリカ博物館協会(AAM)」がアメリカ議会に向け、博物館や非営利団体への救済基金を要請する署名活動をスタート。署名はオンラインで可能。 ◎ユダヤ教徒のための非営利団体「92nd Street Y」がライブストリーム配信 1800年代後半、ユダヤ教徒のための市民活動を促進するために設立された非営利団体「92nd Street Y」。コンサート、講義、陶芸やドローイングを含む数百ものアートの授業をライブストリーム配信する。 ◎LA アート・ブック・フェアの参加者支援 4月3日より開催予定だったLA アート・ブック・フェア。開催中止に伴い、展示を予定していた人々のサポートを目的に、販売元のURL、リーディングリスト、音楽リストなどを公式サイトで随時アップデート。プログラムのライブ・ストリーミングも行う予定だという。 ◎アメリカ最初の地方墓地、グリーン・ウッド墓地は閉鎖せず 1838年、ブルックリンに完成したグリーン・ウッド墓地は歴史的文化的価値が高く、その景観の美しさからアメリカ有数の観光地として知られる。様々な美術館やギャラリーが休館される中、Twitterでは「平穏と癒しを求めるすべての人をこの歴史的地に迎える」と表明し、墓地を開放し、無料のウォーキングツアーを継続して行っている。
▼2020年3月17日 更新 ◎「ルイ・ヴィトン」のLVMHが除菌ジェルを生産、無料配布へ アート・コレクターとしても知られるベルナール・アルノーが会長を務めるモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)が、自社の香水工場で除菌ジェルを生産することを決定。医療機関などに無料で配るとThe Cutは伝えている。 ◎ボストンで美術救済基金が設立 ボストン市長芸術文化事務所(Mayor's Office of Arts & Culture Boston)は、アーティスト救済基金を設立。新型コロナウイルスの影響で収入減となった地元のアーティストを支援することを発表。個人の寄付も受け付けている。 ◎展示機会を奪われた作品を称えるサイト「The Social Distancing Festival」が誕生 トロントの劇作家が「リビングからでも芸術的なコミュニティを感じ続けることができる」ためのサイトを設立し、新型コロナウイルスの影響で未発表となった作品を募集中。説明には次のようなことが書かれている。「これまでの応募作品には、リハーサル映像、ウェブカメラで撮影したキャストとのシーン、過去のワークショップの録音、デザインプラン、ウェブカメラに向かって興奮した様子で歌っている映像などがあります。フォーマルでも洗練されていなくてもOK!」 https://www.socialdistancingfestival.com/ ◎アーツ・カウンシル・イングランドがアーティストやフリーランサーを支援する計画を発表 アーツ・カウンシル・イングランドは、今後3ヶ月間の最優先事項として、美術館、博物館、図書館で働く人々を支援すること、そしてアーティストやフリーランサーが失った収入を保障する補助金プログラムの計画を発表。また、すでに支援中の組織については助成金の支払いを前倒しも可能としている。「これは始まりにすぎません。私たちは現状把握のために部門全体から情報を収集しています。また、短期的および長期的な財務上の影響について、デジタル、文化、メディアおよびスポーツ省の同僚と定期的に話し合いを行っています」としている。 ◎アーティストや関係者のための資金リスト 3月13日、ニューヨーク市に拠点を置く非営利団体「Creativa Capital」はコロナ騒動を受け、あらゆる分野で活躍するアーティストと関係者のための基金、助成金などの資金リストを公開。随時情報はアップデートされる。 ▼2020年3月13日 更新 ◎ドイツの文化大臣がアーティスト支援の声明を発表。 「文化は、良い時にのみ与えられる贅沢ではありません」 ドイツの文化大臣、モニカ・グラッターズが3月11日に声明を発表。この状況が文化、クリエイティブ産業に大きな負担をかけ、とくに小さな文化機関やアーティストが大きな苦痛にさらされる可能性を示唆。人の集まるイベントのキャンセルはやむを得ないとしながらも、「文化は、良い時にのみ与えられる贅沢ではありません」「私たちはアーティストたちを失望させません」として、政府の次期援助対策協議でアーティスト支援を議題に上げることを提案した。 ◎ART Power HKが発足 3月4日、新型コロナウイルスの影響と政治危機を受け、香港のアートコミュニティがオンラインプラットフォーム「ART Power HK」を設立。香港の美術館やギャラリー、オークション・ハウスやメディアなど68の機関が参加するこのプラットフォームでは、オンラインでの作品鑑賞、スタジオ・ビジット、インタビュー、トークなどを発信する予定だという。現在、ドネーションを受付中。 ◎イランで国際マンガコンテストを開催 感染拡大が深刻化しているイランでは、「We Defeat Coronavirus(打倒・新型コロナウイルス)」をモットーに、イランの芸術局と厚生省が協働してマンガコンテストを開催中。主催者は「イランの人々は、イランだけが影響を受けた国ではないということを知るべきだ。人々に希望を与え、恐怖を取り除くというテーマは、このウイルスとの戦いにおいて重要な役割を果たすだろう」とコメント。応募締め切りは3月30日。 ◎カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館のバーチャル・ツアー 中国に次ぐ感染者数(3月12日時点)が発表されているイタリア。リヴォリ城に併設された「カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館」では、オンライン上の会場「Digital Cosmos」でバーチャルツアーを配信し、コンテンツの充実を図っている。館長のキャロリン・クリストフ・バカルギエフはこの動きを「美術館の公務」だと語る。 ◎ウフィツィ美術館がソーシャルメディアキャンペーンを開始 フィレンツェのウフィツィ美術館は休館を受け、「#UffiziDecameron」と題したソーシャルメディアキャンペーンを開始。人々がアートにつねに触れられることを目的に、美術館の公式InstagramとTwitterでは毎日作品を紹介。3月10日にはFacebookページを開設し、学芸員のお気に入り作品の紹介ビデオなどを公開している。 ◎シアトル在住のアーティストへの救済基金 シアトル在住のアーティスト、イジョマ・オルオ(Ijeoma Oluo)は3月10日、イベントや展覧会の延期・中止に伴い打撃を受けたアーティストを支援するための救済基金「Seattle Artists Relief」を設立。目標額は10万ドル(約1000万円)で、シアトルが拠点のアフリカン・アメリカン、ネイティヴ・アメリカン、ハンディキャップを持つ作家などを優先しながらも、なるべく多くの作家を支援する意向。なお、3月13日時点で6万ドル以上が集まり、すでに分配もスタートしている。 ◎アーティストとコレオグラファーのための緊急医療補助金 ニューヨーク芸術財団とロバート・ラウシェンバーグ財団が提携し、アメリカ在住アーティストとコレオグラファーに向けの緊急医療補助プログラム「Rauschenberg Emergency Grants」を設立。5000ドルを上限に、保険料、処方箋料、一部の歯科治療なども含めた医療費の補助を行う。 ◎孤独感緩和のためのフリーコールアプリ アーティストのマックス・ホーキンス、ダニエル・バスキンは自宅待機や隔離を余儀なくされる人々のための孤独感緩和アプリ「Quarantinechat(隔離チャット)」をローンチ。登録、サービスを開始すると、世界中の誰かとランダムにつながり通話ができる。開発は新型コロナウイルス騒動以前に行われていたが、今回の騒動を機に「Quarantinechat」と命名され、人気を博している。As always, and particularly at this difficult time, we welcome one and all to find peace and solace in our historic landscape. We are replacing our regularly-scheduled, ticketed trolley tours with FREE guided walking tours. For more: https://t.co/saIKXiW1UR pic.twitter.com/uGleIVnrU2
— The Green-Wood Cemetery (@GreenWoodHF) March 13, 2020
▼2020年5月12日 更新 ◎公益財団法人稲盛財団が文化芸術支援プログラムを発表 公益財団法人稲盛財団は新型コロナウイルス感染拡大によりキャンセルを余儀なくされた文化芸術団体に対し総額3億円規模の支援を決定。公益社団法人日本芸能実演家団体協議会の協力のもと、活動の継続と次なる創作をサポートすることが目的。5月17日まで一定の条件を満たす団体を募集し、6月上旬の給付を目指す。 https://www.inamori-f.or.jp/2020/04/28_forarts ◎小劇場支援のための基金設立 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、経営困難の小劇場を支援する「小劇場エイド基金」スタート。演劇を動画配信する「ステージチャンネル」の仲瑞枝が発起人となり、クラウドファンディング・プラットフォーム「MOTION GALLERY」にて500円からのファンドレイジングを行っている。 https://motion-gallery.net/projects/shogekijo-aid ◎オンライン企画「一枚の絵の力」展が寄付活動 東日本大震災を契機にはじまった「一枚の絵の力」展が、新型コロナウイルス感染拡大を受け、アートECサイト「OIL by 美術手帖」上で5月31日まで開催。売上の一部は東方文化支援財団を通じ新型コロナウイルス感染拡大によって不自由を感じている人へ寄付。また5月20日〜31日には、東京・原宿のPROJECT501で予約制によって作品が展示される。 https://oil.bijutsutecho.com/special/77 ◎京都市が芸術分野の支援ニーズをはかる調査実施 京都市は芸術分野での支援の必要性をより明確化するための実態調査をウェブ上で開始。「京都の芸術家等の活動状況に関するアンケート」では京都市で活動するアーティスト、プロデューサー、キュレーター、テクニカル、劇場、ライブハウス、福祉・教育関連等の施設で働く人々が調査対象。収入損失や生活の困難度などを含むアンケートの期日は5月17日。 https://www.knt-ks.co.jp/ec/2020/kyoto_bunka/form.html ▼2020年5月1日 更新 ◎アーティスト、フリーランサーのための助成「アーツ・ユナイテッド・ファンド」 5月1日、フリーランスの芸術文化関係者を対象とする助成「アーツ・ユナイテッド・ファンド(AUF)」が設立。1人20万円の助成を実施するこの基金は、2015年より芸術文化活動の支援・調査を行ってきたケイスリー株式会社が主体となり、クラウドファンディング運営パートナーには「GoodMorning」が参画。公募の期間は5月25日〜6月7日。6月中旬を目処に最大100名への助成を決定(第1期)し、基金への寄付金や応募数に応じて第2期以降も助成の実施を想定している。 https://camp-fire.jp/projects/view/271390 ◎横浜市、約3億円を⽂化芸術に携わる団体・事業者に対する⽀援へ 横浜市は、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、5743億円規模の補正予算による「くらし・経済対策」を発表。医療体制の強化策、中小企業向けの融資メニューなどと並び、文化芸術関係者が行う事業・活動に対する助成も含まれている。内訳は、現在の情勢において実施できる⽂化芸術活動を募集、助成する「市内のアーティスト等の⽂化芸術活動緊急⽀援事業」(2億1500万円)、最新技術を活⽤した動画コンテンツを制作・配信する「バーチャル版芸術フェスティバル事業」(9000万円)、そしてアーティストらの相談対応のために1000万円を充てる。 https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/seisaku/2020/0428kurashikeizai.files/0001_20200428.pdf ◎愛知県がアーティストを独自支援へ 愛知県は、新型コロナウイルスの感染拡大で活動の場が減ったアーティストに対して、法人で20万円、個人事業者に10万円を支給する方針を固めた。 https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/020501001.html ◎金沢市が「金沢市芸術文化振興緊急奨励金」を設立 金沢市は、同市の芸術文化団体および実演家が実施する芸術文化事業をサポートするための奨励金交付を決定。甲府金額は、団体が50万円以内(1回限り)、グループが10万円以内(1回限り)。申込受付期間は5月11日~7月31日。 https://www4.city.kanazawa.lg.jp/11020/bunkakinkyusyoureikin.html ◎長野県がアーティスト支援のための補正予算を計上 長野県が令和2年度4月の補正予算として新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けるアーティスト支援のため1230万円を計上。「頑張るアーティスト応援事業」と題されたこのプログラムでは、長野県にゆかりのあるアーティストがウェブ上で公開できる作品の制作費を支援。採択件数は30件程度、1件あたり最大50万円を給付予定。5月上旬から中旬にかけて募集する。 https://www.pref.nagano.lg.jp/zaisei/documents/0204-point.pdf ◎「ミニシアター・エイド基金」が募金額2億円達成 4月28日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業自粛する全国のミニシアター支援のため設立された「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」の募金額が2億円を達成。現在もストレッチゴールが継続されている。3億円が集まれば1参加団体につき約320万円が給付される。 https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid ◎「ブリティッシュ・カウンシル」によるパンデミック下の文化発信 イギリスの文化芸術機関「ブリティッシュ・カウンシル」では、TwitterやFacebookのアート情報を発信する日本公式アカウントで、イギリスで行われているオンライン上の作品公開や配信などの様々な取り組みを随時紹介中。
▼2020年4月27日 更新 ◎京都市が文化芸術活動緊急奨励金を創設 新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け発表、制作等の機会を失った文化芸術関係者の活動支援のため、京都市が文化芸術活動緊急奨励金を設立。対象はアーティストからキュレーター、制作スタッフまで幅広く、件数は150件~200件程度、申請1件につき定額30万円(上限)と定める。応募期間は5月7日〜17日。 https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000268998.html ◎ゲーム会社が京都市に3000万円寄付 人気シミュレーションゲーム「信長の野望」「三國志」シリーズなどを制作するコーエーテクモゲームスが京都市に3000万円寄付の意向を示す。新型コロナウイルスの感染拡大を受け京都市が新設した、文化芸術活動緊急奨励金の財源への援助が目的。同社はこれについて「エンターテインメントに関わる会社として、事業の趣旨に賛同した。少しでも芸術家などの下支えができれば」と説明している。 ◎東京都のアーティスト支援、詳細を発表 東京都が4月15日に発表したアーティスト支援の詳細が続報で明らかに。「アートにエールを!東京プロジェクト」と題したこの芸術文化活動支援事業では、アーティストから「自由な発想を基にした動画作品」を募集し、専用サイトで配信。動画作品を制作したアーティストやスタッフ等に対し、出演料相当として一人当たり10万円(一作品上限100万円)が支払われる。対象作品は5~10分程度を目安とする動画作品で、未発表の新作であることなどの条件が設定されている。募集人数は4000人程度。 https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/04/24/12.html ◎札幌がアーティスト支援に3000万円を計上 新型コロナウイルスの緊急対策第2弾となる補正予算案を2000億円余りとする方針を固めた札幌市。この中で、新型コロナウイルスにより活動の場が失われたアーティストや劇団を支援するため、3000万円を計上する。条件は、音楽や演劇といった活動内容をネット上に無料で公開すること。活動費用として最大200万円を支援するという。 ◎CADANによるオンラインビューイング企画 新型コロナウイルス感染拡大の影響でギャラリーの休廊が相次ぐことを受け、日本現代美術商協会(CADAN)は特設ウェブサイト上でオンライン企画「CADAN : Online Support」を開始。34のギャラリーが参加、各ギャラリーが選ぶ3点の作品を解説とともにオンラインビューイングで楽しむことが可能。期間は4月24日から5月22日。 https://cam.muuseo.com/login ◎福岡アジア美術館の連載企画スタート 福岡アジア美術館は公式ブログ内で「#おうちであじび おうちで何してる?(アジアのアーティスト編)」の連載を開始。アーティストレジデンスや展覧会などで同館に関わりのあるアジア圏に住むアーティストが、パンデミック下での各地の社会状況や自身の活動について報告する。 http://faamajibi.blogspot.com/2020/04/blog-post_18.html ◎村上隆が「Supreme」と支援企画でコラボ 村上隆と、ニューヨークのファッションブランド「Supreme」が共同で支援プロジェクトを立ち上げ。「Supreme」のボックスロゴTシャツに村上のモチーフ「お花」をデザインし、アメリカとカナダのみで販売。4月24日から1枚60ドルで発売中。収益金は全て、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける若者やホームレスを支援する慈善団体「HELP USA」に寄付される。英国の劇場や美術館・博物館の臨時休業が続くなか、今こそ文化芸術を人々に届ける必要があるとして、オンラインでの作品公開・配信やデジタルを使った交流が活発に行われています。こちらでその一部を紹介中。#CultureConnectsUs https://t.co/OhroKYLTDD
— British Council Japan Arts (@jpBritishArts) April 28, 2020
▼2020年4月17日更新 ◎草間彌生がパンデミック下の世界へ向けたメッセージ発表 ギャラリー「オオタファインアーツ」のウェブサイトを通し、草間彌生が新型コロナウイルス感染拡大を受けた全世界へのメッセージを発表。 http://www.otafinearts.com/news/2020/post_168/ ◎東京都がアーティスト支援策を発表 東京都がアーティストのための支援策を検討。アーティストがインターネット配信用の動画を制作、それに対価を支払う方針とし、詳細は今後明らかになる。 ▼2020年4月16日更新 ◎「新型コロナウイルス感染症拡⼤による影響」記者会見を実施 コンサルティングファームのケイスリー株式会社が、日本国内の芸術⽂化関係者に対して、新型コロナウイルス感染症拡⼤による影響についてのアンケートを実施。3357件の回答結果を受けて、記者会見を実施した。落合千華、藤井慎太郎、梅澤高明、Naz Chris、市原佐都子、小川希、遠藤麻衣、梅田宏明、安田登、遠藤豊。なおアンケートでは8割以上の回答者が「収⼊低下、活動再開に不安」と回答。 https://www.k-three.org/blog/press-conference ◎THE CLUBが救済基金を設立 ギャラリーのTHE CLUBが救済基金「COVID 19 Relief Fund」を設立。4月13日〜19日まで、猪瀬直哉、コア・ポア、ジャッキー・サコッチオ、ニコラス・ハットフル、クラウディア・ペニャ・サリナス、デタニコ ・レイン、山下紘加の作品をInstagramの公式アカウントで1作品ずつ公開し販売。各作品の価格は10万円(税別)で、収益のすべてを寄付する。販売は21日10時より開始。
◎スタジオジブリが無料で壁紙を公開 新型コロナウイルス感染拡大の影響でリモートワークや在宅勤務が進むなか、スタジオジブリが8作品の壁紙を公式サイトにアップ。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』などの壁紙が現在公開中で、今後も追加予定。 http://www.ghibli.jp/info/013251/ ◎ミニシアターの支援基金設立 新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業自粛する全国のミニシアター支援のため、映画監督の深田晃司と濱口竜介を中心に「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」が設立された。クラウドファンディングで資金を募り、開始3日目の4月15日時点で目標額の1億円を達成。1運営団体あたり平均150万円の分配を目指している。 https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid ▼2020年4月10日更新 ◎「荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所」がニューズレターをスタート 荒川修作とマドリン・ギンズが2002年に設立し、現在は荒川作品のアーカイブ事業、作品管理などを行う「荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所」がニューズレター「Distraction Series」を開始。4月6日より隔週で配信されるこのニューズレターでは、ふたりが創造した様々な哲学やプロジェクトを共有していくという。第1回では、山岡信貴監督による2010年制作のドキュメンタリー映画『死なない子供、荒川修作』を無料配信。 http://www.architectural-body.com/ ◎想田和弘監督の新作をデジタル配信。「映画がコロナ禍を生き延びるために」 5月2日より劇場公開予定であった想田和弘監督の最新作『精神 0』がデジタル配信される。ウェブサイトで映画館を選択し、そのままオンラインで鑑賞。支払った料金は、選択した映画館にも分配される仕組みになっている。想田は「映画がコロナ禍を生き延びるために。『精神 0』を“仮設の映画館”で公開します。座して死を待つよりは」とのメッセージを寄せている。 http://www.temporary-cinema.jp/ ◎文化庁に緊急提言を提出 日本文化政策学会と文化経済学会<日本>の会員有志による「文化領域における新型コロナウイルス感染拡大対応提言 WG(ワーキング・グループ)」は、文化庁に対して「文化領域における新型コロナウイルス感染症拡大に対する政策メニュー(緊急提言)」を提出した。 ▼2020年4月9日更新 ◎#SaveTheCinema「ミニシアターを救え!」署名プロジェクト 政府の要請を受け、上映自粛が広がる映画館。そのなかでも特に存続の危機を迎えている小規模映画館(ミニシアター)に対する政府の緊急支援を求めるため、署名活動がスタート。呼びかけ人は荒井晴彦、安藤サクラ、井浦新ら。4月13日からはクラウドファンディングもスタートする。 ◎新国立劇場が無料で公演記録映像を配信 新国立劇場が、過去の公演記録映像を無料ストリーミング配信するサービス「おうちでまったり!『巣ごもりシアター』」を4月10日からスタート。オペラ公演から、大野和士オペラ芸術監督の第1シーズンより「魔笛」「トゥーランドット」、今シーズンの開幕公演「エウゲニ・オネーギン」の3作品を、1週間ごとに配信する。追加配信についても計画中。 https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html ◎歌舞伎座と国立劇場、中止の歌舞伎公演を無料公開 東京・歌舞伎座は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止した「三月大歌舞伎」の昼の部、夜の部の全演目を公式YouTubeチャンネルで公開する。期間は4月17日〜26日。なお、東京・国立劇場は、3月に無観客で行なった歌舞伎公演「義経千本桜」の収録映像を公式Youtubeチャンネルで無料公開中。期間は4月6日〜30日。 ▼2020年4月1日更新 ◎文化のための助成金を国に求める署名活動「#SaveOurSpace」 3月27日、新型コロナウイルスの影響でイベントの中止などを余儀なくされた劇場やライブハウスなどのための助成金を求める署名活動「#SaveOurSpace」がスタート。坂本龍一ら多くの著名人も署名を多く呼びかけ、3月31日時点で30万筆の署名が集まった。発起人はDJ、コンポーザーのMars89、yahyelの篠田ミル、「LIVE HAUS」店長のスガナミユウら。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdoS3wgiYphbbmU-c-qnf65nj4oHhknV6LVY3BPpVYoMa6-XA/viewform ◎宝塚市がローカルアートを紹介 宝塚市文化財団は、昨年開催された「第8回宝塚現代美術展てん・てん2019」出品作品のデジタル目録を公開。宝塚市の街かどで鑑賞可能なアートも紹介。 https://takarazuka-c.jp/topics/entry-786.html ◎「アートフェア東京2020」オンライン販売開始 開催中止となった「アートフェア東京2020」はオンライン空間「Art Scenes」にて参加予定だったアーティストの作品を公開、販売を開始。 https://hunting.artfairtokyo.com ▼2020年3月27日 更新 ◎3日間限定のオンライン上映会「RAM PRACTICE 2020 – Online Screening」 東京藝術大学大学院映像研究科が主催する「RAM Association(メディアプロジェクトを構想する映像ドキュメンタリスト育成事業)」が、3日間限定のオンライン上映会「RAM PRACTICE 2020 – Online Screening」を開催。日程は2020年3⽉27日9:00〜29日26:00。 フォームより申込み後、配信URLが送られてくる仕組み。参加作家は倉谷卓、小林太陽、坂本裕司、ジョイス・ラム、土本亜祐美、大和由佳、吉田高尾、エルサムニー・ソフィー、かわかみしんたろう、佐藤未来、Eclipse Project、岡田直己、青柳菜摘、オル太、カニエ・ナハ、玄宇民、潘逸舟。 http://geidai-ram.jp/rampractice2020/ ◎東京都現代美術館が展示風景を公式サイトで公開中 4月13日まで臨時休館中の東京都現代美術館。3月14日から開催予定だったオラファー・エリアソン「ときに川は橋となる」の展示風景を写真で公開中。
▼2020年3月25日 更新 ◎京都市+京都芸術センターの「おうちでアート」 京都市と京都芸術センター、アーティストが協働し、子ども向けの情報まとめページ「おうちでアート」をスタート。YouTube上で中屋敷智生、いしいしんじ、倉田翠らが質問に答えるコーナー、Twitter上でのよろず相談室、アートを楽しむリンク集などを公開している。随時更新。 https://www.kac.or.jp/28151/ ▼2020年3月19日 更新 ◎「OIL by 美術手帖 オンライン・ビューイング」がオープン 日本各地のアートフェア中止・規模縮小を受け、アートECサイト「OIL by 美術手帖」が、アート作品の閲覧・購入が可能な特設サイト「OIL by 美術手帖 オンライン・ビューイング」を公開。ウェブ版「美術手帖」によると、参加ギャラリーはアートコートギャラリー、アートフロントギャラリー、AKIO NAGASAWAなど約50軒。公開期間は3月20日〜4月5日。 ▼2020年3月17日 更新 ◎東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」から生中継 臨時休館を受け、3月18日19:00より、「ピーター・ドイグ展」を会場から生中継(ニコニコ生放送)。桝田倫広(東京国立近代美術館 主任研究員)、蔵屋美香(東京国立近代美術館 企画課長)五月女哲平(アーティスト)が登場する。 ▼2020年3月13日 更新 ◎東京都写真美術館がYouTubeで展示風景を公開 東京都写真美術館は、臨時休館により会場では見ることのできない「日本初期写真史 関東編」展と「写真とファッション」展の様子をYouTube上に公開。「日本初期写真史 関東編」展は担当学芸員・三井圭司による解説も公開されている。 ◎東京国立博物館がYouTubeで展示風景を公開 東京国立博物館は、臨時休館により会場では見ることのできない特集展示「おひなさまと日本の人形」と特集「朝鮮王朝の宮廷文化」の展示風景をYouTube上に公開。担当研究員・三田覚之と猪熊兼樹の解説も公開されている。 ◎太田記念美術館がソーシャルメディアキャンペーンを開始 太田記念美術館が3月4日よりTwitter上で「#おうちで浮世絵」キャンペーンを展開。「自宅で過ごす方のために、心がなごむカワイイ浮世絵を紹介しています」として、毎日浮世絵を紹介している。これに賛同するかたちで藤沢市藤澤浮世絵館、すみだ北斎美術館も同様のキャンペーンを展開中。#東京都現代美術館 は現在臨時休館中ですが、開催予定の「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」の展示風景をご紹介します。展覧会の様子を少しでも楽しんでいただけたら幸いです!#オラファー展 https://t.co/EDCh2vBKpv pic.twitter.com/FJO4rdbBCJ
— 東京都現代美術館 (@MOT_art_museum) March 25, 2020
◎ピーター・ドイグ展のカタログ(一部)を期間限定公開 臨時休館を受け、東京国立近代美術館で開催中のピーター・ドイグ展のカタログに収録された、小説家・小野正嗣の書き下ろしエッセイと本展企画者の主任研究員・桝田倫広の論考を特別公開。公開期間は3月16日15:00まで(予定)。 ◎オンライン映像祭「Films From Nowhere」 映像作家・佐々木友輔とアーティスト・荒木悠がオンライン映像祭「Films From Nowhere」を3月9日〜29日に開催。参加作家は荒木悠、池添俊、内山もにか、海野林太郎、木野彩子、佐々木友輔、地主麻衣子、波田野州平、渡邉ひろ子。Vimeoにて、1000円のレンタル料金支払いから72時間、全作品を視聴できる。ステートメントは関内文庫のページにて公開中。 ◎「新型コロナウイルス感染症拡⼤による影響」記者会見を実施 コンサルティングファームのケイスリー株式会社が、日本国内の芸術⽂化関係者に対して、新型コロナウイルス感染症拡⼤による影響についてのアンケートを実施。3357件の回答結果を受けて、記者会見を実施した。落合千華、藤井慎太郎、梅澤高明、Naz Chris、市原佐都子、小川希、遠藤麻衣、梅田宏明、安田登、遠藤豊。なおアンケートでは8割以上の回答者が「収⼊低下、活動再開に不安」と回答。 https://www.k-three.org/blog/press-conference ◎THE CLUBが救済基金を設立 ギャラリーのTHE CLUBが救済基金「COVID 19 Relief Fund」を設立。4月13日〜19日まで、猪瀬直哉、コア・ポア、ジャッキー・サコッチオ、ニコラス・ハットフル、クラウディア・ペニャ・サリナス、デタニコ ・レイン、山下紘加の作品をInstagramの公式アカウントで1作品ずつ公開し販売。各作品の価格は10万円(税別)で、収益のすべてを寄付する。販売は21日10時より開始。働く猫たち。「ほんけほんもとひのだまきわこれでござい」と喋っていますが「ひのだまき」は「しのだまき」のことかと思われます。信田巻きはさまざまな食材を油揚げで巻いたもの。その場でパクッと食べられるのがいいですね。歌川芳藤の作品。太田記念美術館は3/16まで臨時休館のため #おうちで浮世絵 pic.twitter.com/RgsqBIlmDT
— 太田記念美術館 (@ukiyoeota) March 9, 2020
◎スタジオジブリが無料で壁紙を公開 新型コロナウイルス感染拡大の影響でリモートワークや在宅勤務が進むなか、スタジオジブリが8作品の壁紙を公式サイトにアップ。『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』などの壁紙が現在公開中で、今後も追加予定。 http://www.ghibli.jp/info/013251/ ◎ミニシアターの支援基金設立 新型コロナウイルス感染拡大の影響で営業自粛する全国のミニシアター支援のため、映画監督の深田晃司と濱口竜介を中心に「ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金」が設立された。クラウドファンディングで資金を募り、開始3日目の4月15日時点で目標額の1億円を達成。1運営団体あたり平均150万円の分配を目指している。 https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid ▼2020年4月10日更新 ◎「荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所」がニューズレターをスタート 荒川修作とマドリン・ギンズが2002年に設立し、現在は荒川作品のアーカイブ事業、作品管理などを行う「荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所」がニューズレター「Distraction Series」を開始。4月6日より隔週で配信されるこのニューズレターでは、ふたりが創造した様々な哲学やプロジェクトを共有していくという。第1回では、山岡信貴監督による2010年制作のドキュメンタリー映画『死なない子供、荒川修作』を無料配信。 http://www.architectural-body.com/ ◎想田和弘監督の新作をデジタル配信。「映画がコロナ禍を生き延びるために」 5月2日より劇場公開予定であった想田和弘監督の最新作『精神 0』がデジタル配信される。ウェブサイトで映画館を選択し、そのままオンラインで鑑賞。支払った料金は、選択した映画館にも分配される仕組みになっている。想田は「映画がコロナ禍を生き延びるために。『精神 0』を“仮設の映画館”で公開します。座して死を待つよりは」とのメッセージを寄せている。 http://www.temporary-cinema.jp/ ◎文化庁に緊急提言を提出 日本文化政策学会と文化経済学会<日本>の会員有志による「文化領域における新型コロナウイルス感染拡大対応提言 WG(ワーキング・グループ)」は、文化庁に対して「文化領域における新型コロナウイルス感染症拡大に対する政策メニュー(緊急提言)」を提出した。 ▼2020年4月9日更新 ◎#SaveTheCinema「ミニシアターを救え!」署名プロジェクト 政府の要請を受け、上映自粛が広がる映画館。そのなかでも特に存続の危機を迎えている小規模映画館(ミニシアター)に対する政府の緊急支援を求めるため、署名活動がスタート。呼びかけ人は荒井晴彦、安藤サクラ、井浦新ら。4月13日からはクラウドファンディングもスタートする。 ◎新国立劇場が無料で公演記録映像を配信 新国立劇場が、過去の公演記録映像を無料ストリーミング配信するサービス「おうちでまったり!『巣ごもりシアター』」を4月10日からスタート。オペラ公演から、大野和士オペラ芸術監督の第1シーズンより「魔笛」「トゥーランドット」、今シーズンの開幕公演「エウゲニ・オネーギン」の3作品を、1週間ごとに配信する。追加配信についても計画中。 https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html ◎歌舞伎座と国立劇場、中止の歌舞伎公演を無料公開 東京・歌舞伎座は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止した「三月大歌舞伎」の昼の部、夜の部の全演目を公式YouTubeチャンネルで公開する。期間は4月17日〜26日。なお、東京・国立劇場は、3月に無観客で行なった歌舞伎公演「義経千本桜」の収録映像を公式Youtubeチャンネルで無料公開中。期間は4月6日〜30日。 ▼2020年4月1日更新 ◎文化のための助成金を国に求める署名活動「#SaveOurSpace」 3月27日、新型コロナウイルスの影響でイベントの中止などを余儀なくされた劇場やライブハウスなどのための助成金を求める署名活動「#SaveOurSpace」がスタート。坂本龍一ら多くの著名人も署名を多く呼びかけ、3月31日時点で30万筆の署名が集まった。発起人はDJ、コンポーザーのMars89、yahyelの篠田ミル、「LIVE HAUS」店長のスガナミユウら。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdoS3wgiYphbbmU-c-qnf65nj4oHhknV6LVY3BPpVYoMa6-XA/viewform ◎宝塚市がローカルアートを紹介 宝塚市文化財団は、昨年開催された「第8回宝塚現代美術展てん・てん2019」出品作品のデジタル目録を公開。宝塚市の街かどで鑑賞可能なアートも紹介。 https://takarazuka-c.jp/topics/entry-786.html ◎「アートフェア東京2020」オンライン販売開始 開催中止となった「アートフェア東京2020」はオンライン空間「Art Scenes」にて参加予定だったアーティストの作品を公開、販売を開始。 https://hunting.artfairtokyo.com ▼2020年3月27日 更新 ◎3日間限定のオンライン上映会「RAM PRACTICE 2020 – Online Screening」 東京藝術大学大学院映像研究科が主催する「RAM Association(メディアプロジェクトを構想する映像ドキュメンタリスト育成事業)」が、3日間限定のオンライン上映会「RAM PRACTICE 2020 – Online Screening」を開催。日程は2020年3⽉27日9:00〜29日26:00。 フォームより申込み後、配信URLが送られてくる仕組み。参加作家は倉谷卓、小林太陽、坂本裕司、ジョイス・ラム、土本亜祐美、大和由佳、吉田高尾、エルサムニー・ソフィー、かわかみしんたろう、佐藤未来、Eclipse Project、岡田直己、青柳菜摘、オル太、カニエ・ナハ、玄宇民、潘逸舟。 http://geidai-ram.jp/rampractice2020/ ◎東京都現代美術館が展示風景を公式サイトで公開中 4月13日まで臨時休館中の東京都現代美術館。3月14日から開催予定だったオラファー・エリアソン「ときに川は橋となる」の展示風景を写真で公開中。
▼2020年3月25日 更新 ◎京都市+京都芸術センターの「おうちでアート」 京都市と京都芸術センター、アーティストが協働し、子ども向けの情報まとめページ「おうちでアート」をスタート。YouTube上で中屋敷智生、いしいしんじ、倉田翠らが質問に答えるコーナー、Twitter上でのよろず相談室、アートを楽しむリンク集などを公開している。随時更新。 https://www.kac.or.jp/28151/ ▼2020年3月19日 更新 ◎「OIL by 美術手帖 オンライン・ビューイング」がオープン 日本各地のアートフェア中止・規模縮小を受け、アートECサイト「OIL by 美術手帖」が、アート作品の閲覧・購入が可能な特設サイト「OIL by 美術手帖 オンライン・ビューイング」を公開。ウェブ版「美術手帖」によると、参加ギャラリーはアートコートギャラリー、アートフロントギャラリー、AKIO NAGASAWAなど約50軒。公開期間は3月20日〜4月5日。 ▼2020年3月17日 更新 ◎東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」から生中継 臨時休館を受け、3月18日19:00より、「ピーター・ドイグ展」を会場から生中継(ニコニコ生放送)。桝田倫広(東京国立近代美術館 主任研究員)、蔵屋美香(東京国立近代美術館 企画課長)五月女哲平(アーティスト)が登場する。 ▼2020年3月13日 更新 ◎東京都写真美術館がYouTubeで展示風景を公開 東京都写真美術館は、臨時休館により会場では見ることのできない「日本初期写真史 関東編」展と「写真とファッション」展の様子をYouTube上に公開。「日本初期写真史 関東編」展は担当学芸員・三井圭司による解説も公開されている。 ◎東京国立博物館がYouTubeで展示風景を公開 東京国立博物館は、臨時休館により会場では見ることのできない特集展示「おひなさまと日本の人形」と特集「朝鮮王朝の宮廷文化」の展示風景をYouTube上に公開。担当研究員・三田覚之と猪熊兼樹の解説も公開されている。 ◎太田記念美術館がソーシャルメディアキャンペーンを開始 太田記念美術館が3月4日よりTwitter上で「#おうちで浮世絵」キャンペーンを展開。「自宅で過ごす方のために、心がなごむカワイイ浮世絵を紹介しています」として、毎日浮世絵を紹介している。これに賛同するかたちで藤沢市藤澤浮世絵館、すみだ北斎美術館も同様のキャンペーンを展開中。#東京都現代美術館 は現在臨時休館中ですが、開催予定の「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」の展示風景をご紹介します。展覧会の様子を少しでも楽しんでいただけたら幸いです!#オラファー展 https://t.co/EDCh2vBKpv pic.twitter.com/FJO4rdbBCJ
— 東京都現代美術館 (@MOT_art_museum) March 25, 2020
◎ピーター・ドイグ展のカタログ(一部)を期間限定公開 臨時休館を受け、東京国立近代美術館で開催中のピーター・ドイグ展のカタログに収録された、小説家・小野正嗣の書き下ろしエッセイと本展企画者の主任研究員・桝田倫広の論考を特別公開。公開期間は3月16日15:00まで(予定)。 ◎オンライン映像祭「Films From Nowhere」 映像作家・佐々木友輔とアーティスト・荒木悠がオンライン映像祭「Films From Nowhere」を3月9日〜29日に開催。参加作家は荒木悠、池添俊、内山もにか、海野林太郎、木野彩子、佐々木友輔、地主麻衣子、波田野州平、渡邉ひろ子。Vimeoにて、1000円のレンタル料金支払いから72時間、全作品を視聴できる。ステートメントは関内文庫のページにて公開中。働く猫たち。「ほんけほんもとひのだまきわこれでござい」と喋っていますが「ひのだまき」は「しのだまき」のことかと思われます。信田巻きはさまざまな食材を油揚げで巻いたもの。その場でパクッと食べられるのがいいですね。歌川芳藤の作品。太田記念美術館は3/16まで臨時休館のため #おうちで浮世絵 pic.twitter.com/RgsqBIlmDT
— 太田記念美術館 (@ukiyoeota) March 9, 2020