第1回 BUG Art Award
銀座・新橋エリアで「ガーディアン・ガーデン」などを運営していた株式会社リクルートホールディングスから、新たなアワード「BUG Art Award」のスタートが発表された。応募受付期間は3月1日10:00から5月17日17:00まで。
数々のクリエイター・アーティストを発掘してきた「ひとつぼ展」(1992〜2008年)や「1_WALL」(2009〜2022年)の後継企画である同アワードは、制作活動歴10年以下のアーティストを対象に、「この世界にバグを起こしてくれるような、未発掘の才能」の成長を支援するという。ちなみにBUGとは「Bet on Uncut Gems(原石に賭ける)」の頭文字をとったものだ。審査には内海潤也(石橋財団アーティゾン美術館学芸員)、菊地敦己(アートディレクター/グラフィックデザイナー)、たかくらかずき(アーティスト)、中川千恵子(十和田市現代美術館アシスタント・キュレーター)、横山由季子(東京国立近代美術館研究員)の5名があたる。
応募資格に年齢制限は設けず、制作活動歴が1年以上10年以下の表現者が対象。作品のジャンル、テーマ、手法も自由で、グループでの応募も可能だ。
「1_WALL」などの取り組みと同様に、一次審査を通過したセミファイナリスト20名は、二次審査で審査員との1対1の面談を行い、後日全員に審査員全員からのコメントが送られるほか、セミファイナリストのために二次審査に向けた展示プラン作成レクチャーの開催や、ファイナリストを対象に展示設営の相談会を設けるなど、作品への評価や、今後の活動の役に立つ知見が得られる機会も提供する。
選出されたファイナリスト6名には、ファイナリスト展のための作品制作費として上限15万円を支給。また、東京近郊だけでなく全国からの応募をサポートするため、一都三県以外に在住するセミファイナリストには二次審査時の往復交通費、さらにファイナリスト選出時には設営・撤去や打ち合わせなどを含む最大5回分までの往復交通費も支払われる。
以上のプロセスを経て選出されたグランプリ受賞者には、東京駅直結のグラントウキョウサウスタワー1階で行われる個展開催の権利と、作品制作費・設営撤去費が上限300万円まで提供されるほか、パンフレット制作や会場撮影を含めた広報サポートなどが与えられる。