BUG
株式会社リクルートホールディングスが運営する、新アートセンターの名称が「BUG」に決定した。同所は、1990年代前半から写真やグラフィック表現にかかわる若い才能を発掘してきたギャラリー「ガーディアン・ガーデン」と「クリエイションギャラリーG8」(2ギャラリーの運営は今年8月まで続く)の意志と活動を引き継ぐスペースで、丸の内のグラントウキョウサウスタワー1階に新設される。グランドオープンの展覧会は、今年9月20日スタートを予定しているとのこと。また、グランドオープンまでには、様々なプレイベントを開催するほか、スペースに併設される「BUG Cafe」は4月14日より先行オープンする。
BUGでは、審査員からのフィードバックの提供や、展示・設営に関する相談会の開催などのサポートを行い、審査にまつわる過程でアーティストの成長を支援するアワード「BUG Art Award」などを手掛けていくが、それらの拠点となるのがこのスペースだ。
段状の形が印象的な展示壁は、外から展示の様子が見え、大通り側の壁面も造作が可能なつくりになっている。もっとも低い壁面でも3mの高さを確保。作品やアーティストの活動が、外とつながり、広がっていくことを促すような設計を目指したという。
プレイベントはすでにスタートしており、直近では、BUG Art Award関連イベントとして菅亮平による「ポートフォリオ作成に関する基礎講座(オンライン開催)」(3月20日)、横山由季子と末永史尚による「アーティストのための近代美術史~過去の芸術家たちの挑戦から見えてくること~」(3月24日)などを開催。そのほかにもテクノロジー、ジェンダー、公募など近年話題になることの多いトピックを扱っていく。
リクルートによるアーティスト・クリエイター支援は『ひとつぼ展』「1_WALL」などの公募展を中心に、様々な表現者の活躍を広げてきた歴史がある。「BUG」を新たな登竜門として登場する次世代の才能に出会いたい。詳細はこちらをチェックしてほしい。