香港でブルース・ナウマンの大規模個展が開催中。代表的なネオン作品から映像インスタレーションまで60年にわたるキャリアを振り返る展覧会

香港のアートスペース、タイ・クン・コンテンポラリー（Tai Kwun Contemporary）で、アメリカ生まれのアーティスト、ブルース・ナウマンの大規模個展が開催中だ。会期は8月18日まで。

ブルース・ナウマンは、1960年代の政治的・社会的激変の時代から、人間の本性や日常生活のありふれた側面に強い関心を持ち、ポスト・ミニマリズムからパフォーマンス・アート、コンセプチュアル・アートの潮流の中で、多様なメディアを用い制作を続けてきたアーティストだ。

本展覧会は、その60年にわたるキャリアを35点の作品で紹介し、カルロス・バスアルド（マリオン・ボールトン・ストラウド副館長 兼 フィラデルフィア美術館 チーフ・キュレーター）、キャロリーヌ・ブルジョワ（ピノー・コレクション チーフ・キュレーター）、パイ・リー博士（タイ・クーン・コンテンポラリーのアート部門責任者）により、キュレーションされた。

ピノー・コレクション、フィラデルフィア美術館を中心に、テート、ニューヨーク近代美術館、ディア・アート・ファンデーション（Dia Art Foundation）などから作品が借用され、ナウマン作品とアジアという地域との対話の可能性を強調することを目的としている。

アジア圏でナウマンの作品をまとめて見る貴重な機会になるだろう。