このように、多くのサイトと日常的に触れることで、TAB を使いやすく、明確で、網羅的なサイトにしていく大きな刺激になってきましたし、また東京をベースにしたデザイングループであるAQでのウェブユーザビリティコンサルタントとしてのウェブデザインにも大きな影響を与えてきました。また、同時に、ウェブサイトをデザインする上でのよくある誤りとそれに対する対応策についての長いリストがその間にできてきました。今回はそれを10点に集約して、ここでご紹介したいと思います。このガイドが日本のそして世界中のアート・デザインイベントの運営者の皆さんがウェブサイトを作る上で、有益であることを願っています。
もちろん全ての問題点をカバーすることは不可能ですし、ここに示す解決策が全てのサイトに当てはまるわけではありませんが、これらのシンプルな対応策に皆様が注意を払うことで、アート・デザイン関係のオンライン上のコンテンツの価値が向上し、世界中でそのコンテンツがさらに広く共有される文化が培われることになります。小さなギャラリーにとっても、国立の美術館にとっても、またキュレーターにとっても、ウェブデザイナーにとっても、このガイドに少しでも興味を持っていただき、今日の皆様のウェブサイトの向上に寄与できることを願っております。
ウェブサイトのないアート・デザインスペース、またそこでのアーティスト達は、実際に存在しないのと同義に近くなりつつあります。しかし、一握りでもまだまだかなり多くの東京のギャラリーはウェブ世界に存在を持っていません。このことはとても大きな機会損失であり、wikipedia や Tokyo Art Beat のような大きなサイトに頼るだけでなく、メッセージを直接伝える機会、展覧会をPRする機会、そして新しいコネクションを構築する機会などを大きく損なっています。幸運なことに、2008年の現在、ギャラリーのウェブサイトを構築するのは簡単で、様々な予算に合わせることができます。
◎ 無料のブログサービスを利用してギャラリーのシンプルなニュースを配信するサイトから始める。自分で簡単にセットアップして、自分のテイストにあった見た目にカスタマイズすることもできます。
◎ Apple の iWeb のような初心者向けソフトを利用して現在行われている展覧会と数名のアーティストを紹介する小規模のウェブサイトを自分で構築する。
◎ プロのウェブデザイナーを雇って、もっと複雑で拡張可能なウェブサイトを構築し、過去の展覧会情報をアーカイブし、取り扱いのアーティストのプロファイルページなども豊富な情報を提供する。
◎ 現在の展覧会の概要、開館時間、アクセス情報など必要最小限の情報だけの携帯向けウェブサイトも構築する。
プロのウェブ開発者を雇うのは安くはありませんが、出来の良くないサイトを改良する方が高くつく場合もあります。最初に雇った開発者がしっかりとしたサイトを構築するためにも、サイトの品質にある程度のお金を使うべきかもしれません。知り合いの方にオススメのウェブ開発者を聞いてみるのも手ですが、あなたが気に入っているウェブサイトの運営者にそのサイトを作ったのが誰かを聞いてみるのが一番いいでしょう。
どれほど複雑なサイトを構築するにしても、あなたのウェブサイトのデザインはあなたのギャラリースペースに注がれている美的センスを反映したものであることが重要です。ウェブサイトとギャラリーの見た目が似ている必要があるわけではありません。その両者が一貫した人格と細部へのこだわりを共有している必要があるのです。ギャラリーのウェブサイトの見た目についてのルールがあるわけではありませんが、大事なのはコンテンツが最大限に伝わることです。ぱっと見がとてもいいレイアウトの中には、結果的にはアーティスト、キュレーター、ギャラリストの声を殺してしまうものもあります。ウェブサイトはそれらを増幅する必要があるのです。
◎ 自分でブログを使ってサイトをスタートする際に、自分のデザインにそれほど自信がない場合には、ブログのデザインをカスタマイズする”スキン”と呼ばれるものが、安価もしくは無料で豊富に用意されています。ブログソフト・サービスを選ぶ際には、そのスキンに気に入ったものがあるかどうか検討して決めてください。スキンの中には、特定のブログソフト・サービスにしか対応していないものもあるからです。
◎ スペースや作品の写真は、スクリーンで見栄えがするように慎重に撮影し、カラーバランスやコントラストなどを調整する必要があります。そして恥ずかしがる必要はありません。イメージは大きければ大きいほどいいでしょう。
◎ お気に入りのサイトからのインスピレーションをどんどん取り入れるべきですが、デザイナーに「もっとアマゾンみたいな”見た目”にしてほしい。」などと頼むのはやめましょう。デザイナーをしっかり選んで雇えば、ギャラリーのビジュアルアイデンティティーやその他の要素を加味して彼らのプロフェッショナルで新鮮な目でサイトデザインに取り組んでくれるはずです。
◎ 各アーティストのページや、展覧会の紹介ページのレイアウトをデザインする際には、過去のいくつかの展覧会やアーティストの情報を実際に入れてみてそのレイアウトを試しましょう。そのことで、レイアウトのカラーパターンがどのイメージにもしっくりマッチするか、長さやフォーマットが違うテキストがしっかりレイアウトに収まるかなどを確認することができるのです。
◎ もし、印刷用などに、ロゴやビジュアルアイデンティティーのルールがすでにある場合は、ウェブでの利用に際して、少し拡張したり、改訂したりする必要があるかもしれません。紙に印刷した際によく見えるフォント、色、プロポーションも、ウェブ上の低い解像度でしっかり標準化されていないスクリーン上ではしっかり再現されないかもしれません。もちろんですが、金箔での押印などはウェブ上ではできません。
見た目がいいだけでは十分ではありません。カッコイイ新しいウェブサイトの完成に祝杯をあげる前に、このサイトをユーザーに実際に使いこなしてもらう必要があることを忘れてはなりません。誰でも簡単にどこに何があるかが分かって、このサイト内にはどのような情報が載っているかが一目で分かるようにしなければなりません。
◎ 「今どの展覧会が行われているか」「アクセスの仕方」「開館時間」がビジターに簡単に分かるように、これらの情報はトップページか多くともワンクリックで簡単に辿り着けるところに掲載されている必要があります。
◎ ウェブサイトの構造をしっかり整理して、サイトマップのページが必要ないようにしてください。将来にわたってサイトがどのように変化していくかを予想して、新しいページやセクションが規則正しく増えていくようにしてください。
◎ 各ページの構造を決める際には、ユーザーが何を知りたいか、彼らにどのように行動してほしいかを決めてください。それらの情報に多くのスペース、重要なスペースを割いて、それほど重要ではないアイテムは除いてください。
◎ フォントを小さくしすぎたり、細すぎたり、太すぎたり、背景とのコントラストを低すぎたりするのは、それらがかっこよく見えたとしてもやめましょう。究極的には、テキストは読むためにあり、そのために誰もが読みやすい活字選択をする必要があります。
◎ 全てのページのウェブアドレス(URL)は、簡単に読めて、覚えられるもので、できるだけ日常の用語に統一しましょう。このことでサイトのビジターが使いやすくなりますし、また検索エンジンでのランキングも高くなります。
◎ タイトルのテキストはグラフィックにしても構いませんが、展覧会概要などのテキストは、通常の HTML テキストにしてください。HTML テキストにすることで、ユーザーは簡単にコピー・ペーストすることができ、ブログや他の記事で引用しやすく、またメールで簡単に友人などに伝えたりすることができます。また同時に、そのことで、検索エンジンもあなたのサイトを理解しやすくなり、検索サイト内で正しくインデックスすることができるようになります。
◎ 展覧会情報やマップはきれいに印刷されるようにしなければなりません。デザイナーに印刷用の CSS スタイルシートを作成してもらいましょう。カラーやモノクロで何回か印刷してみましょう。そのことで、デザインの問題を発見することができます。
◎ 日常的にウェブサイトをアップデートしなければいけないことを忘れないようにしましょう。あなたやあなたのスタッフか簡単にアップデートできるように、またそれらが簡単に素早くできるようにウェブサイトのバックエンドのデータベースもしっかりデザインする必要があります。デザイナーに CMS(コンテンツマネジメントシステム)と呼ばれるものを使うように頼みましょう。CMS とはウェブサイトと連動して動くようにセットアップされた予めつくられたバックエンドデータベースのことです。
◎ もしサイトがバイリンガルなのであれば、ユーザーのブラウザの言語設定を自動的に察知してそれにあった言語のページを表示する簡単なスクリプトをサイトに入れるようにデザイナーに頼んでみましょう。よくある最初のページで日本語か English かを選ばせるやりかたはページへのアクセスを遅らせ、特に何度もサイトを利用するユーザーにとっては億劫なものになります。
あなたのサイトがどれだけ使いやすくとも、その目的が多くのコンテンツを人々に伝えて、彼らのオンライン上での訪問を実際のギャラリー・美術館への訪問に変えていくことにあることを忘れてはいけません。恥ずかしがることはありません。展覧会の作品に自信を持って、それについてのできるだけ多くの情報を人々に与えることで、作品に興味を持ってもらい、そして実際に足を運んでもらわなければいけません。展覧会・イベントについて多すぎる情報などというものはありません。
◎ まずは基本情報から:アーティストの名前、展覧会のタイトル、メディア、日時。
◎ しっかり時間をつかって展覧会概要を書いて読み直すことで、しっかり情報を伝えていて、分かりやすく、そして独特であるかを確認しましょう。おおげさであったり、必要以上の専門用語ばかりの概要はやめて、テーマや作品数など必要な詳細をしっかり伝えるものにする必要があります。そのテーマがどのように生まれ、発展し、作品につながっていくのか、アーティストはどのようなキャリアなのか、などなどをどんどん観客と共有しましょう。
◎ 少なくとも一つは作品イメージ(実際に設置されているもの)を掲載する必要があります。皆さんが扱っているのはビジュアルアートであり、主観的嗜好でもあります。イメージを示すことは人々を実際にあなたのギャラリーや美術館に足を運ばせる動機につなげるには必須といっていいでしょう。掲載するイメージのサイズがその作品の細部が確認でき、人々に個人的に特別な感情を与えるのに十分なサイズであることを確認してください。
◎ アーティストのプロフィールページは観客がアーティストとの人間的つながりを作り出すのに大きく役立ちます。過去の展覧会、受賞歴などの単純なリストを超えて、そのアーティストがどのような人間で、展示している作品とどのようなつながりがあるのかの詳細が入っている方がいいのではないでしょうか。
◎ 一般的には、多くの情報があればあるほど、他のウェブサイトなどで紹介してもらいやすくなります。その展覧会を気に入った観客による無料のプロモーションの大きなチャンスもあります。ビデオのようなウェブ上で人気のメディアもうまく利用してください。アーティストのインタビュー、ライブペインティングの録画などをYouTubeのような人気ビデオサービスにアップロードして、そこからもあなたのサイトにしっかりリンクを張ってきてもらえるようにしましょう。
東京のアート・デザインスペースの中でサイトがないところはかなり少ないのですが、( TAB に掲載されている700のスペースで10%以下です。)サイトのアップデートが定期的にできずに、展覧会情報の伝達をメーリングリストに頼っているところはかなりの数にのぼります。アーティストやあなたのギャラリースペースと同様に、しっかりサイトをケアしていくことで、新しいビジター、コレクターに興味を持ってもらうことができるはずです。
◎ サイトで新しい展覧会情報やニュースをアップデートするのに必要な手順をリストアップして、それをもとにデザイナーと話し合ってどのようにその手順を簡略化できるか、そしてそのあなたのルーチン作業にあったサイトのバックエンドデータベースをデザインしてください。
◎ 注意深く仕立てられたスーツであれば、何回かジムへ行き損ねても、問題なく体型をカバーしてくれるように、よくデザインされたサイトは、もし定期的にアップデートするだけの時間・金銭的リソースが足りなくとも、強みになってくれるはずです。もし、1ヶ月に1度以下のアップデートペースであれば、トップページにニュースセクションを持ってくるのはやめましょう。(もし、ブログやサイトのニュース欄をはじめてスタートさせるのであれば、希望のアップデートペースを想像してみて、それを半分にして現実的な見積もりにするべきでしょう。)
◎ タイムリーに! 展覧会がはじまった後で、展覧会概要をサイトにアップするのはいいでしょうか?展覧会がはじまる2週間前にはすべての情報をアップするようにして、人々がその展覧会について口コミをしてくれるのに十分な時間をとりましょう。
◎ 計画的に! 何年後かに、何十、何百の展覧会の記録をサイトがどのように累積していくか?またその大量の情報からユーザーがどのように必要な情報に辿り着けるか?コンテンツが増加してくるとサイトのナビゲーションを改良する必要がでてきます。
◎ ウェブサイトの構築は一度きりの投資ではありません。すくなくとも2・3年に一度は予算を組んで、業界の技術進捗に照らしてサイトを再評価しながら、必要に応じて少しずつ改善していってください。
◎ 過去の展覧会情報へのアクセスを容易にするサイトのセクションを計画しましょう。例えば、年毎に整理するなどです。
◎ 展覧会が終わったからといって情報を削除せずに、アーカイブしていってください。もし、展覧会の期間のみ著作権許諾されたイメージを使っている場合でも、イメージだけを削除して、その他の情報はおいておいてください。
◎ それぞれの展覧会のページ、アーティストのプロフィールページは個別で、恒久的な URL(パーマリンクとよばれます)を持たせ、他のサイトでリンク切れを起こさせないように、また、他のサイトから個別のページに直接リンクしやすいようにしてください。これは展覧会についての無償のプロモーションになり、知名度にもつながります。過去に使った URL(例えば、current.html)をいくつものイベントにリサイクルしてはいけません。現在の展覧会は永久に”現在”であるわけではなく、同じページの URL を途中で変更することは Google を混乱させることにつながります。
◎ もし、万が一ドメイン名や URL の形式を変更しなければならない場合は、全ての古い URL から同じ内容の新しい URL にリダイレクトしてください。(新しいサイトのトップページではなくそれぞれにです。)これらのリダイレクションをしないと、長い間にわたって多くの人がサイトで作ってきたリンクを切る事になり、あなたのサイトがこの広いウェブ空間において完全に切り離された離れ小島になってしまいます。
現在 TAB に掲載している 700 のスペースの 30% 以下のサイトしかバイリンガルではありません。ウェブ上では日本のアートに関する英語の情報がまだまだ少ないのです。しかし需要はとても高いです。英語でも情報を配信することであなたのウェブサイトへのトラフィックは確実にあがります。
◎ 可能なら、掲載する前にネイティブスピーカーに校正してもらいましょう。オンライン翻訳ツールに頼るのは危険です。特にアートやデザインに関する抽象的な文章を翻訳すると意味不明な結果におちいりがちです。
◎ プロの翻訳を頼む予算がきついな場合は、基本情報だけに重点をおきましょう。アーティスト名、作品のメディア、展覧会のテーマ、日付、そして簡単なマップなど。
◎ 言語変更ボタンは大きめに見やすい位置におき、できるだけ同じ内容のページに遷移するようにしましょう。(英語トップページへの遷移ではなく)
◎ 多くのスペースにとって、すべての内容を翻訳するのは現実的ではないかもしれません。サイトを作る前に、どの程度の内容であれば英語でも管理できるか計算し、それに合わせてサイトの構造を決定しましょう。もし、英語のコンテンツが当分掲載されないと思われるアイテムがある場合は、英語サイトに日本のナビゲーションメニューをコピーするのはやめましょう。また、”English coming soon” という表示はユーザーにとって意味がないので避けるようにしましょう。
単純な情報発信とその翻訳だけでは、ユーザーとのインタラクションを生まれません。ウェブサイトとは一種の会話なのです。アート・デザインは人々が話し合ったり、意見を交わしたりする上でとても意味のある主題です。多くのアート・デザインスペースがトークショーやワークショップを開催して観客を集めています。同様に、あなたのウェブ上でディスカッションが生まれるような機能を追加してサイトのコンテンツの価値をどんどん上げることできます。
◎ 人々がサイト上で、展覧会やイベントについてコメントしたり、レビューしたりできるようにしましょう。
◎ あなたのサイト上でのディスカッションに積極的に参加し、人々からのフィードバックを歓迎し、活発な場にしていきましょう。
◎ 他のサイト上でのディスカッションに参加しましょう。そのことであなたのサイトにもトラフィックがくるでしょう。
◎ 他の人々や、サイトについて話しましょう。話に出た人々は多くの場合あなたのサイトにリンクバックしてトラフィックを運んでくれるはずです。◎ いつあなたのサイトがアップデートされたかわかりやすくしましょう。デザイナーに頼んで、あなたのサイトからアップデートのたびに RSS フィードが発信されるようにしてもらってください。
◎ 観客、コレクター、アーティストなどが連絡をとりやすいように、見やすい位置にシンプルなメールアドレスが表示されるようにしておきましょう。スパムメールを避けたい場合は、ウェブデザイナーに頼んでそれを保護する特別なコードを使ってもらうか、サイト用の2つめのメールアドレスを用意しておけばよいでしょう。
あなたのコンテンツについての意見交換を奨励し、サポートする事に関する責任はあなたのサイト内にとどまるものではなく、他のサイトにおいてもです。人々がディスカッションを他のサイトでもしやすい環境を作りましょう。サイトにあるテキストやイメージを使って、他のサイトで紹介しやすいようにすれば、あなたのサイトにリンクを張ってくれ、無償のプロモーションになりますし、またGoogleでの検索結果が上がります。
◎ うまくフォーマットされたテキストとリンクを用意して、人々が簡単にコピー・ペーストして展覧会について紹介しやすいようにしましょう。PDF ダウンロードや”このページをメールする”リンクなどの機能も便利なオプションです。
◎ イメージファイル(jpg, gifなど)内にテキストを入れ込むのはやめましょう。このグラフィック化されたテキストはコピーすることができず、また検索エンジンにもひっかからないので、人々が展覧会を検索したときに、検索結果にでてきません。
◎ 自由にダウンロードできるイメージ(サムネールサイズよりも大きいもの)を提供して、誰もがダウンロードしてサイトで紹介しやすくしましょう。
◎ サイトにコンタクト用のフォームを用意して、ユーザーとのコミュニケーション、また販売に関する質問などに役立てましょう。
◎ あなたのスペースへのアクセスマップをプリントアウトしやすくして、実際に足を運ぶときに利用できるようにしましょう。
インターネットはどんどん進歩しているメディアで、日々新しいチャネルが現れてきています。周りの知り合いの方にも相談しながら、プロモーションをするプラットフォーム(そしてそのユーザー)を注意深く選んで下さい。もっとも高いものや、最も数の多いものが最善であるとはかぎりません。一点集中ではなく、色んなチャネルを試してみてください。ある1ヶ月はこの媒体、次の月は別の媒体というように比較してみてください。
◎ 展覧会情報をいくつかのよく知られていて、同ジャンルのウェブサイトにメールで送って、情報を掲載してもらえるように頼んで見ましょう。このようなサービスでは無償のものも多いはずです。
◎ 予算が許す限りで、一つかいくつかのアート・デザイン関係のウェブサイトやブログのバナーを購入してみましょう。価格は以外とリーズナブルなものが多いはずです。ターゲットが絞られた価値のあるトラフィックをあなたのサイト、そして展覧会に呼び込むいい方法です。
◎ 何らかの関連があるサイトのフォーラムなどに参加しましょう。これはお金がかからない上に、自分の展覧会を気に入ってくれそれについて口コミをしてくれるかもしれない人々に出会うすばらしい方法です。ただし注意していただきたいのは、自分のプロモーションだけでなくディスカッションに貢献する必要があります。そうしないとスパムと受け取られ手痛い仕打ちをくらうこともあるからです。
◎ できるだけ早くオンラインプロモーションをはじめましょう。検索エンジンがあなたのサイトやコンテンツを見つけてリストするのには数週間はかかります。
◎ SEO (Search Engine Optimization 検索エンジン最適化)や SEM (Search Engine Marketing 検索エンジンマーケティング)は最近よく話題にあがる用語で、つまりは検索エンジン上であなたのサイトの認知度を上げるのに役立つ様々な方法の組み合わせのことです。これはそれぞれのウェブサイトがどのように構築されているかに深く関わってきますので、これについてはあなたのウェブデザイナーとしっかり相談してください。
◎ あなたのメッセージをじっくり組み立ててください。いろいろなオンラインプロモーションも結局はそのメッセージとデザインの良し悪しに大きく結果が左右されるのです。
もう一度まとめると。
■ 1. 存在そのもの:ウェブサイトが存在して、それを人々が見つけられる必要があります。
■ 2. ビジュアルデザイン:デザインは重要です。サイトは見た目がよくなくてはいけません。
■ 3. 使いやすさ・ユーザビリティー:いくつかのユーザビリティのベストプラクティスの紹介。
■ 4. 情報の豊富さ:情報は多ければ多いほどいい。
■ 5. アップデート:あなたのアップデート能力に見合ったサイトをデザインして、サイトを最新に保ちましょう。
■ 6. アーカイブと永続性:個別にアーカイブしていくこと、そして内容を削除しないことは検索エンジンにとっても重要です。
■ 7. インターナショナルプロモーション:グローバルに!バイリンガルに!
■ 8. ユーザーとのインターアクション:他のウェブと関わりを持ちましょう。離れ小島にならないで下さい。
■ 9. 情報のシェア:テキストやイメージを人々がシェアできるように。
■ 10. オンライン上のプロモーション活動:オンライン広告は効果があります。
イラスト:Jose Luis Olivares
以上のリストが皆様のお役に立てばと願っています。プリントしてください。知り合いに教えてあげてください。
また、下記のコメント欄に皆さんのヒントや、経験をどんどんシェアしてくださるのも忘れないで下さいね。