ストリートアーティストであるバンクシーが、3月18日にイギリス・ロンドンのフィンズベリー・パークの壁に描かれた作品をInstagramに投稿、自身の作品であることを認めた。
世界で一番有名な覆面アーティストであり、ストリートや壁など公共空間を中心に作品を残しているバンクシー。戦禍のウクライナで破壊された建物の壁に描かれた作品や、パレスチナにあるイスラエルとの分離壁に描かれた作品など、描く場所や風刺的な内容を通して反権力的なメッセージが強く伝わってくる。
今回の作品は、枝を大きく切られた木の背後にある建物の壁に緑色のペンキが塗られているもの。離れて眺めると、葉が生い茂っているようにも見える。木の下には、高圧ホースを持ち見上げる人物が、バンクシーおなじみのステンシル画で描かれている。BBCによると、使われているペンキは現地イズリントン行政区が道路標識に用いる色と同じだという。
これまで、環境破壊に警鐘を鳴らす作品も残してきたバンクシー。様々な憶測も飛び交うが、この作品についてのバンクシーからのコメントは発表されていない。