公開日:2023年7月22日

WATOWA GALLERYで「Artificial Realityー嘘をつく ホンモノ」が開催。進化するテクノロジーは人間をどこへ連れて行くのか?

会期は7月22日から8月6日まで。出展作家はMiki Hirase(平瀬ミキ)、yang02(やんツー)、SHINKA(羊喘兒)、Lin Yuhan。

「Artificial Realityー嘘をつく ホンモノ」(WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO)キーヴィジュアル

浅草・今戸のWATOWA GALLERY / THE BOX TOKYOにて、企画展「Artificial Realityー嘘をつく ホンモノ」が開催される。会期は7月22日から8月6日まで。

WATOWA GALLERYは現代日本のストリート・カルチャーやファッション、テクノロジーを用いるアーティストと協働するアートプロジェクト/プロデュース集団。2019年に始動した当初は特定のスペースを持たずに活動していたが、2022年9月、現在の場所にWATOWA GALLERY / THE BOX TOKYOをオープンした。

本展は、今日のポスト・インターネット社会における、デジタル技術と「人間性」の関係に焦点を当てた企画。出展作家は、Miki Hirase(平瀬ミキ)yang02(やんツー)SHINKA(羊喘兒)Lin Yuhan(林煜涵)の4名。平瀬は半永久的な記録媒体としての石に着目し、 デジタルデバイスに頼らない人間の記憶の記録方法を提示する。やんツーは最先端の科学技術が持ちうる公共性や政治性について考察しつつ、テクノロジーを転用/誤用した作品を発表してきた。SHINKAはデジタルな手法を通じて、消費社会におけるリアリティの虚構性について探求している。Lin Yuhanは防犯カメラのコントロール映像などを題材に、画像生成のロジックと「写真の本質」をテーマに制作を行っている。

SHINKA Only Black Sees Me 2019 Courtesy of the artist
Lin Yuhan 850nm 2022 © Lin Yuhan Courtesy of the artist

GAFAなど大手IT企業が推進するデジタル・テクノロジーの進歩によって、高度に情報化され、ますます便利になっている現代社会。特にAIの分野においては、ChatGPTの普及は記憶に新しいだろう。AIソフトの台頭によって人間の役割が代替されうるなかで、人類はどこへ向かうのか。本展はテクノロジーによって加速した社会のもとで、私たち自身のアイデンティティや人間の存在を考えるきっかけを提示する。

「ENCOUNTERS」(ANB Tokyo、2020) Collaborated with NAZE Photo by Shintaro Yamanaka (Qsyum!)
Miki Hirase 三千年後への投写術 2021 © Miki Hirase Courtesy of the artist

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