「気候危機とアートのシンポジウム」が、東京・ヒルサイドプラザで7月27日に開催される。このシンポジウムは、気候危機に対するアートセクターの具体的な行動を議論し、実践の契機とする場を提供するもの。主催は、特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT/エイト)。
気候危機と生物多様性の喪失が深刻化するなか、芸術セクターはどのようなアクションを取るべきなのか。世界の芸術セクターの二酸化炭素排出量は約7000万tとされ、航空業や農業に比べると少ないものの、脱炭素化の必要性は高まっている。
本シンポジウムでは、AITが2023年より非公開で行なってきた気候とアートに関する勉強会で共有された知識や、気候危機に対する具体的なアクションプランの内容も公開。また、アーティスト、美術館、ギャラリーやアートスペースなどをはじめ、芸術に携わるすべての人々が、気候危機対策の実践者となることを目指して議論を行い、具体的な行動を探求する。
基調講演には、信州大学 人文学部 准教授の茅野恒秀とAIT TOTAL ARTS STUDIESプログラムディレクター、多津衛民藝館館長のロジャー・マクドナルド。
パネルディスカッションは、森美術館館長、国立アートリサーチセンター長の片岡真実、Yutaka Kikutake Gallery代表の菊竹寛、十和田市現代美術館館長、東京藝術大学大学院准教授の鷲田めるろ、ヤマト運輸(美術)スペシャルアドヴァイザー、コンサヴァターの相澤邦彦が登壇。また、作家・アーティストの小林エリカがパフォーマンスで参加する。
AITのアート講座「TOTAL ARTS STUDIES(TAS)」では、アートと気候危機に関するレクチャーも実施されている。いま、私たちにできることは何か。気候変動が全世界的な関心事になるなかで、アートと環境問題について考えたい。
気候危機とアートのシンポジウム「Art Takes Action for the Climate Crisis: Symposium & Discussion」
日時:7月27日13:00〜17:00(12:30開場)
会場:ヒルサイドプラザ(代官山、渋谷区)
定員:120名(要予約、入退場自由)
参加費:無料
言語:日本語
ウェブサイト:https://www.a-i-t.net/events/18220
参加方法:Peatixより予約 https://climatecrisisandart0727.peatix.com/
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
特別助成:公益財団法人石橋財団
基調講演:
茅野恒秀(信州大学 人文学部 准教授)
ロジャー・マクドナルド(AIT TOTAL ARTS STUDIESプログラムディレクター/多津衛民藝館館長)
パネルディスカッション:
片岡真実(森美術館 館長/国立アートリサーチセンター長)
菊竹寛(Yutaka Kikutake Gallery 代表)
鷲田めるろ(十和田市現代美術館 館長/東京藝術大学大学院 准教授)
相澤邦彦(ヤマト運輸(美術)スペシャルアドヴァイザー/コンサヴァター)
モデレーター:塩見有子、堀内奈穂子(AIT)
パフォーマンス参加:小林エリカ(作家/アーティスト)