国際的に活躍するアーティストを招き、地域性を活かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭「in BEPPU」。今回招聘するのは、ダイナミックな造形と東洋的世界観を感じさせる作風で知られるアニッシュ・カプーアだ。
「アニッシュ・カプーア IN 別府」 が始まりました!別府公園を散策しながら3つのプロジェクトを巡る構成。日本初公開の《Sky Mirror》は、時間帯や天気、角度によって違う顔を見せます https://t.co/VfVSMhw4hh #TABアプリ こちらも #ミューぽん あり pic.twitter.com/uGJXui1mGw
— ミューぽん (@mupon_app) 2018年10月6日
カプーアは1954年にインド・ムンバイで生まれ、現在はイギリス・ロンドンで活躍しているアーティストだ。可視光を最大99%吸収する黒色塗料「ベンタブラック」を使用した彫刻などで知られ、今日最も影響力のある彫刻家の1人と称されている。
「アニッシュ・カプーア IN 別府」では、山と海の間に位置する別府公園を会場に、「Void Pavilion V」、「コンセプト・オブ・ハピネス」、そして「Sky Mirror」の3つのプロジェクトを展開する。
Void Pavilion V
新作の《Void Pavilion V》は、彫刻と建築が融合する作品。建物には前後2つの入口があり、それぞれ異なる彫刻を鑑賞できる。建物内部に入ると、正面に漆黒の彫刻が立ち現れ、時の経過とともに不思議な知覚体験を引き起こす。
コンセプト・オブ・ハピネス
特設ギャラリーを設置し、その中で開催される展覧会「コンセプト・オブ・ハピネス」。マグマなど大地から湧き上がるエネルギーや、身体の内側の活動を感じさせるドローイングや彫刻作品、映像全10点をを展示している。
Sky Mirror
日本初公開の《Sky Mirror》は、時間帯や天気、鑑賞する角度によって違う顔を見せる。地上に空が落ちてきたような、動きがある作品だ。
毎週土曜日(10月13日を除く)には鑑賞ツアーも開催する予定だ。カプーアの自由な物の見方を体験しに、別府にぜひ足を運んでいただきたい。
■開催概要
アニッシュ・カプーア IN 別府
会期:2018年10月6日(土) 〜 11月25日(日) 10:00 〜 18:00 (最終入場 17:30)
会場:別府公園(大分県別府市野口原3018-1)
主催:混浴温泉世界実行委員会
協力:SCAI THE BATHHOUSE
『コンセプト・オブ・ハピネス』キュレーター:飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所 所長)
会場構成:武松幸治+E.P.A
アートディレクション:田中義久
総合プロデューサー:山出淳也(NPO法人 BEPPU PROJECT)
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All Photo by Natsuki Morooka