はむぞうさんが選ぶ極私的「20年間のベスト展覧会」。2004〜24年のなかで記憶に残る展覧会は？【Tokyo Art Beat 20周年特集】

2024年、Tokyo Art Beatは設立20周年を迎えます。この記念すべき年と、これまで／これからのアートシーンを祝福すべく、ユーザーの皆さんから「ベスト展覧会」を募るアワード企画とオンラインイベント、そして特集記事が進行中。

シリーズ「20年間のベスト展覧会」では、アートやカルチャーシーンで活躍する方々にTABがスタートした2004年から24年6月までに開幕した展覧会のなかで、記憶に残るものを1〜3点教えてもらいます。極私的な思い出から、現在の仕事につながる経験まで……展覧会にまつわるエピソードとともにお届けします。【Tokyo Art Beat】

＊特集「TABの20年、アートシーンの20年」ほかの記事はこちらから

「作品のない展示室 」（世田谷美術館、2020）

パンデミックのさなかに公開されたからっぽの展示室の鑑賞体験は、大災厄の只中で、虚心坦懐、美術の意味を問い直し、断絶を経てポストコロナのアートへふたたび向き合い乗り越えていくための、啓示であり恩寵であった。

Chim↑Pom「Level 7 feat.明日の神話」 （渋谷駅コンコース岡本太郎壁画《明日の神話》右下隙間、2011）

東日本大震災による原発事故という未曾有の災害に際し、被曝のクロニクルを直接行動によって更新するゲリラプロジェクトを偶然目撃した。危機を知らせる籠中のカナリアのさえずりに、いまあらためて耳を澄ます。

「富士山展1.0 ―来たるべき未来のために―」 （AWAJI Cafe and Gallery、BRÜCKE、野方の空白、パープルーム予備校、WEB、2018）

ウェブオークション、批評とのコラボ、ピッカーによる評価、一般ユーザーのSNS参加施策など、現下のアートシーンの状況につながる、様々なウェブ連動／双方向型アート鑑賞の手法を探求する先駆的実験であった。

＜Tokyo Art Beatへのメッセージ＞

Tokyo Art Beat 20周年おめでとうございます！20年前は紙の雑誌の美術館・ギャラリーガイドを見ながら美術展を回っていましたが、いまは毎日Tokyo Art Beatを見ながら巡回しています！これからのますますのアップデートを楽しみにしています！

＊「Tokyo Art Beat」20周年を記念するアワード企画と特集を実施！ ユーザーみんなで20年間の「ベスト展覧会」を選ぼう。

詳細は以下をご覧ください。読者の皆さんの推薦・投票をお待ちしています！

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