2013年のゴールデンウィークは、うまく行けば10連休! 4月27日土曜日から始まって、29日月曜日の昭和の日、平日3日分をはさんで翌週の振替休日5月6日まで続きますね!
アートファンにとっては、スケジュールを建てるのも悩ましい季節ですが、ゴールデンウィークの祝日でもオープンしている展覧会を中心にまとめてみました!
なぜか都内の美術館は個展形式が多いタイミングです。東京都現代美術館ではベルギー出身でメキシコで活動しているフランシス・アリスの個展が開催中。戦前から戦後にかけてコラージュを中心に長く活躍した桂ゆきの個展「桂ゆき – ある寓話」展 も同時に開かれています。20世紀の日本の女性アーティストを総括する上で重要な展示に位置づけられるはず。
東京オペラシティアートギャラリーでは、人気若手写真家の梅佳代の個展「梅佳代展 UMEKAYO」が開催中。小学生の男の子の変顔や、中学生の女の子同士がふざけあった初公開となる写真シリーズ含め、思わず噴きだしてしまうこと間違い無しの展覧会です。
森美術館は今年でなんと開館10周年。「LOVE展 :アートにみる愛のかたち -シャガールから草間彌生、初音ミクまで」が始まったばかり。タイトル通り、シャガール、ロダン、江戸の若衆文化や春画から草間彌生、初音ミクに至るまで、実に様々なアートとしての愛の形が集まった大規模な展覧会です。
白金のアートコンプレックスでは、オープン5周年を記念して杉本博司によるキュレーションでの合同展!「メメント・モリ – 愛と死を見つめて – 」 展は児玉画廊、山本現代、アラタニウラノ、そしてロンドンギャラリーに加え、5Fの新素材研究所、小田原文化財団、榊田倫之建築設計事務所でも土曜日だけ展示がオープンしています。LOVE展では見せなかった、杉本博司のオチャメっぷりも楽しめるはず。いずれのギャラリーも日曜・月曜・祝日はお休みなのでお気をつけて。
フランスのアーティスト、ソフィ カルのコンセプチュアルな作品を原美術館で観ることができます。「ソフィ カル – 最後のとき/最初のとき」。2Fの「最後のとき/最初のとき」と題されたシリーズは、視覚をなくした人のストーリーに焦点を当てたもの。取材対象となった人々のポートレートと、最後に見た記憶に残っているもの、そして文章を組み合わせた作品になっています。1Fでは初めて海を見るひとびとの様子をドキュメントした、映像のインスタレーションの空間です。
ソフィ カルといえば、ファンとしては見逃せないのが群馬のハラミュージアムアークで開催中の「紡がれた言葉 – ソフィ カルとミランダ ジュライ/原美術館コレクション」展ですね。伊香保温泉や榛名湖にも近い、一泊したいすてきなロケーション。木曜日が定休日ですが、5/2(木)は開館です。
横浜に足を伸ばすと、横浜美術館では「Welcome To The Jungle 熱々! 東南アジアの現代美術」展が始まっています。シンガポール美術館のカイルディン・ホリのキュレーションで、タイやマレーシア、フィリピンなどから日本初公開の作品を中心に展示されています。木曜日休館。みなとみらいから軽く足を伸ばしてそごう美術館まで行けば、大人気の「山口晃展 – 付り澱エンナーレ 老若男女ご覧あれ -」も。イベント開催中は一部作品が観覧できないので要事前チェック。
新人作家を観に行きたい人には、表参道のスパイラルで開催される「SICF14 スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル」展がオススメ。2会期の4日間で合計100組ものクリエーターが発表するので、たくさんのブースから自分のお気に入りを発見するにはいい機会です。
コンテンポラリーアートから指向を変えて、日本民藝館の「アイヌ工芸 -祈りの文様-」展もいかがでしょうか。北海道を中心として生活を営んでいたアイヌの衣服、木工品などおよそ100点が展示されています。柳宗悦が中心となって設計された館の中で涼みつつ鑑賞するのは素敵な気分ですね。
さて、上記のうち美術館やSICFは、なんとすべて美術館割引アプリの「ミューぽん」が利用できるので、この機会にチェックを!