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エヴァン・ペニー 展

小山登美夫ギャラリー六本木
終了しました

アーティスト

エヴァン・ペニー
このアーティストは主にシリコンを素材として、限りなくリアルな人物の胸像(もしくは全身像)を作ります。多くの場合、それらの人物は等身大のおよそ2倍、もしくはそれ以上の大きさで、異様な迫力をもって我々に迫ってきます。頭髪部には本物の人間の頭髪が使われ、顔に刻まれた皺やそばかす、むき出しの背中に浮き出たしみに至るまで、拡大鏡を通して微細に映し出された人体像が、突如目の前に現れたような錯覚を覚えるのです。このめまいに似た感覚は、厚みを抑えた、2次元と3次元の境界を行き来するようなレリーフ状のフォルムとも無関係ではありません。もう1つの特徴的な作風として、これらの胸像がまず左右から押しつぶされ、そして上下に引き延ばされたかのような、不自然なフォルムが挙げられます。この奇妙な変型は、デジタル写真の加工過程を彷彿とさせます。写真という存在が我々の思い描く「リアル」「具象」の土台としてあるのではないかという現状に、アーティストの「具象」彫刻は根底から揺さぶりをかけているのです。

リアルな肖像がしばしば作家の身近にいる実在の人物をモチーフとしているのに対して、ペニーの作り出す人物は多くが”No One ? In Particular”と題され、機械的にナンバリングされています。このスーパーリアリスティックな肖像はいかなる物語をも顧みず、我々に見えているはずの現実と鏡像の無限ループを、ラディカルに暴きだそうとしているのかもしれません。

本展では新作の彫刻4点を展示致します。是非この機会にご高覧ください。

オープニングレセプション:6月20日、18:00~20:00

【画像: 「Back of Danny #2」 2007年、 73.7x61.0x17.8cm (シリコン、顔料、髪) ©2007 Evan Penny】

スケジュール

2007年6月30日(土)〜2007年7月28日(土)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttp://www.tomiokoyamagallery.com/exhibitions/p/KIYOSUMI/2007/0630EP/jpn.html
会場小山登美夫ギャラリー六本木
http://www.tomiokoyamagallery.com/
住所〒106-0032 東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
アクセス東京メトロ日比谷線・都営大江戸線六本木駅1b出口より徒歩2分、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅7番出口より徒歩8分、東京メトロ千代田線乃木坂駅5番出口より徒歩11分
電話番号03-6434-7225
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