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「Wild flowers」

Kumamoto Alternative Art Forum(KAAF)
終了しました

アーティスト

南出直之、小山田将監、ヨリック・デ・クワステニート
熊本・川尻のアートコレクティヴKumamoto Alternative Art Forum(Kaaf) の新しい拠点で、初めてのグループ展を開催します。

アメリカの詩人エミリー・ディキンソンはかつて「草はなすべきことがあまりないーー」と詩にうたいました。草花は特に偉大なことを成さない、またそのように期待されているわけでもないのにもかかわらず、死ぬその瞬間まで自由に生きているーー蝶や蜜蜂の拠り所となり、そよ風や日光と交わり、真珠のような露のネックレスで装い、神聖な香りに包まれながら永遠の眠りにつく様を想像したのです。時空を超えて、ディキンソンと同じ眼差しを共有しているアーティストたちは少なくありません。ここでは、九州そしてオランダ、ハーグを拠点に活動する3人のアーティストを紹介します。描きはじめたらキャンバスからペンを離さない、線を交差しないというルールの下、一筆描きを行う NANDE。細密であると同時に独自の生命を持った有機体のような線は、自然のなかにどのようなかたちや風景を見出すでしょうか。デザインとアート、プロダクトと作品の境界を自由に横断しながら、多彩な活動を行う小山田将監は、揺れる草花にインスピレーションを得た新作をインスタレーションとして発表します。そして、アーティストたちが交流しインスピレーションを得て、その創造の果実を庭に還元する場、文字通りの” アート・ビオトープ” を営み自身も制作を行うヨリック・デ・クワステニートによる、ディキンソンが日々したためていた押し花帖を想起させる作品を展示します。

草はなすべきことがあまりない
私は乾草になれたらいいのにーー

ディキンソンが生きた時代は、南北戦争の真っ只中でした。現実の世界では、草花のように生きることはできない。その事実、人間の有限性を誰よりも認識していたからこそ、草花に無限の可能性を見出したのでしょう。

今日私たちが生きる世界でもまた、戦争が起きています。巨大な力をまえにしたときに、ときに無力さを感じたとしても、絶望や怒りに飲み込まれないように。いま草花に目を向け、その微かな動きや囁きに耳を澄ませることの意味を考える機会になれば幸いです。

スケジュール

2024年3月10日(日)〜2024年3月22日(金)

開館情報

時間
12:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
備考
平日は事前予約制
入場料500円〜(ドネーション制)
展覧会URLhttps://www.instagram.com/p/C35LjDEPTdS/?img_index=1
会場Kumamoto Alternative Art Forum(KAAF)
https://www.instagram.com/kaaf.alternative/
住所〒861-4115 熊本県熊本市南区川尻1-1
アクセスJR鹿児島本線川尻駅より徒歩5分
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