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[画像: 設楽知昭 冬ノ桐ノ葉 春の子 / 油彩 / F60(130.3×97cm) / 2021]

設楽知昭 「冬ノ桐ノ葉 春の子」

STANDING PINE
終了しました

アーティスト

設楽知昭
STANDING PINEでは、4月15日(土)より設楽知昭の追悼展「冬ノ桐ノ葉 春の子」を開催いたします。本展では2021年7月に惜しまれながらもこの世を去った設楽知昭の最後の作品を含め、主に愛知のギャラリーで発表してきた作品を中心に画家の創作の軌跡をたどります。

設楽知昭は1955年に北海道に生まれ、愛知県立芸術大学大学院を修了後、制作活動を続け、愛知を中心に国内外で作品を発表しました。油彩、テンペラ、エンコスティック(蜜蝋)、シルバーポイントなどを用いた絵画やノートに描くドローイングの他、カンヴァスだけでなく様々な支持体の上に展開する独特の絵画表現で知られています。これまで個展を白土舎(愛知)、不忍画廊(東京)、STANDING PINE(愛知)などで多数開催し、愛知県美術館、名古屋市美術館、豊田市美術館などにも作品がコレクションされています。

STANDING PINEでは2009年以降、計6回の個展(「毎日、尻尾を食べていた」「大きなモレスキンのノート」「壊れた紙芝居」「二つ折りにして封筒に入れました 手紙」「赤い」「曇空ニ穴ノ空イテイル絵」)を開催し、その作品は多くの人を魅了してきました。意味深長なタイトルとともに、実験的でありながら、時にユーモラスとも言える表現方法で展開される作品は、いつも新たな驚きと不思議な魅力にあふれていました。今回の展覧会では、設楽が主に愛知のギャラリーで発表した作品の数々を、未発表の近作とともに展示いたします。年代とともに変化し続ける設楽の絵画に登場するモチーフやその表現方法は、時には作家自身が意図していなかったものへと変化していきます。それらの作品は、個々の作品のコンセプトを超えて共鳴し合い、その多彩な筆致と意外性に満ちたモチーフたちは、謎めいた世界観を作り出します。

設楽知昭は、常に「絵をかくこと」と向き合い続けた画家です。生前、設楽が夢の認識について語るとき「夢は非意識であって、この状態の脳内物質は精神疾患のときに似ている」というJ・アラン・ホブソンの言葉を教えてくれました。まさに、設楽の作品は非意識とも言える世界の上に成り立っているかのようです。設楽の作品に繰り返し登場する鏡のように反転した世界、凸や凹、表と裏、無数に浮かぶ雲や穴などのモチーフらは、鑑賞者を夢の中にいるような奇妙な世界へと誘い込み、まるで「生と死」とのあいだにある強い結びつきを表すかのように「絵をかくとは何か」と問いかけます。その漠然とした問いに思いを馳せ、残された絵画を目の前に、我々はさまざまな考えをめぐらせるのです。

スケジュール

2023年4月15日(土)〜2023年5月13日(土)

開館情報

時間
13:0018:00
休館日
月曜日、火曜日、祝日
5月3日、4日、5日は開廊
入場料無料
展覧会URLhttps://standingpine.jp/exhibitions/29
会場STANDING PINE
https://standingpine.jp/
住所〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2-5-24 えびすビル Part2 3F
アクセス地下鉄桜通線・鶴舞線丸の内駅5番出口より徒歩3分、地下鉄東山線・鶴舞線伏見駅1番出口より徒歩5分
電話番号052-203-3930
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