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「『前衛』写真の精神: なんでもないものの変容— 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」

新潟市美術館
終了しました

アーティスト

瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄
美術評論家の瀧口修造(たきぐち・しゅうぞう)、絵画と写真の分野で活躍した阿部展也(あべ・のぶや)、そして写真家の大辻清司(おおつじ・きよじ)、牛腸茂雄(ごちょう・しげお)。1930年代、「前衛写真」の名のもとに、シュルレアリスムの影響を受けた技巧的な写真が多く発表されますが、写真におけるシュルレアリスムとは、「日常現実のふかい襞(ひだ)に潜んでいる美を見出すこと」であると瀧口は考えました。瀧口とともに「前衛写真協会」を立ち上げた阿部は、その言説に呼応するように、街頭や旅先の風景にカメラを向け、『フォトタイムス』誌上で発表します。まさに前衛写真協会が議論を交わしていた30年代後半の『フォトタイムス』を手にした大辻は、瀧口と阿部に大きな影響を受けながら、戦後まもなく写真家としてのキャリアをスタートさせます。そして、70年代には「なんでもない写真」に代表される写真シリーズ「大辻清司実験室」へとたどり着きました。大辻のもとで写真を学んだ牛腸は、自身の写真を「見過ごされてしまうかもしれないぎりぎりのところの写真」と表し、独自の視点で周囲のひとびとを捉えました。4人の交流と創作をたどりながら、1930年代の前衛写真から80年代にわたる日本昭和写真史の一断片をご紹介します。

前期: 7月29日(土)〜8月27日(日)
後期: 8月29日(火)〜9月24日(日)
※大幅な展示替えがあります

[関連イベント]
1. 講演会 大辻アーカイブでたどる瀧口修造、阿部展也、牛腸茂雄
日時: 9月16日(土)14:00〜15:30
講師: 大日方欣一氏(写真 / 映像研究、九州産業大学芸術学部教授)
2. 美術講座 阿部展也の写真作品における変化について
日時: 8月27日(日)14:00〜15:30
講師: 上池仁子(当館学芸員)
3. 美術講座「ぎりぎりのところの写真」を考える 牛腸茂雄が捉えたもの
日時: 9月9日(土)14:00〜15:30
講師: 児矢野あゆみ(当館学芸員)
4. 担当学芸員によるギャラリートーク
日時: 8月6日(日)、9月3日(日)各日14:00~(30分程度)申込み不要、要当日観覧券
※イベント詳細・お申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

スケジュール

2023年7月29日(土)〜2023年9月24日(日)

開館情報

時間
9:3018:00
(冬期:9:30-17:00)券売閉館30分前まで
休館日
月曜日
8月14日、9月18日は開館
9月19日は休館
入場料一般 1000円、大学生・高校生 800円、中学生以下 無料
展覧会URLhttp://www.ncam.jp/exhibition/7215/
会場新潟市美術館
http://www.ncam.jp
住所〒951-8556 新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9
アクセスJR新潟駅万代口よりバス(C6系統)「西堀通八番町」下車徒歩5分、JR線新潟駅万代口よりバス(B1系統)「古町」下車徒歩12分
電話番号025-223-1622
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