GASBON METABOLISMは、2025年2月28日(金)から5月5日(月)まで、玉山拓郎の個展「PAST WORKS FLOORS」を開催します。今年1月より豊田市美術館で開催中の個展「玉山拓郎:FLOOR」と並行する本展は、これまでに発表された作品を、床面積1000m²を誇るGASBON METABOLISMの空間内で再構成することで新たな作品体験を生み出す大規模な展覧会となります。
玉山拓郎は、GASBON METABOLISMを運営するガスアズインターフェイス株式会社が10年以上にわたり継続的に応援してきた作家の一人です。クライアントワークをはじめ、CALM & PUNK GALLERYでの個展「Dirty Place」(2018)、GASBOOKシリーズから『GASBOOK 35 TAKURO TAMAYAMA』(2019)の出版、そしてGASBON METABOLISMでは滞在制作および開館時の柿落とし展(2022)を行うなど、長期的な関係性を築いてきました。
家具や日用品や室内空間をモチーフとする玉山の作品は、特定の空間に根ざす生成原理を持ちつつも、異なる場へと展開することが可能です。例えば、黒川紀章設計の建築と呼応するように制作された「Museum Static Lights」(国立新美術館、2022)や「Static Lights: Tilt and Rotation」 (Sony Park KYOTO, 2022)は、サイトスペシフィックな要素を持ちつつも、展示空間から独立し、巡回することで新たな場に展開できる性質を持っています。本展では、インスタレーション作品の「空間との関係性」や「場の空気感」の提示に焦点を当てます。
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